ドイツで過ごすクリスマス #交換留学日記 19
2024年12月23日 ドイツへ
夜行バスでブリュッセルからドイツへ。
途中、乗客のひとりが、ドイツの警察に連れて行かれた……。
朝、駅に着いて電車に乗り継ぎ、ドイツ人の友人のところへ。
迎えに来てもらい、街の中を少し歩いて、借りた部屋で仮眠。
そのまま日が暮れるまで寝てしまった。
やっぱり深夜バスは、ぜんぜんしっかり眠れない。
夜、起きて友人の近所の家へ。
集落が、クリスマスの12/24まで、持ち回りで近所の人を招待し、歌を歌ったりホットワインを飲んだりしているらしい。
今日の夜、担当する家に向かうと、クッキーやジュース、モミの木を使ったツリーが飾られていた。
そのあと、街中のクリスマスマーケットへ。
2024年12月24日 メリークリスマス
今日はクリスマスイブ!
朝食は、友人のご家族の家でいただいた。
ごはんを食べたら、家に戻ってディナー用のスイーツ作り。
まずティータイムがあって、その後ゲームとかおしゃべりとかして、ディナーという順番らしい。
友人から段取りを聞きながら、お菓子作りを手伝った。
夕方になって、完成したスイーツを持参し、親戚の家へ。
ここでもやはり、たくさんのケーキやクッキーが用意されていた。
みんなでテーブルを囲んで食べる。
ドイツ語だから、わたしはほとんど会話を理解できないが、ときどき友人や、友人の親戚が英語で解説してくれた。
こんなに話題が尽きないことってあるんだな、と思うほど、ずっとしゃべっていた。
わたしが親戚との集まりに参加したところで、たぶん同じくらいの熱量や会話のテンポでは話せないだろうなと思った。
ましてや、彼らは車で15分くらいのところにそれぞれ住んでいて、会いに行こうと思えばいつでも会える距離に住んでいる。
ひさしぶりなら積もる話があるのも理解できるが、まあまあな頻度で顔を合わせているにもかかわらず、会話がノンストップなのは、わたしの家族からは考えられない。
ディナーに行く前に、友人から「ちょっとした口論があるかもしれないけど気にしないで」と言われていた。
完全な部外者のわたしから見たら、良好に見える関係でも、モラルの認識の違いによるイザコザや、思い込みによるすれ違いは、頻繁に起きているようだった。
実際、ディナーに来ていた家族は、フルメンバーではなくて、来ていない兄弟や親戚は、物理的に参加できないというより、そもそも声をかけていなかったり、すでに何年も連絡を絶ったりしていると教えてくれた。
日本だったら、うやむやにするであろう家族の関係性について、初対面のわたしに素直に状況を教えてくれたのも驚きだったし、盤石な人間関係なんて無いよなと改めて思った。
ヨーロッパは「クリスマスは家族のもの」という認識が強い。
欧米は個人主義と言われつつ、日本とは違う文脈の同調圧力は存在する。
だから、家族との関係性にしっくりきていない人にとっては、クリスマスは、しんどい季節だろうなとも想像した。
結局、友人の心配は杞憂に終わり、ゲームや食事をして楽しく過ごした。
プレゼント交換も、よろこんでもらえてよかった。本当はもっと日本のものを盛り込めれれば良かったんだけれど……。
2024年12月25日 性別は関係ない
朝、友人の家で朝食を食べ、散歩へ。
滞在している街は海の近くで、大きなタンカーが世界中から集まる港町。
夏は貿易関係の人たちの出入りや、船のエキシビションで賑わうが、冬はホテルなどはほとんど稼働していないらしい。
霧が深いこともあって、連れない感じ。
夜は、友人の親戚の家で夕食をいただいた。
友人の叔父さんが前日から仕込んでいたシチューは、お肉がほろほろ。
クリスマスパーティーの時も感じたが、キッチンを出入りして、食事やスイーツを準備したり運んだりしてくるのは、男女関係ない。
クリスマス前に、誰が何を用意するか決めて、役割分担をするのが習わしらしい。
’みんな’で祝う日なのだと、改めて思った。
2024年12月26日 部外者の役割
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