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前回のあらすじとある北の国と南の国の物語。南の国に暮らすニカの母・モカレと父・シマテは、…
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前回までのあらすじとある北の国と南の国の物語。ニカは南の国に暮らす女の子。行商から帰った…
「それって正直、ぜいたくだと思うよ」。 ユカリのわずかに残っていた食欲と「この人にな…
インターフォンを押した。 出ないで、と思いながら。 ほんとうは、顔も見たくなかった。 けれど、傘が。 傘が、うちに。 うちの玄関に、置きっぱなしだったから。 いっしょに買いに行った傘。絹が混ざった布張りの、ピスタチオグリーンの持ち手が、汗で滑りそうになる。 靴箱のとなりに立てかけられ、忘れられた傘を見て、ホッとした。 そして、すぐにでも投げ捨てたくなった。 そのいきおいにまかせて、捨ててしまえばよかった。 捨てられるほど、怒れたら、よ
書きたいことが、たくさんある。 今までは、言いたいことはそのまま直接、書き殴るように…
前回までのあらすじとある北の国と南の国の物語。ニカは南の国に暮らす女の子。豆農家の両親は…