大学院を卒業したら次は何をしようか #ラトビア日記 10
2023年10月30日 ともだちと居場所
昨日の夜、深夜3時くらいまで、なぜだかぜんぜん寝付けなかった。
朝、ごはんを食べたら国立図書館へ。
今日は大学のともだちと一緒に図書館で勉強する。
ともだちと、図書館で、勉強! やってみたかったの!
ちなみに図書館は前も書いたが11時オープン。
一緒に勉強と言いつつ、お互いやらなきゃいけないことが山盛りなのは承知していたため、約6時間ぶっ通しで黙々と課題をやりました。
一人で、カフェみたいな程よい雑音の中で作業するのも、自宅でやるのも好きだけど、疲れたときにちょっとおしゃべり(といっても図書館だからダラダラは喋れない)できる空間で課題をやるのは、新鮮だった。
基本的に、大学受験の勉強も大学入学後の課題も、一人でやるのが基本だった。
誰かと一緒に勉強すること、もしかしたら人生で初めてだったかもしれない。
ラトビアでは、所属しているコミュニティが点在しているわけではない。今のところ、まだアルバイトができない(早くやりたい……)し、何かの習い事をしているわけでもないから、大学院しか固定されたコミュニティがない。
高校生のとき、日本の大学にいたとき、社会人のとき。
すべて、会社や大学、部活などなど、頻繁に顔を出す主軸のコミュニティ以外にいくつか、まったく違うつながりがあった。
そういうつながりを、サードプレイスという便利な言葉で表現することもできるのだろう。でもサードプレイスと呼ぶより、もっと流動的というか、ふわふわしたつながりというか。
わたしはもともと大人数でワイワイするのが得意ではない。
でも、一対一で居心地よく過ごせる友人が、何人かいて、それはとても幸福なことだと思う。
その一対一で過ごせる友人の存在が、いわゆる会社や家以外の、わたしの居場所になっていたのかもしれない。
一人が好きだし、一人でいても苦ではない。
ただ、一人でいることと、ひとりぼっちは、違うのだ。
2023年10月31日 やらなきゃいけないこともやりたいこともいっぱい
今日は、自宅でプレゼンテーションの準備。
木曜日に、比喩表現に関する論文のまとめを発表するプレゼンテーションがある。
今回はグループ発表ではなく、一人でやる。
日本語でさえ、人前に立って話をするのが得意ではないので、せめて言いたいことを適切に伝えられるように、発表用原稿(カンニングペーパー)を作った。
論文の要点の英語添削や、発表用原稿の微調整に、AIのちからを大いに借りる。便利な時代になったものだ。
この一人プレゼンテーションは、11月中に、もう1回ある。
グループプレゼンテーションは、1月のセメスター終了時までに、あと4回。レポートやエッセイは、12月まで毎週2本ずつ締め切りがある。そしてファイナルエッセイ(学期末テストのようなもの)が3本、フィールドワークが1件。
書き出すと、結構なタスク量だな。フィールドワークは、11月中に終わらせたい。
どの授業を受けても、文化人類学の基礎をたたき込まれている印象がある。わたしでさえ名前を聞いたことのある学者(マックス・ウェーバーとかクロード・レヴィ=ストロースとか)の論文や書籍を、とにかくたくさん読み、それらをどう解釈するかを読み解き、レポートにしたりプレゼンしたりする。
気候危機のことも本当は勉強したいけれど、なかなかその余裕が持てない。
修士1年目の秋のセメスターが終わったら、春からのカリキュラム内容によっては、新しいことをやりたい。
例えばそれは、交換留学かもしれないし、インターンシップかもしれない。
冬が明けたら、気候危機に関わるフィールドに、もう少し近づきたいな。
2023年11月1日 くやしい
ひさびさに、英語のできなさに打ちひしがれた。
毎度、へなちょこなりに、なんとなく言いたいことは伝えられるのだが、なぜか今日は脳みそがスタックして、ぜんぜんフレーズも言葉も出てこなかった。
昨日引きこもって、ほとんど誰ともしゃべらなかったからだろうか。くやしい。
