地物としてのCSV読み込み(ジオコーディング検証編) | QGIS 3.4.8 LTR
※いただいたコメントを参考にし、Googleマップではなく地理院地図を用いた内容に変更しました(2019年7月18日)。
この記事では、地物としてのCSV読み込み(ジオコーディング検証編)について説明します。
記事の概要です。
地物としてのCSV読み込みは、ジオコーディング編・ジオコーディング検証編・実践編に分かれています。
この記事はジオコーディング検証編です。
ジオコーディング(住所の緯度経度への変換)は常に正しいとは限りません。
そのため、前回のジオコーディング結果のうち、信頼度が低いものがないか調べます。
該当するものについては、今回は地理院地図を使って緯度経度を調べ、修正します。
ジオコーディングの結果
前回ジオコーディングした結果(指定緊急避難場所_つくば市(緯度経度付き).csv)は以下のようになっていると思います。
ジオコーディングにより、右側4カラムが追加されました。
各カラムの意味は以下になります。
fX: 経度
fY: 緯度
iConf: 変換の信頼度。3-5までの値を取り、5は確実、4以下は結果の確認が必要。
iLvl: 住所階層レベル。都道府県に相当する1から、号・枝番に相当する8までの値を取る。
「さくら運動公園」のみiConfが3となり、信頼度が低い結果となりました。
よって、次節で修正します。
ジオコーディング結果の修正
信頼度の低いジオコーディング結果の修正方法として、今回は、地理院地図を使って住所の緯度経度を調べる方法を取ります。
まず、情報源となるつくば市が公開している「さくら運動公園」のページを開きます。
ここには、さくら運動公園の住所として、たしかに「茨城県つくば市流星台63」と記載されています。
次に、ページ下部にある、周辺地図(いばらきデジタルまっぷ)で確認しましょう。
リンクをクリックします。
リンク先の「いばらきデジタルまっぷ」では、さくら運動公園の住所が「つくば市金田1603」と表記されています。
「つくば市流星台63 」と「つくば市金田1603」を地理院地図で調べたところ、前者の緯度経度はやはり得られませんでした(つくば市に確認しておきます
→ 確認しました。さくら運動公園の住所は、つくば市ウェブページに記載の「流星台63」が正しいとのこと。 土地区画整理により、昨年11月に変更されたようです)。
そのため、今確認した後者の住所を使って、地理院地図で緯度経度を取得することにします。
地理院地図で「つくば市金田1603」を検索します。
検索結果の「茨城県つくば市金田1603番地」をクリックします。
少し分かりにくいですが、さくら運動公園のようです。
表示された青いフラグをクリックします。
すると、ポップアップに緯度経度が表示されます。
この緯度経度で「指定緊急避難場所_つくば市(緯度経度付き).csv」内にある「さくら運動公園」の緯度経度を上書きして下さい。
私が上書いたファイルは以下にアップしてありますので、参考にして下さい。
おわりに
お疲れさまでした。
次回はいよいよ、地物としてのCSV読み込み(実践編)に入ります!