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エージェントや交換留学制度を使わず自力で海外の大学へ進学する上で必要な準備と手続き

 意外と、自力で留学する人に対する情報がない(あっても点在している印象)ため、備忘録的にまとめてみます。

 一人ですべての手続きをこなすのは、不安とストレスが想像以上にでかい。よく、こんな状態でラトビアに来たなと思う。

 ラトビアは日本人にとってメインストリームな選択肢ではないため、かなりマニアックな情報になると思いますが、どなたかの参考になりましたら。他のヨーロッパの国も近い感じなのかな?

 事前に準備すべきことが分からず、ラトビアに来てから、日本にいる両親に助けてもらったこともたくさんあります。ありがとう。

 そうした“お騒がせ案件”も含め、すべて自分の経験に基づき、うまくいかなかったことや困ったことを中心に載せております。

 「そんなことも知らなかったの?!」というお叱りや苦言は心の中に留めておいていただけると幸いです。

 時系列で思い出しながら書いてみます。目指せ、ラトビアマスター!


大学選び

何を勉強するか

 わたしがラトビア大学に進学した、そもそもの動機は「海外で暮らしてみたい」で、「勉強したい」では、ありませんでした。

 でもだからといって、進学する学部がなんでもいいわけではありません。

 夢中で勉強できる分野でないと、絶対途中でしんどくなるし、続けられないと確信していました。

 最初は海外での就職を見据え、デザインなどの専門分野を勉強してみようかとも思いましたが、「就職先の多さだけを見据えて勉強内容を選ぶのは、わたしには良くない気がする」と、すぐに方針を変え「たとえ具体的な職能にすぐ結び付かなくても、心から興味があることを勉強しよう」と探し直した結果、文化人類学に辿り着きました。

 マーケティングや経営などを勉強する道もありましたが、今のところ興味がないので(!)誰から頼まれなくても、自分で調べたり本を読んだりしている分野に絞りました。

 この選択が正解だったのかは分かりませんが、こちらに来てからずっと勉強が楽しいので、良かったのかなと思っています。

どこで勉強するか

 大学選びは、勉強したい内容から選択する方法もあれば、エリアを絞っていく方法もあります。

 アジアがいいとか、ヨーロッパがいいとか、北がいい、南がいい、などなど、自問自答しながら場所を定めていく感じです。

 わたしの場合は、フランスやスペインなどの西ヨーロッパより、ポーランドやチェコなど東ヨーロッパの雰囲気が肌に合うと思っていました。

 何度かの海外旅を経て、知人・友人ができたのが、そのエリアだったからかもしれません。

 また、暑いのが苦手なので北に行きたく、北方の生活文化にも興味がありました。

  • 東ヨーロッパ

  • 北のほう

  • 文化人類学が学べる大学

 これらの要素に加え、2022年の夏に「海外に行こう」と思い立ち「1年後(2023年)の夏には絶対行くぞ」と決めたため、あらゆる方面で「すぐ行けるかどうか」が重要でした。

 そこで、後述する英語のスコアや入学金などのラインを照らし「すぐ行ける」大学を絞った結果、ラトビア大学に辿り着きました。

 勉強する内容や、国や地域に強いこだわりがなく、ラトビアに来たこともなかったため、ある意味期待値もほぼ皆無。

 変に期待しすぎることもなかったため、悪い意味でのカルチャーショックは、今のところあまりないです。

 また、こればかりは現地に行かない限りなかなか分からないことですが、授業以外で勉強できる環境がどれくらいありそうか、という視点も大事だと思いました。

ラトビア国立図書館

 例えば、わたしの場合はラトビア国立図書館が好きで、よく利用します。

 でも閉館時間が19時で、もう少し長く滞在したいときは不便だなと感じることがあります。

 大学のキャンパスの図書館も、だいたい19時には閉まってしまいます。

 わたしが学部時代に通っていた日本の大学の図書館は、9時開館、21時閉館で、よく利用していました。その印象が強く「大学の図書館は夜まで開いている」と思いこんでいたため、ちょっと拍子抜けしました。

 理系のキャンパスは24時間開館しているそうですが、中心部から少し離れたところにあるため、気軽に利用できません。

 文系理系が関係ない大学が所有している一番大きい図書館は、工事中で一度も使ったことがありません……。

 リガ市内のカフェでは、勉強している学生をよく見かけますが、みんなカフェ以外で勉強できるところがないのかも、と思うくらいです。

 リガが勉強に集中できる環境かと聞かれると、悪くはないけど良いわけでもないと感じます。

誰から学ぶか

 「誰から学ぶか」が明確な方は、どれくらいいらっしゃるか分かりませんが、少なくとも自分の興味や勉強内容がはっきりしている場合は、その分野の先駆者や書籍の著者などが、どこで教鞭を取っているか調べて大学を選ぶという方法もあると思います。

