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「学び」は孤独だが孤立を遠ざける #ラトビア日記34週目


2024年4月15日 春になると現れる民たち

 4月、もう折り返し。

 今月で必修コースが一つ、終わる。

 5月中に、エッセイの締切や必修プレゼンが用意されており、先生たちも、早く夏休みに入りたいのだろうな、と感じる。

 日本に帰国するチケットは、6月26日(水)出発。

 ラトビアの夏至祭は、6月24日(月)。

 夏になると、夜の11時くらいまで明るいままらしい。マジか。どうやって寝るの?

 ラトビアって、そんなに北に位置していたのだね。

 最近はあたたかくなってきたからか、リガ市内でも今まで見たことなかった人たちが出没する。

 芝生でお昼寝する民、公園にハンモックを持ち込んでくつろぐ民、中心地の交通量の多い中央分離帯でフルートを吹く民……などなど。

 春になったからかは分からないが、地下道を歩いているとき、初めてスリに遭いかけた。

 以前「あの地下道は女性3人組のスリが出るから気をつけて」と言われていた。

 歩いていたら、後ろに引っ張られる感覚があり、驚いて飛び上がって振り返ったら、ソバージュの黒髪にワンピースを着た目のぱっちりした女性と、なぜか雨が降っていないのに花柄の傘を刺した小太りの女性と、メガネをかけた女性が、同じように驚いてこちらを見ていた。

 そして、ソバージュの女性は、リュックのファスナーに手をかけていた。わたしが文字通り飛び上がって振り返ったからか、彼女たちも驚いたように一瞬フリーズして、ヘラッと苦笑いして後ずさっていた。

 「リュックが開いていたのを教えてくれようとしたのかな? ……いやいや、んなわけあるかい」と0.1秒くらいで考えて、すぐさまリュックをお腹に抱えて階段を駆け上がった。

 何も盗られていないし、住み始めて一度も盗難や危険なトラブルはなかったが、改めて用心しなければと心に留めたのでした。

2024年4月16日 お肌の治安は心の治安

 占いに行ったり文章を読んだりするのが好き。

 占星術やタロットなど、占いにも種類がさまざまだが、中でも一番信じている算命学によると、今年は健康に要注意らしい。

 確かに、大人になって発熱することなんて稀だったのに、ラトビアに来て半年の間に何度も風邪をひいた。

 最近は、日本から持ってきた、顔に使うクリームがなくなってしまい、ほんの少し肌荒れしている。

 お肌の治安維持は、心の治安維持!

 ということで、オーガニックと思われるクリームを購入してみた。

 いい香り。あとパッケージには「ファミリービジネス」と書かれていた。

 できるならラトビアのブランドや企業のスキンケア用品を試したかったが、香りや質感でピンとくるものが見つけられず、結局ドイツのプロダクトになった。

 初めて使うクリーム。肌に合うといいな。

 ちなみに、ラトビアに来てから、だいたい40日に1回くらいの頻度で風邪を引いていた。あと数日で、最後に発熱してから40日経つ。

 絶対に、風邪ひかない! 絶対!!

2024年4月17日 交換留学の結果と裏話

 ヨーロッパではメジャーなErasmusプログラムという交換留学制度がある。

 ラトビア大学に入学してすぐは、ラトビアでの暮らしや勉強のペースをつかむのに精一杯で、ラトビア以外の国に行くことなんて想定していなかった。

 けれど、日本から行くより圧倒的に気軽に他の地域での生活も体験できるプログラムは、魅力的でないわけない。

 秋学期の成績で一定値を出さないと、Erasmusにはエントリーできないが、たまたまそのラインをクリアしたため「せっかくだし」とエントリーしてみたのが2ヶ月ほど前の話。

 そしてやっと、交換留学希望先の大学からの返信が来た。

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