運命に身を任せること(アーカイブ2019.4.17)
ぽっきい師匠がTwitterで、中年女性に婚活について厳しい意見を言ってしました。
全くの正論で、ぐうの音も出ません。
https://twitter.com/pockysuburbia/status/1693467933362790454?s=20
今日の話題は、マッチングアプリで40代の女性が嫌われる理由について、です。
おそらく、それは30歳くらいで訪れるのかもしれません。
女性は、30歳くらいになると突然臆病風が吹き始めます。
自分の座標軸に不安を覚え始めるのです。
同世代の誰かと比べて、自分はどうなのかと不安を感じるようになります。同世代の女性と比べて、自分はまだ独身だとか、夫の所得が低いとか、子供がいないとか、子供が何人だとか、自宅を買ったかどうか、誰が専業主婦だとか自分は働いているとか、誰かのInstagramを見ると海外旅行に行ったり素敵な彼氏とデートしてるとか、
とにかく他人との比較に悩まされるようになります。
女性に限らないことではありますけど、日本人は「まともな人生とはこう」という基準値を意識しすぎますよね。
何歳で結婚しなければならない、何歳までに出産しなければならない、子供は2人以上でなければならない、学校を卒業したら就職しなければならない、結婚しても仕事を辞めないのは負け犬、浪人や留年をしたら人生詰む、子供に障害があると人生終わる、挙げればきりがありません。
そういう世間の基準値に対して、自分の座標軸がどうであるかを意識するようになるのが30歳を超えた頃だと思います。
でもこの時期は結婚している人は子育てに、仕事をしているひとは責任あるポジションについているので毎日の業務に、それぞれ忙殺されてそう深くは考えないことが多いですね。
でも問題はそれから約10年後。
子育てがひと段落したりする頃、離婚も増えてきます。結婚していなかった女性は、出産できる限界に差し掛かってきます。体力は落ちて無理がきかなくなり、まだまだ若いのですけど、白髪が増え顔の張りもなくなってきます。
この時、「自分の幸せってなにか?」って考えるようになります。
今度は逃れられないほど強く考えるのです。
ここで、実は人生の後半が大きく分かれることになります。この分岐点で何を感じて、どう考えるかで人生が変わるのです。
特に私のように離婚してシングルになった人は、不安感が大きいと思います。私は収入が多いのでそうでもないのですが、一般的な会社員をしている女性であれば、老後に向けてどうお金をやりくりするのか、このまま一人ぽっちでいいのか、なんて不安になります。
両親はもう高齢になっていて、結婚しないのかとか、子供はとか言われるようにもなります。同世代の友人にも「いい人はいないの?」なんて心配されたりします。
すると、多くの女性は、「世間でこうあるべきと思われているアイテムとスペック」を一つ一つ手に入れたくなります。
これがあれば幸せになれるという魔法のアイテムです。
その一つは、「幸せな結婚」「成功した結婚」です。
そういう「幸せの型」というか、外枠をとんてんかんてん作ろうと必死になります。
パートナーを探そうとしてマッチングアプリに登録したとします。
そうすると、その必死さが悪い方に表現されてしまうのです。
希望の相手の年収はいくら、年齢は何歳から何歳、職業は何々限定、こういう職業は不可、そういうスペックを求めたり、あるいは、自分は何も変えることはしないけど相手はどこまで自分に合わせてくれるかを口に出して質問したりします。
つまり、相手が自分を幸せにしてくれる人なのかどうか、査定しようとするのです。
中年女性の婚活はおしなべてそうです。多くは失敗に終わるのですが。
分岐点でこの行動をしていては、間違いなく悪い予感が的中してしまうのです。
世間の基準とは外れた、「普通じゃない自分」「不幸な自分」を見てしまうことになります。
ぽっきい師匠は、その原因は20代の恋愛体験の貧弱さにあると言っています。
20代にどんな恋愛をしたでしょうか。
赤色の自分、白色の恋人が一緒になって、ピンクという新しい色になっていく様子を経験したでしょうか。
お互いの影響で自分の思考や人生が変わっていくのを経験したでしょうか。
運命に身を任せ、心を決める恋愛を経験したでしょうか。
絵の具の赤と青と黄色を同じ量で混ぜると、黒色になります。赤だった自分が黒になることもあります。
赤と青を混ぜると紫にもなります。
こうして色が混ざり合ってできる新しい色を受け入れるような恋愛をしてきた人は、幸せの型などに興味はありません。
幸せは自分が主体的に作るのだという強い意思がある女性になります。
マッチングアプリで40代女性が激しく嫌われる理由は、そういうところにあるのです。