 わたしの場合は、公開されている大学の先生のプロフィールは一通り読みましたが、特にこだわりがありませんでした。

 ですが、文化人類学の主任研究員(?)の女性の先生が、とても親身になってくれるのでラッキーだったなと思います。

出願→選考→合格まで

推薦状の準備

 ラトビア大学の場合は、推薦状は1枚でOKでした。

 大学によっては、推薦状を2枚、そのうち1枚は必ずアカデミックな分野の人の推薦状が必須ということもあります。大学によっては3枚、必要なところもありました。

 ラトビア大学以外に出願した、オランダのライデン大学は2枚必要だったため、前職の代表取締役の方と、北海道下川町で公私共にずっとお世話になっているNPO法人の代表の方にお願いしました。わたしにとっては兄さんみたいな方です。

 前職の企業の代表にはだいたいの構成案を渡したあと、中身を書いていただき、わたしが英訳して、クラウドソーシングでネイティブチェックに出し、推薦状を作りました。

 下川町の兄さんにも概要は伝えましたが、いろいろな意図を汲んでくださった結果、めちゃくちゃ泣ける、お手紙みたいな推薦状をいただきました。全文公開したいくらいです(英訳の流れは上記と同様)。

モチベーションレター作成

 モチベーションレターは、Grammarlyで添削してもらいながら書きました。

 構成は、検索して出てきた文例に倣いました。参考になる情報が日本語でもたくさんあるため、自分が一番共感できる視点や構成を活用するとよいのではと思います。

ポートフォリオ作成

 受けるか最後まで迷いましたが、デザインを勉強できる大学も、進学候補の一つに入っていました。

 ラトビア大学への提出必須書類にポートフォリオは含まれていませんが、デザイン系の大学は作品集やポートフォリオは必須です。

 さらに渡航先で仕事もしたいし、いずれ必要だと思っていたため、イラレで作成。

 日本語と英語の併記バージョンと、英語だけのバージョンを作りました。

 ポートフォリオに載せたいプロジェクトやほとんどの仕事は、自分一人で成し遂げたものではなく、多くの方々が関わっています。

 そのため、不特定多数に公開されなかったとしても、仕事を発注してくださった方や関係者の方々に「ポートフォリオに載せてもいいですか?」と一言かけるのが大事だと、個人的には思います。

高校・大学の卒業証明書取得

 この書類が、わたしには鬼門でした。

 「卒業証明……卒業証書?!」と安直に思い立ち、出願時に卒業証書のスキャンを提出したのです。

 卒業証書でも受理されましたが、卒業証書の翻訳をクラウドソーシングで発注し、余計なコストがかかったなと反省しました。

 おそらくどの高校でも大学でも、問い合わせれば卒業証明書を取得でき、英訳も500円ほどで発行してくれます。

 わたしの場合は、ここでさらにミスをしました。

 「入学許可が出た=オンラインで全ての書類が処理された(居住許可周りも含め)」と勘違いして、卒業証書をラトビアに持って行くのを忘れたのです。

 大学で「卒業証書の原本を見せて」と言われたとき、血の気が引きました。

 また、卒業証書の英語翻訳にアポスティーユをつけるのを忘れてラトビアに来てしまったため、日本から卒業証書を送ってもらう→アポスティーユが必要だと知る→ラトビアから卒業証書を送って、こちらに送り返してもらう……という、三度手間くらいかかる、ハラハラドキドキな展開もありました。

 そもそも翻訳にはアポスティーユが必要だということを知りませんでした。

 あとで見直すと、大学のウェブサイトにも書いてありましたが、まったく気づきませんでした。

 結果、日本にある税理士事務所に問い合わせ、速攻アポスティーユ取得&郵送していただきました。

 日本時間のド深夜にメールが返ってきたり「過労で倒れないか?」と心配になるほどメールに誤字が見受けられたりしましたが、無事アポスティーユ取得済みの卒業証書をゲットできました。

 ちなみに、日本にいるうちに手続きすれば、外注せずとも個人で取得も可能です。

 卒業証書を提出しても、原本さえあればアポスティーユも取れ、居住許可の申請時も問題ありませんでしたが一度提出すると戻ってこないらしく、卒業証書に思い入れがある場合は書類の再提出もできます。

 ただし、再提出する卒業証明書の情報がラトビア大学院に入学するにふさわしい学歴と整合しているかラトビア国内の機関に確認を取る必要があり、その手数料が追加でかかると言われました。

 わたしは特に思い入れがなかった(笑)うえに、手続きを一刻も早く終わらせたかったので、卒業証書を提出しました。

 「そんなの当たり前やん」と、今のわたしなら思いますが、重たいものでもないので、大学へ出願した際にオンラインで提出した書類の原本はすべて、必ず現地へ持って行ってください。わたしのように余計なストレスを抱え込まずに済みます。

英語のスコア取得

 これも大変でした。

 ただ、ラトビア大学の入学に必要な最低スコアは、IELTSだと総合スコア5.5なので、ハードルはそこまで高くないと感じました。

 このIELTSのスコアも「すぐ行ける」かどうかの重要な指針でした。

 例えば、興味があったアイスランドの大学は、IELTSのスコアは無効で、TOEFLスコアが必要でした。

 調べ始めた時点で、TOEFLは勉強したことも受けたこともなかったため、アプライ締切までに合格ラインのスコアが取れると思えず諦めました……。

 ヨーロッパの他の大学は、だいたいIELTSだと6.5を最低ラインに設けているところが多かったです。ラトビア大学以外で受かった、オランダのライデン大学も、IELTSの最低必須総合スコアは6.5でした。

