スポーツ選手のメンタルヘルス
なんやかんやでオリンピック、始まりましたね。
メダルが期待されていた選手が予選敗退などなど
波乱が巻き起こっていますね。
誹謗中傷などもSNSに書き込まれたりしているようで、ちょっとどうなのかなと思っています。
私の彼は、20年くらい前に、バスケのトップリーグの選手でした。今でも彼が所属していたチームはB1で、チャンピオンシップにも出ています。高校生の時から国際大会に出ていました。時にキャプテンとして、日の丸を背負って戦っていたのです。
彼は睡眠障害を持っています。夜に上手に寝ることができないです。
短い眠りを繰り返し、熟睡はほとんどしていません。昼間は眠気に耐えながら仕事をしていることが多い様です。
何日も眠れないと、睡眠薬(精神安定剤)を飲んで寝に入りますが、それでも眠れないことが多々あります。
いつからそうなのかと聞いたら、大学に入る頃にはもうこんなだったと。理由は日本代表としての活動だったと言っていました。
国際大会に行く=チームは勝たなければならない。点取り屋だった彼は、日本の代表として、チームを勝たせなければならないというプレッシャーと戦っていたそうです。
今であれば、選手のメンタルヘルスのプログラムがあるのでしょうが、平成初期のこと。眠れない、疲れが取れないなんて言おうもんなら、根性が足りない、やる気があるのか、できないなら代表はずす、なーんてことが、普通に言われてしまったでしょう。
彼は不調をずっと1人で押し込んで抱えたまま、回復することなく現在に至っています。
この前、2010年代にサッカー代表だった方が、やはり精神的な不調で選手生命が脅かされたという話をTVでしていました。
代表として求められる結果、SNSでの心ないコメント、頑張ろうと思っても付いてこない身体と心。メンタルヘルスのプログラムで選手として復帰をされていました。
彼が『俺の時代もこういうのがあったら、何か違ったのかなぁ』とポツリとつぶやいていました。
『ネットが普及する前に辞めてよかった』とも言っていました。
元々責任感が強く、繊細な彼。ネットがそんなに普及していなかったからよかったけど、今のような環境で、一挙手一投足を挙げられたら、人格が崩壊していたかもしれません。
ネットで試合をしている映像は、探しても2つ3つしかヒットしません。最初は見たくてたくさん検索しました。
でもなくていいんだと思います。
彼を腕枕のようにして抱きしめて、背中をトントン叩いていると、安心したように眠ります。
そんなことしてくれた女は過去にはいなかったそうです。睡眠薬以上の効力があるそうです。
30年も寝不足と付き合ってきたから、何かがすぐに変わるわけではないけれど、一緒にいる時は心身ともに穏やかに過ごせるようにと思っています。
願わくば、現在未来に活躍するスポーツ選手への心ない誹謗中傷で、選手がメンタルヘルスを害すことがないよう、回復プログラムが十分に機能する環境を整え、十分な力を発揮することなくリタイアする選手がいなくなるよう祈っています。
#スポーツ #応援#メンタルヘルス#SNSの適切な利用