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LINE Payが終わるのがヤバイので代替手段を模索した話

はじめに

 LINE Payのサービス終了が告知されたのが2024年6月13日。サービスは順次使えなくなっていき、完全に閉塞するのは2025年4月30日である。体感的には周りでもユーザーは多く、かくいう私もユーザーの1人であった。いや、ユーザーの1人というか、日本でサービスが終了するのであれば、いっそサービスが継続するらしい台湾やタイへの移住を検討するレベルのヘビーユーザーである。

こちらこそ、ありがとうございました。
出典:https://line-pay-info.landpress.line.me/payment-info/

 そんな私からすれば、LINE Payのサービス終了は生活に致命的なわけで、告知後は日本中が阿鼻叫喚になるのではないかと思っていた。が、実際のところそんなことはなかった。
 確かに冷静になって考えてみると、同じようなQR決済・送金手段が雨後の筍のごとく発生しているこの状況下では、代替手段は豊富なため、そんなに困る人は少ないのであろう。要するに、「PayPayでおk」なのである。
 一方で、私は「PayPayでおk」とはいかないのである。どうしていかないかは後ほど述べるが、同じような状況にある人は決して多数派ではなく(だからこそ阿鼻叫喚となっていない)、ニッチだとしても、一定数いるはずだ。そういった人々はこれからの決済手段をどうしようかと途方に暮れている人も多いのではないか。しかし、多数派でない故に、それを指南してくれるテキストはwebでもはあまり見かけない。
 ということで同じような状況にある人に対して少しでも助けになるように、いてもたってもいられず重い筆をとった次第である。重すぎてもうすでに腱鞘炎になりそうである。
 なお、私は専門家ではないので、認識相違や不足などあるかもしれない。そういった場合には指摘願いたい。というか、これから見ていくが、本当の意味でLINE Payと同様のユーザビリティが担保されるサービスはほとんどなく、「ほんとに代替ないの!?」という感じで私自身模索中なので、「いや、普通にあるよ」等の指摘は大歓迎である。よろしくお願いいたします。

そもそもLINE Payとは

 LINE Payは、いわずとしれたアプリ「LINE」上で提供される決済サービスであり、QR決済やLINEユーザ間での送金を行うことができる。特に、コミュニケーションアプリとしてのLINEの普及率が高いため、送金の利便性が高い。他のアプリであれば、そのアプリ内で送金相手を検索等しなければならず手間だが、LINEであれば既に相手とアプリ上で友達になっている可能性が高く、気軽に送金できるからである。
 そういうこともあり、数多のQR決済サービスがある中でもPayPayについでの利用率を誇っていた(参考)。利用率が高いということはQR決済についても対応している店舗が多いことになり、支払いの面でも利便性が高く、さらにユーザーが増える・・というような形で、ユーザーからの支持も高かったのだろう。

LINE Payのサービス終了

 QR決済サービスのなかには、乱立の結果淘汰されていったサービスもあるが、LINE Payのサービス終了の理由はそれらとは異なる。2021年、上でも述べたQR決済サービスもうひとつの雄、PayPayの運営主体であるZホールディングスとLINEが経営統合しLINEヤフー株式会社となった。つまり両雄の運営主体が1つになったので、サービスも1つにするというのは当然の合理化であり、サービスとしてより力のあるPayPayの方を存続させ、LINE Payはサービスを終了することとなったわけである。
 経営統合当初から、PayPayとLINE Payを一本化することはアナウンスされていたが、具体的にLINE Payのサービス終了が発表されたのは2024年6月末のことであった。
 詳しくはLINE Pay社(上記では省略したが、LINE Payの直接の運営元は旧LINE社ではなくその子会社であるLINE Pay社である)の案内(こちら)を確認してほしいが、サービスの終了は段階的に行われ、2024年10月の送金終了から、最終的に2025年4月末に出金サービス等が閉塞されて完全にサ終となる。なので、1年くらい前から周知は行われているし、サ終後の残高についてもPayPayに移行できるようになる予定とのことなので、まあ、ユーザーにとっても丁寧な店じまいといってよいだろう。

で、なにがヤバイのか?