 余談ですが、アメリカやイギリスは総合スコアではなく、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、すべてのスコアに最低基準値が設けられているところもあるようです。

 日中仕事をしながらIELTSの勉強をするのは簡単ではなかったけれど、語学の勉強が嫌いではなかったので、しんどくはなりませんでした。

 それに渡航後の授業はぜんぶ英語なので、英語の勉強は継続必至です。

 大学院には入学できましたが、アカデミックな英語は、まだまだ発展途上。自分に合った英語学習方法も、模索している最中です。

2回の面接

 大学の正式な合格通知は、秋学期が始まる1週間くらい前に届きました。

 これって海外の大学だと、ふつうですか?

 せめて1ヶ月前とかでは……?

 8月中は夏季休暇期間のため事務所の人も休みが多く、レスが遅いのはそのせいだと知ったのは、ラトビアに来てからです。

 CVやモチベーションレターを送付した後、7月上旬に条件付き合格の通知が到着。

 その後、オンラインの面接が、2回ありました。

 1回目は文化人類学の教授たちによる面談。画面には7〜8人映っていて、代表して一人、女性の先生が質問する、という形式でした。この先生が、日本での滞在経験もあるらしく、ラトビア渡航後も親身になってくれる方で本当に良かったです。

 2回目は、若い女性による面談。この面談は何のために実施されたのか今でも不明です。

 なぜラトビア大学を志望したのか、バチェラーでは何を専攻していたのか、卒業後は何をしたいのかなど、いくつかの質問をされました。回答に対して突っ込まれることはありませんでした。

 その後、数人の男女が公園のベンチでスマホ片手に会話している写真を見せられ「この写真から分かることを説明してください」という質問をされ、「青い服を着た男性が右から何番目に座っているのか説明してください」というような情景描写を英語で回答するという、これまた謎のコーナーがありました。

 英語スコアを確認するための面談だったのかもしれませんが、真意は不明です。

 この2回目の面談に至っては、日時のやりとりがラフで、向こうが指定してきた時間になってもZoomのURLが届かず「待ってます」とメールをすると「あなたから今日面談してもいいと聞いていないからURLを発行していなかった」と返ってきました。

 履歴を遡ると、わたしは「⚪︎月⚪︎日、⚪︎時からZoomを繋げられます」と書いて返信していたのですが、その言い方が伝わっていなかったのか、面談の予定が抜けていたみたいです。

 そうしたやり取りの後にZoomを繋いだせいか、画面上に映った女性はかなり不機嫌そうでした。どんまい。

ラトビア渡航前

家探し

 海外の家探しは、Facebookグループが主流だという情報は、どこからともなく仕入れていました。

 しかし、土地勘がないままラトビアのFacebookグループに入っても、あまり良い情報に辿り着ける気がしなかったため、HousingAnywhereというWebサイトから物件を探しました。

 ラトビアの物件数はそこまで多くありませんが、結果的に、そこそこ綺麗で便利な立地のフラットを発見。

 ルームメイト1人と台所や水回りは共用ですが、鍵付き個室もあり、大家さんもマメで返信が早く、使い勝手は今のところよいです。ただ、建物全体は古めなので、冬はちょっと寒いです……。

 話を聞く限り、いい加減な大家さんも少なくない気がするため、リファレンスが残せるWebサイトで物件を見つけるのは、Facebookを経由するより安心かもしれません。

