ミュージカル「ウェイトレス」で見えた天才主演女優高畑充希

ミュージカル「ウェイトレス」を観劇しました。

元々ミュージカル好きで、学生の頃から劇団四季に通い詰めていたほどの私が

今まで見たミュージカルの中でも三本に入る出来だった


と感じました。


一番の理由は

女優、高畑充希の凄さ


今まで数えきれいないほどのミュージカルを見てきた中でも

これほどアンサンブルが上手い主演がいただろうか…

と感じるほど

デュエットや重唱部分のハーモニーが完璧だったのです。

メインから外れたキャストでアンサンブルが上手いのはいるかもしれませんが、主演女優がここまで上手いのは正直見たことない。

何故なら主演女優が本気をだして歌えば、ほとんどの場合


他のキャストは負けてしまう


それはもう当然のことなのです。圧倒的実力があるからこそ、抜きん出ているからこそ主演女優に選ばれているのだから、アンサンブルで本気を出せば浮いてしまうものです。


にも関わらず

高畑充希さんのアンサンブルは

一切浮かない

むしろ

歌っているのか分からないレベルで溶け込んでいる


初めて聞いたときは衝撃的でした。自分の歌を完全にコントロールしているのです。

デュエットではハーモニーを大事にしつつも出るとこは出して駆け引き上手く歌い、女性三重唱の場面では三人の声がぴったり合うように音程も音量も声の質も全て完璧に調整している。

そしてソロでは待ってましたとばかりに全力で歌う、かつ聞いていてしんどくないギリギリのラインまで感情を乗せる。


歌い方も多彩で、曲調の変化に合わせて華麗に歌い分ける。


更に、輸入ミュージカルものでありがちな

英語が微妙になる問題


も完璧にクリア


発音が完璧で、伸ばしている音の処理の仕方まで美しい。本当に凄いのです。


演技は言わずもがなですが、こんなに難しい役どころをここまで演じこなせる高畑充希さんは本当に天才だと思います。


ここまで高畑充希さんの凄さについてしか語っていませんがもちろんストーリーも他のキャスト陣も最高です。


絶対再演して欲しい作品です。

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