時の流れの中に立ち止まって #夕陽海彩の呟き
毎日を慌ただしく過ごしていると、
なんとも説明のつかない落ち着かなさを覚えることがある
まるで何かの歯車が少しづつ噛み合わなくなってゆくような
夢を叶えるために
一生懸命に生きているはずなのに、
音楽や、創作活動を頑張っているはずなのに、
気付けば、行動のひとつひとつに、情熱が欠けている
怒涛のように押し寄せる「やること」に追われて、
それを日々、どう「切り抜けるか」に必死になって
忙しさの果てに
恐ろしいほどの速さで過ぎ去ってゆこうとする時の流れの波の間に
気持ちはいつしか
置き去りにされている
そんな自分に気付いた時、
忙しくても敢えて時間を作って
静けさの中
お気に入りの作家さんの本を開いて
紙の手触りを確かめながらゆっくりとページをめくる
そんなひとときを噛み締めるのも良いと思う
自分が頑張っている世界での怒涛のような「やること」の数々
スマホやテレビから洪水のように日々溢れてくる世界中の情報
そんなあれこれから一時離れて
時の流れの中に立ち止まって
ゆっくりと自分の好きなものを手にして過ごす
そうやって静かなゆったりとした時を味わうと
肩の力が抜けて
穏やかな心持ちが戻ってくる
そうすると、どこかに置き去りになっていた情熱も
不思議とこの身の内に蘇るのだ
そうだ
忙しすぎて忘れていたけれど
私は
ピアノを弾くことも、言葉を紡いで物語を生み出すことも大好きで
上手くなりたくて
この世界でやっていけるようになりたくて
叶うことならば色々な人たちに自分の音楽や物語を届けたくて
だから、頑張っているんだ
その気持ちを、はっきりと思い出す
振り返らずに、脇目も振らず
必死に邁進する日々も必要だけれど
時には立ち止まって
ほっと一息つく時間を作る
それが心が折れないための
夢を諦めないための近道なのかもしれないし
「いま」をよりよく生きる
そのために必要なことなのかもしれない