日本食調達

 食、大事。

 ごはん、重要。

 優先順位高めです。

 特に体調をくずした時の日本食ほど、心強いものはなかったです。

赤いタッパーには解凍した白ごはんが入っています

 というわけで、調味料やお気に入りのふりかけなど、思い当たる限り持っていって損はないと思います。

 ヨーロッパの市街地ならアジアンマーケットがある地域も珍しくないため、日本の食材が手に入りやすくなったとは思います。

 しかし値段はやはり3〜5倍するため「ちょっと持って行きすぎかしら」くらいでちょうどいいと個人的には思います。

 恋しくなった日本食と、持ってきて良かった日本食は、最後に記載します。

税金処理

 ラトビアに渡航する前、3週間ほど静岡の実家に滞在していました。

 その前は鹿児島県で2年ほど会社員をしていましたが、静岡に引っ越すと同時に住民票を静岡に移しました。

 その後、実家にいる間に海外転居届を出しました。海外転居届を出すと非居住者という扱いになり、住民税がかかりません。

 ただ、マイナンバーカードが使えなくなります。

 これが、思ったより厄介でした。

 日本からの収入があると確定申告が必要ですが、マイナンバーカードを使った申告ができなくなるためです。

 次、帰国するときに居住地を戻そうかな……と考え中です。

 国をまたいで仕事をしたり生活圏が広がったりしていくと、こういう手続き系の穴がポコポコ見えてくる。つどつど対応で、なんとか乗り切っています。

 これからも出てくるかもしれません。ひえ〜。

クレジットカードを作る

 クレジットカードを作っていない方は、事前に作っていきましょう。わたしは楽天カードと三井住友VISAカードの2枚、持っています。

 ただ、クレカは無駄遣いが恐ろしかったので、ほぼ使っていません。

 買い物をする時は、手数料が格安で、支払い履歴が分かりやすいWiseのデビットカードを使っています。

海外でも使えるネットバンキングの口座開設

  • Wise

 日本にいるときは「Wiseは銀行ではないって、どういうこと? お金の受取・送金サービスって、なんなの?」と、よくわからなかったのですが、今では愛用しています。

 学費や家賃、光熱費などは、Wiseに日本の銀行からチャージしたお金からユーロで払っています。

 日本の銀行から海外の銀行に直接送金することもできますが、その際は手数料がかかります。銀行によりますが、ちりも積もればなんとやらで、手数料はバカにできません。

 Wiseを介せば安い手数料で海外の銀行に送金できます。

 先述した通り、スーパーなどでの買い物時は、Wiseのデビットカードに一定金額をチャージして使っています。支出の管理がしやすく、便利です。

 75,000円の送金まで手数料無料で登録できるコードはこちら。

  • Revolut

 ラトビアに来てから知った、Revolut。リボリュート? レボリュート? 正確な発音は未だ不明……。

 Wiseとの大きな違いは、Revolutは銀行であるということ。円以外のお給料や奨学金の受け取りができます。便利!

 Revolutも、お金の送金手数料が安く、Revolut同士のアカウントなら無料です。

 Wiseより、Revolutの方が若干レートが安いかなと感じます。

 こちら↓は招待コードです。

 現時点(2023年12月20日)では日本の電話番号で登録したアカウントを使っています。

 ただ、ログイン認証などが毎回日本の番号に飛ぶと面倒なので、居住許可の手続きが終わりIDをゲットしたら、ラトビアの電話番号でアカウントを取得しなおそうと思います。

残高証明書の入手

 大学入学のための書類としては不要ですが、居住許可取得に、残高証明が必要です。

 わたしは楽天銀行の残高証明を発行してもらいました。

 ただ、本人の問い合わせしか受け付けてもらえません。代理人も不可。

 しかも、受付は電話のみ! ネットでは申請できません。楽天なのに。

 日本にいるうちに、必ずゲットしましょう。

 ちなみにわたしは残高を調整する必要があったため、ラトビア渡航後に、ラトビアから国際電話をして、実家に書類を送ってもらい、実家からラトビアに送ってもらうという、これまたハラハラな展開でした。

 さらに、居住許可の申請のため、この証明書を移民局に郵送したところ本人(わたし)の生年月日やサインがないため、有効な書類として受け付けてもらえませんでした。

 取り寄せた意味、なし!(泣)

 加えて、口座に入っているお金の最低金額が、移民局のウェブサイトに載っている金額から増えて、「最低8,400ユーロが必要です」とメールが返ってきました。

 「え、7,440ユーロじゃないんか。移民局のウェブサイトには最低1ヶ月620ユーロあることが証明できればいい、と書いてあったのだけど」。

 と、思いましたが、いちいち疑問に思っている暇さえ惜しい。先述したRevolutの口座を開設後、お金を移動。

 Revolutの残高証明書(日本円表記)と、生年月日込みのアカウント情報のページを、それぞれ印刷しました。

 残高証明に生年月日が載っていなかったため、事前に移民局に「2枚にバラけた書類でも問題ないか」とメールし、「大丈夫」と返ってきたので、2枚の書類を郵送。

 結果、無事受理されました。

 Revolutがまだ存在しない時代に留学したときはどうしたの?と、ラトビア先輩に聞いたところ「『日本の銀行の公式書類には生年月日などが載ったフォーマットがそもそも存在しない。不審に思うなら大使館に連絡してくれ』と窓口で直接訴えた」とのこと。強すぎる。大尊敬。

渡航後

入学手続き

 日本ですべきことは、ほぼなかったです。というか、入学許可の連絡が直前すぎて、あったとしても何もできませんでした。

 正式な入学許可証(Study agreement)は、8月29日に「署名をしてPDFを送り返してください」というメールと共にPDFで届きました。

 署名済みのファイルを返送した2日後に「AIC decision」というタイトルのメールが届きました。添付されていたのは、ラトビア大学が求める学歴に適合しているかどうかを証明する書類でした。

 各国、さまざまな教育システムや入学基準が存在します。極端なことを言うと、自国で高校を卒業したつもりでも他国のシステムに当てはめると中卒に該当する、みたいなことが起こりうるわけです。

