プロの思いこみを捨ててみたら、お客さまに喜んでいただけた。
こんばんは。
今日は、筆者が現役ネイルサロンオーナーの経験から
「プロの思いこみ」を捨て、
実際に現在進行中で、お客さまに喜んでいただいているネイルサービスのお話しについて♪
*実体験なのでネイルサロンのお話しが中心となりますが、オーナーさんの業種やメニューに置き換えてみて読んでいただけますと幸いです。
自分がオーナーを務める Meixingnail(メイシンネイル)は、
大阪 心斎橋駅近くの雑居ビルの一室にあります。
ジェルネイルをメインとしたごく一般的なメニューが揃うネイルアトリエです。
キラキラネイル専門店でもなければ、スカルプ専門店でもございません。
ですがそんな私が
プロの思いこみを捨てて作ったネイルサービスを始めたきっかけは、
4年前に初めて出展が叶った「百貨店でのポップアップ」でした。
1. 思いこみをきづかされた初の百貨店出展
ちょうど4年前。阪急うめだ本店のイベントスペースの一角に「ネイルにまつわる物販」で出展してもらえませんか?とのお話しをいただき
ネイルにまつわる物といえば“ ネイルチップ ”しか浮かばなかった私は、ネイルチップだけでは売上が不安だな。と「ネイルチップ販売とネイル体験ブース」の物販型と体験型で出展させてもらいました。
2. 自分の思い込みと当たり前:常にネイルができる環境で働いていた
ネイリストになる前は 常にジェルネイルができる環境で働いていたため
物販の “ネイルチップが売れる” だなんて一切 予想できなかったので
ネイルチップなんて誰が買うんだろう。
多分、作り損になるだろうな。
でも念願だった初の百貨店だ!とにかく一生懸命ネイルチップを作ってみよう!
というなんともネガティブな考えで挑んだ初の百貨店出展でした。
そんな自身の期待が相当低い中、始まった百貨店デビュー日
忘れもしません。
ひとりのマダムに声をかけてもらいました。
私のサイズにネイルチップを合わせてくれませんか?
誰が買うんだろう。と思っていたネイリストの私に、まさか購入していただけるチャンスがデビュー日にいきなり到来したのです。
あ!ありがとうございます!!
サイズを見させていただきますね!!
ぜんぜん売れないだろう。と思っていた私は
どうしてお求めくださったのかを、お爪のサイズを測りながらたくさん質問してしました。
するとマダムは快く、
・保育士をしているので、この先 定年になるまでジェルネイルはできないの。
・ジェルネイルができる人がいつも羨ましくて、キレイにしている人の手先にずっと憧れていたのよ。
・ネイルチップを、ピアスやネックレスのような感覚でお出かけ前に選んで鏡の前で着けるのが楽しみだわー♪
社会人になってから、ネイルのできる環境が当たり前だった自分は「自分の思いこみ」と「当たり前」を恥ずかしく感じたと同時に
「とんでもなく、お客さまに寄り添えていないネイリストだな。」と猛省から始まったPOPUPでした。
そして、更にマダムから…。
あなたを見つけれて嬉しかったわ!
ネイルチップをこんな風に販売してくれてありがとう!!
今度はあなたのネイルのお店に行けば、また作ってくださるのかしら?
実はこの時、自身の店に「オーダーチップ」メニューがなく
この日がきっかけとなり、百貨店会期後から新メニューとしてオーダーチップを展開しました。
後日、保育士のお客さまがネイルアトリエへ初めてお越しくださり
とっても嬉しそうに追加で2セットオーダーくださいました。
3. 思い込みを捨てさせてくれるのは目の前のお客さま
その後も会期中にネイルチップを見て足を止めてくれたり、買ってくれた方のご職業を伺うと
・銀行員
・管理栄養士
・学校の先生
・福祉関係の方
・看護師・薬剤師・医師etc…‼
ご職業を伺えば納得も納得ですね。
ハンドネイルができるようになるには
今の職業を離れるか、定年になるまで我慢!という選択肢しかない方がこんなにも居るんだ。と、とても考えさせられました。
そしてネイルチップはこんなにたくさんの方を笑顔にさせるんだ!ということを初めて知り
自分は「周りと自分の環境は同じ」とどれだけ思いこんでいたのかを反省しました。
お恥ずかしいですが、
お客さまに寄り添っているつもりのネイリストでしか居なかったことにも初めて気づきました。
4. 思いこみを捨てるクセをつけた
この4年前のことをきっかけに、“思いこみを捨てるクセ” をいつも意識し、お店作りに取り組んでいます。
現在、オーダーをいただくほとんどはブライダルチップが中心ですが、全国の花嫁さまよりお問合せをいただくので、思いこみを捨て「ネイルができない職業」の方と向き合えて本当に良かったと思います。
今回の「オーダーチップ」以外も、実はまだまだ思いこみでメニューに取り入れていなかったものがたくさんあるので
それは、今度の時に綴ります。
私のように「私もこんな思いこみを捨てましたよ!」などございましたら、皆さんの思い込みもぜひコメントなどで教えてください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。