 何も明日からLINE Payが使えなくなるわけではないのだから、もし残高やポイントが残っているのであれば閉塞までに使えばよいのだし、今後もQR決済を使いたいのであれば落ち着いてゆっくりPayPayアカウントをつくればよい。では私にとって一体何が致命的なのだろうか?
 要すればそれは、「いまはLINE Payがあるからできていること」ができなくなるということだ。ポイントはいくつかあるので、現在どのようにして私がLINE Payを使っているかを紹介し、それを代替サービスに対する要件定義としてみよう。

要件定義

Googleウォレットでタッチ決済ができる

 LINE Payは一般的にはQR決済サービスとして知られていると思うが、実は私はほとんどQR決済サービスを使っていない。なぜなら、シンプルに、QRでの決済は面倒臭いからである。
 これは結構言われていることだと思うが、まあなんとなくQR決済って今風でカッコよくてスマートだよねと思いきや、スマホのロックを解除して、アプリを立ち上げ、QRを読み(あるいは店側に読んでもらい)、支払い金額を入力、決済されるのを待つ・・・という工程が必要であり、以外とユーザ側で操作しなければならないことが多い。

やることが・・やることが多い・・!!

 もっとも支払われる側・・つまり店側にとっては、QR決済のメリットはそれなりに大きいだろう。同じキャッシュレス決済でもクレジットカードと比べると、QRコードを表示しておくだけで読み込みは客側の端末でやってもらえばよいし、出金等にかかる手数料も相対的には安価だと聞く。
 なので、個人経営のお店も含めてキャッシュレス化を進めていくのにQR決済の普及は非常に有益なのだろう・・・が、客側としてはいかんせん、手間である。QR決済黎明期は、各社キャンペーンを実施しポイント等を厚くしていたため客としても使う経済的メリットはあったのだが、サービス間での一定の淘汰が進んだ現在、そういったユーザーへの還元も薄くなりつつある。
 で、私がLINE Payでどう払っていたかというと、QRではなくVisaのタッチ決済で払っていた。LINE PayではLINEプリぺというプリペイドカードを発行することができる(2024年11月25日に新規発行終了)。このプリカはVisaブランドなので、Visaで支払いが可能なお店ならLine Payへの対応によらず支払いが可能なのだ。支払い元はLine Payの残高から行われるから、このカードを使うことで実質Visaに対応しているお店でLINE Payを使えるようになるわけだ。

LINEプリぺ。
出典:https://pay.line.me/portal/jp/about/prepaid-card

 さらに、私のスマホはandroid端末なのだが、android端末用のウォレットアプリであるGoogleウォレットはLINEプリぺに対応しており、スマホからVisaのタッチ決済により支払うことができる。QRと異なり、スマホのロックを解除→店側のクレカ読み取り端末にかざす、だけで決済が完了するので、これは頗る便利である。
 ということで、代替手段についても、同じことができること・・つまり、GoogleウォレットによりVisaのタッチ決済として支払うことができること、これが要件定義の1つめであり、かつこれはかなり重要な要件となる。
 なお、Googleウォレット自体はVisaのタッチ決済以外にも、QUICPayやiDにも対応しているから、それらも選択肢にあがるのではと言われそうだが、ダメである。というのも、私の端末がFeliCa非対応であるからだ。
 私のスマホはASUS製のZenFone6というもので、5年くらい前に発売された端末だ(まだ”ASUS”の日本語発音人によって揺れていた時期だった気がする。懐かしい)。いまでこそ、海外メーカーの端末もFeliCa対応端末が増えてきたが、当時は国産スマホでなければふつうFeliCaなんてついていなかった。なぜならばFeliCaが日本独自の企画だからだ。海外メーカーでFeliCa対応端末なんて、iPhoneくらいだったんじゃなかろうか(iPhoneだって、対応しはじめたのはiPhone7からのことだ。いや、早いな。)

ZenFone6。名機。
出典:https://www.asus.com/jp/mobile-handhelds/phones/zenfone/zenfone-6/techspec/

 FeliCaに非対応ということは、ZenFone6でQUICPayやiDは使えない(ついでにいうとモバイルSuicaなんかも使えない)。一方で、国際規格であるNFCには対応している。で、Visaのタッチ決済は、データ通信にこのNFCを採用している。よって、私のZenFone6でタッチ決済を行う手段はVisaのタッチ決済くらいしかない、とこういうわけなのである。
 なお、スマホを変えるという選択肢は当面の間はとりえない。5年前の端末とはいえZenFone6は名機で、当分手放せそうにない。(発売当時も含めて)ZenFone6のユーザーに会ったことがないのだが、非常に不思議なことである。いまはほとんどの端末で(おそらくiPhoneのせいで)失われてしまったイヤフォンジャックだってあるんですよ!