 ラトビア大学の大学院なら学部を卒業している必要があります。その経歴が、正式に認められたことを証明する書類でした。

 ここで一つ、謎が残されました。

 「わたし、いつ入学金払うんだ……?」。

 実は、8月29日に届いた入学許可証のPDFに、入学金の金額と振込先、入金締切が書いてあったのです。

 わたしはその情報を完全に見落としており「いつ入学金を払えば良いですか?」と問い合わせました。

 学務課みたいなところから「入学許可証に振込先が書いてある」と返信があり、慌てて入学金を振り込んだところ「ラトビアにいるなら早く事務所に来い」というメールが届きました。

そのメールを受け取った翌日に大学の事務所に行くと

  • 居住許可取得の流れが書かれた紙の受領

  • 入学許可証の原本の受領

  • e-studyのアカウントの受領

  • 学生証の写真撮影

 この4つが待っていました。

 そしてここで「卒業証明書の原本を見せて」と言われ、例のアポスティーユが必要だと初めて知るのでした(顔面蒼白)。

わたしのe-studyの画面

 入学許可証の原本は、リガ市内の公共交通機関の学割を適用する際に有効です。

 ただし、ICカードを発行してもらう事務所に入学許可証をそのまま提出してもダメ。「Agreementをもらってきて」と言われます。

 この「Agreement」は入学許可証のことではなく、公共交通機関の学割を適用するための大学からの別の書類を指します。

 入学許可証とパスポートを持って大学に行き「公共交通機関のためのAgreementをください」と言うと、B5サイズくらいの紙を一枚渡されます。

 この紙を持ってICカードを発行している事務所に行くと、学割が適応されたカードを作ってもらえます。

 日本の大学なら決められた期間の中で、手続きをすべて行う必要があると思います。

 ラトビア大学も、もちろん決められた手続きの期間はありますが、結構ゆるいなと感じました。授業が始まっても、まだラトビアに引っ越していない学生がいたくらいです。

 このゆるさは、ヨーロッパという地の利や大学院ならではなのでしょうか。

 コロナ禍を経て、オンライン対応やオンライン聴講がめずらしくなくなったことも影響しているかもしれません。

居住許可申請

 これです。

 一番手続きが大変で、一番よく分からなくて、一番早く処理したかったやつ!!!

 これがないと、長期で海外にいられません。観光客と一緒です。

 ちなみに日本人は2023年現在、ビザなしで最長180日間ラトビアに滞在可能です。シェンゲン協定の90日間を超えて滞在する場合も、追加の手続きは不要です。

 日本人の滞在条件について、在ラトビア日本大使館に問い合わせましたが、ラトビアでの滞在期間はラトビアの管轄&決まりごとで移民局の最新情報を確認する必要があるため、大使館の方々としては明確に「滞在できます」と回答するのを避けている印象でした(「そういう話を聞いたことがあります」という返信でした)。

 ビザや居住許可を取得せずに90日間を超えてラトビアに滞在し、そのあと出国した場合、帰国時はシェンゲン協定国を経由できません。

 さらに、次にラトビアを含めたシェンゲン協定内に入国できるのは、日本で90日間過ごした後です。

 わたしの不安は主に、この期間内で居住許可の取得が間に合うかどうかという点が原因でした。

 許可が降りなくても、命をおびやかされるわけではありません。

 でも、それなりに覚悟を決めて渡航している身からすると意気込みをくじかれたような心地になるし、何よりラトビアという国から存在を否定されている気持ちになるのではと推測します。

 ラトビアに渡航してもなかなか入学許可証が届かず、本当に大学に通えるのか、あまりにも不安で、先述の面接時にやりとりをした先生に「ラトビアから拒否されている気分になる」とメールで弱音を吐きました。

 日本もそうですが、移民に対する決まり事は国や年度によってフレキシブルに変わるため、つど滞在予定先の移民局のウェブサイトを確認することを推奨します。

 日本の大使館のウェブサイトなどではなく、現地の移民局や国のサイトを必ず先に見てください。

 わたしはこの情報取得の方法を間違えて、というかリサーチが甘くて、不要な書類(戸籍謄本)を持ってきてしまったり、逆に必要な書類(アポスティーユ)を持ってこなかったり、主に精神的に大変でした……。ちなみに戸籍謄本は、当事者が未成年の場合のみ必要な書類でした。

 進学予定の大学のウェブサイトでも必要な情報がすべてまとまっているわけではなく、情報が更新されていない可能性があります。ラトビア大学の学務課でもらった書類の情報も更新されていませんでした(おーい)。

 さて、日本人が、ラトビアで学生として滞在する際に提出が必要なのはこちら。

移民局のサイト
  1. 基本情報(移民局のサイトからダウンロードして記入する書類)

  2. パスポートの個人情報のページと入国スタンプが押されたページのコピー(COPY CORRECTという表記、コピーした日付、署名が書かれたもの。すべて手書きでOK)

  3. 証明写真(ラトビアでも撮れますが、わたしは日本で撮影して持って行きました)

  4. 入学許可書

  5. 残高証明書(上述の通りRevolutの書類を出しました)

  6. 居住許可発行の手数料(発行まで30日間なら70ユーロ、10日間なら200ユーロ、5日間なら400ユーロ。特急で発行を依頼する場合は高くなります)

