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ボングスタ誕生秘話

秘話というほどでもないけど(笑)、お店をやることになった経緯を書いておこうと思う。

お店をやると決めたのは去年の12月。

飲食店を持つことは、双子の姉の長年の夢ではあったけど、いつしか聞かなくなっていた。

たまたま去年、その前の年に他界した父の相続が全て終わり、ひと段落着いた時に今後の話をした。

そしたら姉が、いつか離れを改装して、飲食店を出したいと思っていることをうちあけた。

『えっ?!実家でやるの?』

『うん。そしたら家賃代要らないし。』

確かに、そうだけど。。。

姉の中では、両親が亡くなったらという構想だったらしい。

けれども、コロナの3年間を経験して、一昨年は人一倍健康に気をつけて来た母が介護になり、元気だった父も持病が悪化してあっけなく他界した。

人生において、まさかの坂がいつ来るかなんて本当にわからないし、人の命の儚さを感じるには十分過ぎた2022年。

なのに姉は、いつかやると言う。

いつかなんて来ないよ、と私。

母の介護で家にいた私は、『私が手伝うからやろう。シェフは、早川さんにお願いすれば良いじゃん。』と言っていた。

それを聞いた姉が、『じゃ、やるか』と即決。

先ずは、オープン日を決めよう。

いや、本当はまずシェフの確約が先だよなと後から思ったけどww

シェフに関しては、姉が以前勤めていたお店を任されていた店長さんで、姉と長年の信頼関係があり、私達は、彼がNOと言う未来を100%想像していませんでした。

お気楽な姉妹です(笑)。

彼がYesと言ってくれなかったら開店できてなかったのにね。

そしてお気楽姉妹は、彼の確約を後回しにして(笑)、お店の改装の着工をスタートさせました。

それが今年の2月でした。

オープン日は、当初の予定より2週間ずれましたが、7月6日の新月に、物事を始めるにはベストな日にしました。

双子の姉とは、趣味志向が違っていたので、これまで2人で協力して何かをすることがありませんでした。

お互い干渉し合わない、めっちゃドライな関係。

それは、お互い合わないことを知っているからこそ、距離を取って生きて来ました。

でも、内装などを決める時のセンスは一緒で、全て即決でした。

お互いに迷いが無いとこはそっくりで、業者さんが『もう少し時間があるから、ゆっくり決めて良いよ』と言われたぐらい。

初めて、双子ならではの阿吽の呼吸を体験できた貴重な期間でした。

私の『できる時にやろう』の言葉に、乗っかった姉。

そして、母の介護があるから無理だとは1%も思わなかった。

逆に、介護を理由に自分達の人生を諦める方が嫌だった。

お互い共通していた考えは、『やりながら考えよう』でした。

そうして、1番心配してなかった(笑)シェフも無事お迎えすることができ、彼もまた『やりながら考えよう』の人でした。

動いて行く中で、お互いの、お店のベストを見つけて行こうと言ってくれました。

そのベストも臨機応変で良い。

この方となら何の心配もなくやって行けると確信した瞬間でした。

飲食店に関しては、1番素人の私が言うのもなんですが(笑)、本当に良いチームだと思う。

沢山の方達の手をお借りして、ボングスタは誕生しました。

奇跡と言える完成までの軌跡は、目に見えない存在達の協力があってこそ。

私はずっと、目に見える世界と見えない世界の共栄を望んで来ました。

それを日常の生活の中で実現したかった。

姉の夢を叶えたとき、私の夢も叶っていたことに気づきました。

世界平和を願った先人達の想いが詰まった国際人工語であるエスペラント語で『美味しい』を意味する『BONGSTA』。

宮沢賢治も愛したエスペラント語。

先人達の想いも乗せたボングスタ。

こうして書きながら気づきました。

ボングスタは、導かれて誕生したことに。

本当にありがとう。

全ての存在達に感謝と愛を送ります❤️


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