プリペイド(チャージ)式である

 あらかじめアプリに使う金額をチャージし、そのチャージから支払うこと、つまりプリペイド式であることがもう1つの要件である。これも必須要件。いちいちチャージするのなんて面倒くさいではないかと思われるかもしれない。実際そうなのだが、これを要件とする理由は主に2つある。
 1つは、わかりやすい理由だが、「使いすぎの防止」である。やはり、クレジット決済にしてもQR決済にしても、実際のお金を渡すという行為か介在しないからだろうか、どうしても気軽に支払ってしまいがちである。まあ、チャージにしても実際のお金に触れることはないのであるが、単に「支払い」だけのフェイズよりも、「チャージ」→「支払い」というように1つ動作が増えることや、能動的に自身で金額を入力するということが抑制に働くのかもしれない。
 しかし、実のところ「使いすぎの防止」は理由としては二番手で(ていうか実際に使いすぎを防止できている気もしないし)、本命は「セキュリティ」である。
 端末をかざすだけで支払えるというのは便利な一方で、スマホが盗まれた場合のリスクは跳ね上がる。クレカを盗まれるのと同義になってしまうからだ。幸い、私はいまのところ携帯を忘れたり、盗まれたりといったことはないのだが、そのリスクを常に意識しながらスマホを持つのは精神的に疲れる(まあ、先述のとおりGoogleウォレットでは、決済の際に端末のロック解除を行う必要があるから、他人の手に渡ってもロック解除さえ行われなければ決済されることはない。ただ、ロック解除に暗唱番号等を設定していない人もおり、そういう場合には実質ノーガードということになってしまう)。
 その点、プリペイド式であれば、基本的に被害額を盗難にあった時点の残高に抑えることができる。もちろん、プリペイド式であっても泥棒にチャージからされてしまうと結局同じなのだが、LINE Payではチャージの際、パスワード等による認証が必要なので、そこまで高いリスクではないだろう。

ポイントが貯まる

 他のQR決済サービスよろしく、LINE Payでもポイント(LINEポイント)を貯めることができ、1ポイント=1円として決済に使える。還元率は脅威の3%・・・と聞くとすごい還元率に思えるかもしれないが、月1000円のポイント還元上限(毎月のエントリーも必要。地味に面倒)があるので、実際のところそこまで貯まらない(2024年1月までは還元率2%、上限5000円/月であった)。
 ということで、もちろん人の性としてお得なのに越したことはないが、現在でもそこまでこの点は重視していないので、この要素は「あったらいいな」というレベルであり、必須というレベルではない。これ以外の2点と比べると、少し優先度は落ちる。

全て満たすものはかなりレア

 要件は上記の3点だけで、なんとなくどうにかなりそうな気がするが、実は全てを満たすサービスは極めて少ない。以下では、理想の支払い方法を見つけるべく私が行った試行錯誤の過程をご紹介する。そのうえで、最終的にいま私がどのように決済サービスを利用しているかを紹介したい。

代替手段の検討

PayPay

 素直に考えると公式の引継ぎ先であるPayPayを用いるのがよさそうだが、どうにも条件を満たせないのでボツになってしまった。

QR決済の雄こと、PayPay
出典:https://paypay.ne.jp/

 PayPay自体がGoogleウォレットに対応していないというわけではない。Googleウォレットのヘルプ(参考)を確認すると、PayPayの名を冠するものでは「PayPay銀行 Visa デビット」と「PayPay カード」が対応していることがわかる。
 しかし、「PayPay銀行 Visa デビット」はデビットカードであることからもわかるとおり、あくまでPayPay銀行の口座から直接支払うものだ。なお、支払額に応じてPayPayポイントが付与される。
 また、PayPayカードは、PayPay残高にチャージ可能な唯一のクレジットカードで、さらに支払い方法をPayPayクレジット(要するに後払いサービス)にすることによって、ポイント還元率を高めることができたりする。
 ・・のだが、いずれにしても、これらのカードを介して、PayPay残高から支払いができるわけではない。私はチャージ残高をクレジットカードを介して支払いたいわけなので、この時点で論外となってしまうのである。