 一つ目の基本情報を記入する書類の1枚目には、大学からのインビテーションナンバーを手書きで記載する必要がありました。記入欄はないため、余白に手書きで記載すればOKです。

 わたしはインビテーションナンバーを受け取った記憶がなく、メールで大学の学務課に問い合わせたら教えてくれました。

 また、居住許可発行の手数料については、修士課程か博士課程の学生は免除されます。ただし、特急で発行をお願いする場合は、200ユーロか400ユーロがかかります。

 居住許可が取れると何ができるかというと

  • 6ヶ月を超えても合法的にラトビアに住める(基本だけど超大事)

  • 学生ディスカウントが受けられる(場所によっては学生証でもOKでしたが)

  • 現地の銀行口座が開設できる(Revolutで事足りる気がするので開設は検討中)

  • 仕事ができる(念願の……!!)

  • ラトビアを拠点に他の国へ行ける

のです!

 まず、該当書類をすべて紙で、移民局に郵送します。郵送先の住所は、大学が教えてくれました。

 わたしの場合は11月7日に郵便局から書類を発送し、「書類を受理しました。中身を確認し、およそ30日後にまた連絡します」というメールが11月9日に到着。

 12月11日に、移民局から書類の確認の完了報告と残高証明の再提出を求めるメールが届きました。

 残高証明を12月12日に郵送し、12月15日に「書類を受理したので滞在を許可する」という連絡が来ました。このときの脱力感と言ったら……。

 正式に受理された連絡が届いたら、次は移民局に行きます。

 1回目は指紋登録と顔写真撮影。

 2回目は、IDカードの取得です。

 アゼルバイジャンの友人は3回、移民局に行ったと言っていました。写真撮影や指紋登録のアポ、撮影と登録、ID受取の3回です。国や条件によって、求められる訪問回数が違うのかもしれません。

 いずれにせよ、指紋登録や写真撮影をした日のうちにIDが発行されるわけではありません。めんどうね。

 わたしが登録に行った移民局は、リガ市内の「RIGA 2 DIVISION」(Riga, Krišjāņa Valdemāra iela 26)でした。

オレンジの建物

 リガ以外の市町村では、オンラインで予約が取れる場合があります。

 リガは申請者が多いからか事前予約ができません。8時開館に合わせて7:00過ぎには現地の窓口に並びました。

 1回目に移民局に行った際、窓口で提出を求められたのは、

  • パスポート

  • 居住許可が降りたことを明記する書類(印刷して持参しましたがPDFをスマホで見せるだけでもOK)

  • ラトビアで有効な保険加入証明書(後述)

  • 居住地を示す契約書(印刷していかなかったけどPDFでOKでした)

  • ラトビアの病院で発行された肺炎の診断書(わたしが行った病院はこちら

 上記の5点でした。

 友人の話から、3回行かなきゃいけないことも覚悟していましたが、わたしが訪問したリガ市内の移民局は、2回の訪問でOKでした。

 ちなみに健康保険に関しては、ちょっとトラブルがありました。

 こちらに問い合わせたのですが、居住許可申請で加入したいと伝えれば、相手も慣れているようで適切なプランを提案してくれました。

 ただ、最長1年有効なプランしかないと言われました。

 「修士課程だから、おそらく2025年の夏くらいまでラトビアにいると思う」と伝えると「うちのプランは1年のみ有効。このプランで居住許可の申請に問題があると聞いたことはない」という返信が。

 居住許可自体は1年ごとに更新するから、その時に次の1年有効な保険を契約しておけば大丈夫ってことなのかな?と思い、とりあえずそのまま2023年9月から2024年9月までの契約書を持っていきました。

 けれど、窓口でNGを食らいました。

 「IDの有効期限に応じた期間の保険の契約書を再提出して」とのこと。 

 窓口のマダムがやさしかったのと、移民局がそこまで混雑していなかったため、その場ですぐ保険会社に連絡。公式サイトのチャットで「2024年9月以降に有効な保険を追加で購入したい」と問い合わせたら、すぐ支払いの手続きができ、契約書も送ってくれました。

 そのまま移民局の窓口のマダムにPDFを見せると「今回は特別」と言って印刷してくれました。が「次回は必ず原本を持ってきて」と釘を刺されました。

 書類さえクリアできれば、その場で写真撮影と指紋登録ができます。IDの受取は、2日後か10日後で選べます。

 わたしは一刻も早く手続きを終えたかったのと、年末年始を挟み受取に2週間近くかかるとのことだったので、2日後を選びました。どちらの日数の場合も手数料がかかります。2日後受取の場合は、35ユーロでした。

 2回目に窓口に行った際は

  • パスポート

  • 1回目の移民局訪問時にもらった受付完了を示す紙1枚

  • 保険の契約書の原本

  • 肺炎の診断書の原本

 この4点の提出を求められました。

 これらが問題なしと確認されたら、晴れてIDをゲット! お疲れ様でした!!!