ルーティーンの英語の勉強を取り戻そうと、帰宅後、すぐ予定を立て直した。
いまや、言語学習のアプリも多種多様。あとは、やる気次第。
言語も筋トレも、とにかく毎日1分でも2分でも、やることが大事。突発的な1時間の筋トレより毎日、5分やることが大事。
続けることって、自分との闘い以外の、なにものでもない。いちばん手強い。負けない。
自分のお尻をたたくためにも、この日記にも英語の記録をちゃんと残しておこうか。
ということで、今日は単語のフラッシュカードとELSA(AIアプリ)をやりました。
2023年11月2日 テンパリストによる初英語プレゼン
ここ数日、なかなか眠れない。
今日も、ベッドに入って1時間くらい眠れなかった。
スマホを触るまいとするが、画面をタップしてしまう。不眠で悩んだことなどないのに。
身体を動かさなすぎるのだろうか。
すぐ寝れるくらい、身体的にクタクタになる日が必要かもしれない。
3年くらいまえに、友人と算命学の占い師のところに興味本位で行ってみたのだが、体質も精神面もことごとく当てられて、以来算命学の示す運勢をときどき確認している。
占ってもらった際「身体エネルギーが強いから、身体を動かすことが精神の安定につながる」と言われたのだが、まさにその通りだなあと思う。思い切り身体を動かして汗だくになるの、きらいじゃない。
ひさびさに秋晴れ。青い空がのぞくのは、数日ぶりではないだろうか。
17:00ごろには日没。授業は16:30から。
早めに歩いて授業へ向かう。座っている時間が長いから、最近は歩いて大学へ向かうようにしている。
もちろん、貴重な晴れ間だもの、カメラを持って。
授業の一人プレゼンは、可もなく不可もなく終わった。
スマホで台本を見ながらしゃべったが、途中アドリブでスライドの補足をしたら、どこを読んでいるか分からなくなって、テンパってお経みたいな英語を延々読み上げる感じになってしまった……。
もちろん、ただ自動翻訳した英語を読み上げているわけではなく、何が言いたいかあらかじめ整理して作ったスクリプトだけれど、テンパると一気に「いまわたしは何をしゃべっているんだろう」状態になることに気づいた。英語がただのアルファベットのかたまりに見えてくる。
人前で話すとき、日本語でさえテンパることがあるけれど、多少の間を作りつつ、なんとか頭の整理ができる。でも、なぜか今日はそれができなかった。
とりあえず1人2回プレゼンするという単位取得のための第一段階は達成した。
あともう1回、今月末にあるプレゼンは、スクリプトも作りつつ、お経にならないように発表の仕方も工夫したい。あと、テンパらないようにがんばりたい。
2023年11月3日 ラトビア語初級とソーシャルイベントで人見知り
今日も秋晴れ! うれしい。
窓際にテーブルを移動してから、すこぶる自室の居心地がよいのだけれど、ブラインドが一部こわれて、微妙なすきまができてしまった。
外を歩く人と、まれに目が合うくらいには大きめの隙間。植物を置いて目隠しにしたいな。冬も来るし、緑がほしい。
今日は、はじめてのラトビア語初級講座。
授業は10人に満たないくらいの小さなグループで、顔見知りの同級生のほかにポーランド、ウクライナ、フィンランドなどからの学生がいた。
授業のイントロダクションから始まるのかと思ったけれど、何の前置きもなくいきなり「わたしの名前は〜……」という自己紹介の練習からスタート。
そのあと、特に文法の説明もなく、資料もなく、いわゆるbe動詞にあたる動詞の活用の穴埋めクイズまで始まり、おもしろかったけど、かなり突飛な授業だった。
しかも先生がほとんどラトビア語しか喋らないため、ラトビア語をラトビア語で説明されても「???」となる。
我々が先生に質問すると他のラトビア在住歴の長い学生が代わりに答えてくれるという状況だった。
途中、フィンランドからの学生が「どういう文法でどういう意味の単語や文なのか、英語で説明してほしい」と先生に訴えたが「(英語に)翻訳するのは勉強方法として良くない」と一蹴され、学生は、かなりイライラしていた。