エポスバーチャルカード

 私のメインのクレカであるエポスカードでは、「エポスバーチャルカード」というサービスを提供している。これは、発行済のエポスカードと異なる番号のオンライン決済専用カードを実際の券面なしでバーチャルに発行してもらえるというものだ。また、バーチャルカードは任意のタイミングで利用中止や番号変更が可能である。なお、バーチャルカードでの決済額の引き落としは実際のエポスカードと合算されて行われ、エポスポイントも実際のカードと同様に付与される。

出典:https://www.eposcard.co.jp/virtual/index.html

 例えば、「外国のECサイトで買い物をしたいのだが、カード番号を入力して大丈夫だろうか」と心配になることがあるだろう。万一、それがきっかけで不正利用されてしまってカード利用を中止した場合、他のサービスの決済も変更する必要があり、非常に面倒である。このようなとき、ECサイトの支払いにバーチャルカードの方を使うことで、万一不正利用されてしまってもバーチャルカードの利用を停止すればよく、実際のカードの利用を止める必要がないので、他の支払いに影響がない。これが、バーチャルカードの大きなメリットだ。
 では、このバーチャルカードをGoogleウォレットに登録すれば、スマホ紛失の場合にバーチャルカードだけ止めることで不正利用を止められ、プリペイドではないものの、同等のセキュリティが保たれる・・・はずだが、これは無理なのである。
 というのも、エポスバーチャルカードにGoogleウォレットが非対応だからである!いや、本当に惜しい。なんとかしてほしいものである。

「サポートされていないカード」として「EPOSバーチャルカード」がバッチリと・・・
出典:https://support.google.com/wallet/answer/12059326?hl=ja&co=GENIE.CountryCode%3DJP

Kyashu

 エポスバーチャルカードの失敗から失敗から学んだ私は、検討の順序を変え、Googleウォレットの対応しているプリペイドカードサービスの方をまず確認することにした。初めからそうすればよかったのだが・・
 Googleウォレットがサポートする決済サービスはこちらのページから確認できる。このうち、LINE Payライクにチャージして使えるプリペイドカードサービスはそこまで多くない。聞いたことがないサービスを使うのは不安だし・・ということで、目についたのが「Kyashu」である。
 Kyashuは2017年から提供を開始している国産の送金・決済アプリで、基本的な使い方はLINE Payをはじめとするプリペイドカードと同様だ。さらに、Kyashuポイントというポイントサービスもある。還元率はカードの種類によって0.5~1.0%と並ではあるが、このKyashu、チャージ元をクレジットカードにすることもできるので、事実上ポイントを「二重取り」することが可能なのである。具体的には、例えばまずエポスカードからKyashuにチャージをする。このとき、エポスカードのポイントがチャージ金額分、貯まる。そのうえでKyashuで支払えば、Kyashuのポイントも貯まって二度おいしいという塩梅だ。

出典:https://www.kyash.co/

 気をつけたいのはクレカからKyashにチャージする際の認証。カード会社にもよるだろうが、私のエポスカードの認証は、SMSでワンタイムパスワードが発行され、それを入力するというもの。ということは、もしスマホ自体が他人の手に渡ったら、ワンタイムパスワードも見られてしまうので、そんなにセキュアではない。まあ、クレカ側あるいはSMS側の設定を工夫すればよいのかもしれないが、ともかく直接クレカからチャージするのは少し憚られる。そこで、さきほど検討したバーチャルカードの出番だ。バーチャルカードであれば、スマホが盗まれたらバーチャルカードを停止すれば、被害は食い止められる。
 Kashu+バーチャルカード。ふう、これでようやく意に沿ったキャッシュレス決済システムが構築できた・・と思ったら甘い。GoogleウォレットにKyashuを登録しようとしたら、「このカードではタッチ決済を設定できません」の文字が。あれ?

あれ?