 ちなみに、カードを受け取って判明したのは、IDを有効化しなければならないということ。

 そのためにカードリーダーを購入せよという指示が、またしてもラトビア語で記載されていたので(涙)、こちらはまた進展があったら加筆します。

現地の電話番号入手

 SIMカードは、lmtという会社のものを使っています。

 他にも、以下のキャリアがメジャーみたいです。

 わたしはラトビアに到着してすぐSIMをゲットしたかったのですが、どちらのお店の窓口も混雑していたため、空いていたlmtで4.99ユーロのSIMを買いました。

 有効期限が切れたあとも毎月16ユーロ(2,500円くらい)支払えば、同じ番号を使い続けられます。ネットは無制限で使え、通話も国内なら10分以内なら無料です(電話はほとんど使わないけど)。

 もっと安いプランもあるのでしょうが、まずはこれで様子を見ています。

 窓口のお姉さんが親切に対応してくれたので、特に不満なし。万が一トラブルが発生しても市街地に店舗がいくつかあるため、対応できそうです。

家のネット環境

 リモートで日本の仕事をしたり、時には授業を受けたりするため、自宅のネット環境は必須。

 日本ではモバイルWi-Fiを契約したり、光工事をしたり、いろいろな方法がありますが手続きがまあまあめんどくさい印象があります。

 しかし、ラトビアでは結果的に言うと、スマホのSIMで全部解決しました。自宅でPCを使うときはテザリングをしています。借りているフラットにはWi-Fiがないため、入居前は不安でしたが、まったく問題ありませんでした。

 ネット自体は無制限で使用可能な上、Zoomなどの接続も問題ありません。

 今のところ、とても快適。手続きも簡単だったし、ネットが安定しているのは本当に助かる。心の平穏が守られる。

日本の番号のまま生活する方法

 日本の携帯番号が、どの会社かによりますが、だいたい格安SIMでも海外通信プランがあります。

 わたしが日本の番号ではなくラトビアの番号に切り替えたのは、日本の会社のプランだとギガ数に不安があったからです。

 ただ、何かのサイトにログインしたとき追加認証の番号が日本の電話番号に飛ばされて、ログインできないということが何度かありました。

 わたしはiPhoneを一台しか持っていませんが、たとえば安いSIMフリーのスマホをもう一台持って行って現地のSIMカードを購入し、それをモバイルルーター的に使えば、メインのスマホは日本の番号のまま、ネットも使えます。

 日本の仕事やサービスを引き続き利用する場合、日本の番号が必要な場面もちょこちょこあるため、もしかしたら2台使いの方が融通がきくのかなと思います。

 ただ、滞在期間が長かったり現地で仕事をしたりする場合は、やはり現地の番号があるほうが安心かもしれません。これは、仕事を始めてみないと分からないため、新しいノウハウがたまったら、加筆したいと思います。

その他

持ってきてよかったもの

  • ウェットティッシュ(アルコールあり、なしどちらも)

 リガ市内には、すてきなカフェがたくさんあります。

 でも、テーブルが汚いことが多いです。前のお客さんの空き皿やグラスがそのまま置いてあったり食べかすが落ちていたり。そういうとき、アルコールが含まれたウェットティッシュがあると便利。おてふきがない飲食店も多いので、手を洗えないときにも便利。

 コロナの影響が以前より落ち着いたとはいえ、誰が何を触っているか分からないため、衛生的な部分で警戒しておくのに越したことはないと思います。

  • 緑茶

 ラトビアにもハーブティや緑茶はあります。10年前に一人旅をしたときは、緑茶というと甘いお茶しかなかったのですが、当時に比べ、格段にアジアの食文化がヨーロッパに波及しているのを感じます。

 ただ、わたしは静岡出身ということもあってか、だいたい2日1回は緑茶を飲むためまあまあな消費量。あと、まわりの友人の影響で、お茶の楽しさに気づき、いろんなお茶を飲むのがリフレッシュになる部分もあります。

 そのため、静岡産の緑茶を持って行きました。急須で淹れたいなー!

  • 体温計

 慣れない環境に身体が想像以上にストレスを受けているのか、3ヶ月間で2回風邪をひきました。日本にいた頃は考えられない頻度。

 体温計があると「熱があるな、今日はまだ寝ておくか」と、自分をいたわることもできます。

 なんとなくの推測で風邪かどうか判断するより、管理すると言う意味で、体温計があると心強かったです。

  • 即席お味噌汁

 まちがいない。いわずもがな。もはや、おまもり。

  • 旅行用のシャンプーや石鹸

 どこでも買えますが、慣れない生活の中で最初の一週間や二週間を過ごすのに便利でした。

  • IKEUCHI ORGANICのバスタオル

 軽くて薄くて、すぐ乾く「オーガニックエアー」のグレーを使っています。

 まさに旅人のためのタオル。

 なにより、イケウチさんにはお世話になっていることもあり、毎晩タオルに包まれながら労われている気分です。

  • ボディタオル

 身体を洗うタオルが海外では手に入りづらいと聞いていたので、持ってきました。

 肌に直接触れるものだし、プラや化学繊維はイヤだったので、こちらのタオルを使っています。

 ラトビアでは、タワシみたいな硬そうなブラシは売っています。

 でも、身体を洗う専用のタオルは今のところ見たことがない……。

  • 小分けになっている洗剤

 洗剤も、現地調達できます。でも、初めて見る銘柄が多いため、生活に慣れるまでは日本から持ってきた洗剤を使っていました。あと、洗濯機の使い方も日本とは全然違うから、その使い方に慣れるまでは、投げ込めばいいジェルタイプのものが便利でした。

