9/8(日)文学フリマ大阪12で販売する旅と暮らしのエッセイについて │ BASEでも販売中
改めてですが、9/8(日)文学フリマ大阪12で販売するエッセイが2冊そろったので、どのような想いで作ったのかを含めて紹介したいと思います!
①海の街について.
「海の街について.」は、私が2021年、1年間ほど旅するように暮らす多拠点生活をしていたときに出会った、海のある街で暮らしてみたときのことについてのエッセイ集です。
なぜ「海の街」に限定しているかというと、40以上の街へ旅する暮らしをしているなかで、なぜか心惹かれるのは決まって海のある街だったから。もちろん、海がない街も素敵だったんだけど、それ以上に「海が日常に溶け込んでいる街」に理由なく惹かれていったんです。それはもう、吸い込まれるように。
惹かれる理由をはっきりと表現できないけど、この「なんとなく」惹かれることにこそ意味があるのかもしれない。理由がある好きよりも、なぜか分からないけど好き、の方が、私の心がまさに動いている証拠だ、と思って。なんとなく惹かれる要素や感情を綴ったのが「海の街について.」です。
住む人たちのあたたかさ、街にただよう空気、風の心地よさ、海の青さ、それは単なる私の「感覚」でしかない。けど、この曖昧さこそ、残す意味があるのではないか、と思いながら言葉と写真を残してみました。
②春夏秋冬、京都暮らし
海のある街に心惹かれた旅暮らしを経て、私はずっと憧れだった京都で暮らし始めます。京都には旅行でもう何十回も訪れている場所。だけど、私はどうしても京都を舞台に「暮らし」がしたかった。「旅行」と「暮らし」の決定的な違いは何だろう、と考えた時に導き出されたのは、暮らしは季節の巡りのなかに身をよせることなのではないか、ということ。
旅行で京都を訪れたとしても「満開の桜」を見ることはできるけれど、「満開の桜が散り、目の前の景色が新緑で瑞々しく変わること」を感じることはできない。季節の移り変わりを味わえるのは、「暮らす」の特権だ、という思いから「春夏秋冬、京都暮らし」というタイトルをつけました。
春夏秋冬だけでなく、桜が散り新緑へ変わってゆく速さや、夏の終わりはじめの少し切ない空気感。春夏秋冬と区切られるのではなく、それらはグラデーションのように続いていく。大好きな街に暮らすことによって、改めて季節の移ろいの美しさを感じられるようになった喜びをエッセイにしています。
9/8(日)文学フリマ大阪12ぜひ来てください!
さて、残すところあと3日です。初めての参加なので、本を何冊くらい持っていけばいいのか見当がまったくつかず、ブースの設営のイメージも固まらないまま、あっというまに9/8になろうとしています。
ぜひ関西にお住まいの方、来ていただけると嬉しいです♡
エッセイ2冊と、ポストカードも3種類販売するので、ブース覗いてみてください🍃もちろん、お話だけでもとっても嬉しいです!
また、オンラインでも販売開始しました。ぜひ遠方の方も気になれば覗いてみてください◎