ほしい時と得られる時 #夕陽海彩の呟き
先日、コンサートのリハーサルへ参加するために乗った電車から、観覧車が見えた
こんな場所に何があるのだろう
その辺りの地理に疎い私だったが、その時ちょうど停車した駅名で分かった
それは、幼い頃にいつか行きたいと思っていた、でも当時の私にはとても遠かった遊園地だった
当時、あれほど夢見た場所を、
私は電車に乗って素通りする
全く別な行き先へ向かって
なんだかおかしな心地がした
当時行きたかった場所に、
ひとりで簡単に行ける歳になった今、
私はそれを望まないのだ
なにかが欲しいと、
どこかへ行きたいと願うときと、
それが得られるとき、
その場所へ行けるときとは
必ずしも同じではない
ほしい時には得られずに、
それを望まなくなってから得られる立場になる
そんなことは、案外とあちらこちらに転がっていることなのだろう
そう思うと、普段当たり前のように感じている、
ほしいと思ったものをそのときに買えること
行きたいと思った場所にそのときに行けること
それらはすべて、きらきらとまばゆい奇跡のような出来事に思えてくるのだった
そんなことを思いながら私は今、このタイミングでこの、#夕陽海彩の呟き を書いている
それができることをそっと嬉しく思っている