  • ぬか床

 変わり種ですが、持ってきてよかったです。毎朝、かき混ぜる時間が癒し。野菜を漬ければ、漬物も作れる。さいこう。ヨーロッパは乾燥して冬は気温が下がるので管理も比較的しやすいと思います。

  • 冬靴

 いつ雪が降ったり、寒くなったりするか分からない。ということで、ノースフェイスのブーツを持ってきました。

 足が冷えたら、身体も冷える。そもそも外を歩けない。

 身体が冷えたら、ダメージしかない。

 という感じで冬靴は妥協したくなかったため、新品だと高いスノーブーツをユーロで買うより、使い慣れた冬靴を持っていきました。

 見た目は少しもこもこしているけど、よっぽど深い水たまりなどに足を突っ込まない限り染みません。

 とはいえ、すでに何年も履いているため、ラトビア暮らしで履き潰す、くらいの気持ちです。

  • 冬用ダウン

 こちらも絶対に妥協したくなくて、圧縮袋に入れて日本から持ってきました。

 もちろんおしゃれのバリエーションを考えたら、去年買ったロングコートとかかわいいガウンとか持ってきたかった。でもどんなシーンでも着れて寒さを乗り切ることを最優先に考えたらNANGAのダウン一択でした。

 おしゃれはダウンの下で楽しもう、という思考に切り替えました。今年の冬に慣れて仕事が増えたら、もうちょいオシャレも楽しめるかな。

  • めんつゆ

 ラトビアのスーパーには、しょうゆはあるけど、めんつゆは無い。滅多に無い。しかも、わたしは料理でよくめんつゆを使うため、小さいボトルですが持ってきました。結果、風邪のとき、即席でうどんを作りましたが、めんつゆの味が胃に染みて泣けました。

持ってきた方が良かったもの

  • 風邪薬

 咳止め、吐き気どめに特化した薬を持ってきた方が良いなと思いました。

 コンタックは持ってきたけど、あんまり効いてる気がしなかった……。

  • 龍角散のどあめ

 乾燥するので頻繁になめていたら、3ヶ月で一袋なくなりました。日本でこんなに飴を舐めたこと、ない。

 ラトビアにもトローチの類はありますが龍角散に絶大な信頼を置いているので、次帰国したら2袋は買いたい。

  • レトルトのおかゆ

 体調をくずしたときにインスタントのお粥があったらなあと何度も思いました。

 お米を圧縮したおせんべいみたいなライスケーキを水でふやかしてお粥にするというTipsを教えてもらい、それで乗り切りました。

  • ストール

 旅をするときは必ずストールを持って行っていたのに、なぜか今回は忘れた。なぜ……。

 朝晩冷える秋の始まりや、おそらく冬の終わりあたりも気温差が激しくなるため、一枚あると便利です。

  • 裁縫グッズ

 一人旅のとき「次回は必ず」と思っていたのに、これも忘れた……。痛恨のミス。

 靴下に穴が空いたり、ボタンが取れたりしたとき、小さい裁縫グッズかあると便利なんです。結局こちらで買ったけど、安いものを選んだらちょっとチャチな感じで、使い慣れた針と糸を持ってくるべきだったと後悔しました。

  • 乾物

 海藻やきのこ類の乾物を、もっと持ってきたかったなあと思いました。これはおかゆ同様、体調不良時に特に恋しくなったもの。次回の帰国時はたくさん買いたい。

9月に風邪でダウンした際、日本食が恋しすぎたわたしを案じて母が送ってくれました

現地で買えたもの

  • しょうゆ

 もはやソイソースは世界中で手に入るのでは。

  • みりん(風)

 数年前のヨーロッパ旅では見たことがなかったみりん風調味料が売られていました! ちょっと高めのスーパーで発見。800円くらいするけど。

日本でも見たことあるやつ
  • 風邪薬

 上記と矛盾しますが、現地でも風邪薬は買えます、あたりまえだけど。

 ただどんな成分が入っているのかわからないこともあるため、事前にWebサイトで確認してから現地のドラッグストアで買いました。

  • 靴(スニーカーやフォーマルなパンプス)

 スニーカーは日本から履いてきたものがすぐダメになってしまい想定外の買い物でしたが、わたしは足のサイズが大きいのでヨーロッパサイズが合っていました。

 あと、セカンドハンドの靴もたくさん売られているため、日本より安く靴が手に入りやすい気がします。

  • 冬服

 服についてもセカンドハンドのお店がたくさんあり、古着に抵抗がなければ、服はかわいいものが安く購入できます。とはいえ、日本に置いてきたお気に入りのセーターたちが恋しくなることはあるけど。

まとめと余談:なぜ個人留学のノウハウに辿り着けなかったのか

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