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英語の論文を読み始めて気付いたこと

 以前から、文化人類学に関する本は、好きでばらばらと読んではいた。

 けれどそのほとんどすべて、日本人による、日本に関する本ばかり。

 ヨーロッパに来たら、あたりまえだがヨーロッパの文化人類学者の名前が次々と出てくる。

 そもそも文化人類学という学問自体、ヨーロッパやアメリカから生まれたものだから、あたりまえなのだけれど。

 駆け出しの学生として、入門と思われる書籍の抜粋や、論文など、教授に指示されたものを粛々と読む。

 まだ1ヶ月、もう1ヶ月。

 なかなか横文字の人名を覚えられなくて、そのおかげで高校時代の世界史は、赤点ギリギリを取りかけたこともあるほどお粗末な記憶力なのだが、今回はなぜかまあまあ覚えている。

 ほんと、勉強は、やる気があるときにやるものであって、義務感だけでは、なーんにも身につかないんだな。

 と、しみじみ。

 いま学校の勉強がきらいだったり、やりたくなかったりするティーンの方々には「やりたくなった時がベストタイミング」だと伝えたい。

 わたしは、ゆとり世代の30代ですが、学校の勉強ではなくても、なにかに一生懸命だったり夢中だったりするなら──どんなに取るに足らないものでも、それでいいと思う。ともだちとしゃべってるのが楽しい、とか。

 さて、学部時代でさえ卒論を書くのにヒーコラ言っていた自分。

 日本語で読んでも一度では意味を理解できない文献だってあるのに、英語で読んで分かるのか?

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