そりゃそうだ、分からない言語について、分からない言語で説明されても分からないままだ。
来週までに自己紹介を話せるようにしてくるという宿題も出た。がんばろう。
夜は、Facebookで見つけたイベントに行ってみた。ラトビアでは、コミュニティやイベントのプラットフォームとしてかなり、Facebookがかなり活用されている。
耳元まで口を近づけないと声が聞こえないくらいの音量で音楽が鳴る中、「あー、帰りたい」と急にゆううつになったが(じゃあ行くなと思うけど)話しかけてきてくれたラトビア人の女性がとてもよい人で、たのしかった。
イギリスに10年住んで、1年前にラトビアに戻ってきたらしい。そして9月に日本を旅行したばかりだと言っていた。また彼女に会いたいなあ。
2023年11月4日 パフォーマンスを観に
先週末に初めて行ったシグルダに、またショートトリップ。
今回はハイキングではなく、大学のクラスメイトの一人が制作しているパフォーマンスを観に。
彼は、わたしが「森に行きたい」と言っていたのを覚えていて、シグルダで公演をするから観に来ないか、と誘ってくれたのだった。
車で迎えに来てくれ、車内には出演アーティストの二人も乗っていて、1時間ほどドライブ。
開演の時間まで、ふたたびシグルダの森へ。雪解けしたのか雨が降ったのか、落ち葉が道を覆って、ドロドロなのは先週と変わらず。
でもやっぱり森の中にいる時間はよい。何が、どう良いのか、うまく説明できないのだけれど。
お昼に開演。
ノンバーバルで、ダンスやペインティングが融合した作品。音楽はチェロの生演奏のみ。
ステージの上に椅子がコの字型に配置されていて、子ども連れのファミリーがたくさん観に来ていた。
上演時間は1時間くらいで、子どもたちも途中ソワソワしたりおしゃべりしたりしていたが、おとなしく座って観ていた。
上演後、パフォーマンスで使われたシートの上に、お絵かきを始めた子たちもいて、そういう自由な感じが、とてもよかった。
別の日の公演は、子どもたちがとてもおしゃべりで元気がよく、途中観客に向けてパフォーマーが視線を投げかけて反応を求める場面があったのだけれど、その際もエネルギッシュだったらしい。
同じ公演でも作品の受け取られ方や熱量が変わるのは、生の舞台の醍醐味。
セリフがないから、ラトビア語が分からないわたしでも楽しめた。
貴重な機会に感謝。
2023年11月5日 ここで働かせてください
ユーロが、とんでもなく高くなっている。
1ユーロ、160円を突破した。
円はどこまで安くなるんだ。
日本から仕事を任せてくださる方々や、このnoteに投げ銭してくださったり購読してくださったりしている方々に、日々生かされております、ありがとうございます。
お金のことに関しては、あまり騒ぎたくないけれど、切実な問題だから避けては通れない。
ところで、明日やっと書類周りの手続きが進展するのだが(と言ってもやっと折り返したくらい)早く働きたいなあと思って、ラトビアや近郊の国や街の求人を探している。
日本を出る前は「日本食レストランで働くのって、あまりにも安直では」と思っていたが、いまは「そんなこと言ってられん!」という気持ち。
もちろん、今後のことを見据えたり、得意なことや好きなことに結びついたりする仕事を最優先で探す。
ただ、リガ市内に何軒か日本食レストランがあるし「働けるならどこででも何でも喜んでやります!」状態。
ヨーロッパのいいところは、国を超えても求人を探しやすいところ。例えばラトビアからエストニアの企業や仕事を受けることだってできるだろうし(ビザ周りのリサーチは必須だが)他のヨーロッパの国の仕事を得られる機会は、日本にいるときよりずっと増える。
街中を歩いていて、例えばお店に求人の張り紙がしてあったら、ついつい見てしまう。
1月に試験を終えて、2月から働けるように、はやく諸々の手続きを終わらせたい。
おまけ
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