 もう一度、Googleウォレットのヘルプをみてみよう。Kyashuは確かに対応しているが・・「利用できる場所」には「QUICPay加盟店」と明記されている。・・・そう、これがミソで、KashuをGoogleウォレットで支払う場合、その方式はQUICPayになってしまう。つまり、今度は私の端末がFeliCaに対応していないことがネックとなり、KyashuをGoogleウォレットに登録できないのである。KyashuのプリペイドカードはVisaカードブランドであるのに、なぜGoogleウォレット上だとQUICPayとしてしか使えないのか・・またもや惜しい。私などには計り知れない理由があるのだとは思うが、なんとかしてほしいものである・・・!!

あちらを立てればこちらが立たず・・・!
出典:https://support.google.com/wallet/answer/12059326?hl=ja&co=GENIE.CountryCode%3DJP

結論:ANA Pay

 Kyashuの件ではさらに学びを得ることができた。Googleウォレットがサポートしているだけでは不十分であり、「利用できる場所」が「VISA タッチ決済加盟店」となっているプリペイドカードサービスを選ぶ必要があるのである。これが実は以外と選択肢がなくて、最終的に「ANA Pay」を使うことにした。

出典:https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/ana-pay/

 ANA Pay。あまり耳なじみはないかもしれない。正直私も今回の件で検討するまで存在すら知らなかった。それでいて、上記の要件定義を全て満たすおそらく唯一の選択肢である。
 まず、タッチ決済が可能であることは上記のとおり。ちなみに、ライバルであろうJAL Payについては、Quickpay扱いでの支払いとなってしまうため選択肢から外れる。
 次に、チャージ式である。さらに、Kyashと同様、クレカからチャージが可能だ。なお、ANAカードからチャージするとチャージ時にもポイント(マイル)が貯まるので、ANAカードを作ってもいいかもしれない。ただ、カードのランクが低いと対してポイントはつかず、あまりクレカをいっぱい作りたくないので、私は作っていない。あと、チャージ元のクレカはデジタルカードにした方がセキュリティ的に望ましいことは上述のとおりである。
 得をするかの観点では、既に述べたようにマイルが貯まる。マイル付与は「200円につき1ポイント」なので、還元率0.5%かつ1回199円以下の支払いは付与対象外とやや渋めではあるが、LINE Payに1ヶ月のポイント付与上限があると考えると、どちらが得かは使い方による。なお、ANA Payへクレカでチャージをしても、クレカ側のポイントは貯まらない仕様なので、ポイントの2重取りはできない。Kyashuを絡める方法(クレカ→Kyash→ANA Pay)で2重取りできるのでは、と思うかもしれないが、直近でKyashuからANA Payのチャージができなくなる仕様変更があったため、これも不可である。そんなわけで、まあ、あまりポイントが貯まることは期待できないが、「貯まらないよりはマシ」くらいのものと割り切ろう。
 ちなみに、「飛行機あまり乗らないし、マイル貯まっても使いどころないんだけど」というあなた、大丈夫です。貯まったマイルは1マイル=1円としてANA Pay上で使えるので、他サービスのポイントと同じノリで日常の支払いに使える。

運用してみて

 ・・ということで、長い試行錯誤を経て、最終的にデジタルカード+ANA Payの組み合わせに落ち着いた。なお、ポイント的にはKyashuも捨てがたいので、オンライン決済ではデジタルカード+Kyashuの組み合わせを使っている。
 で、いまのところ運用し始めて1か月程度。おおむね問題なく使えているが、強いて言えばクレカからのチャージだと時間がかかるのが難点である。ANA Payがどうというよりもクレカのセキュリティシステムの問題だと思うので、おそらくチャージ元を銀行口座にすればより快適にチャージできる
のだと思う。
上述のとおり、クレカのポイントは貯まらないから、銀行口座からチャージすることにしてもポイント上の優劣はない。
 しかし・・私のメインバンクはゆうちょ銀行。そしてLINE Payと違ってANA Payはゆうちょ銀行口座からのチャージに対応していない。いや、ついに私の願いが完全に叶うことはなかったのだった・・

ANA Pay、お前もか
出典:https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/ana-pay/list_financial_institutions/#y

ということで、ANA Payのゆうちょ口座からのチャージ対応、ぜひにぜひに、お願いします。というかその前に、LINE Pay、止めるの止めてくれませんか?

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