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【詞】背番号なきエース

グラウンドの片隅 バックネットの向こう側で
こぼれた白球を追いかける君の背中
そこにある空白に 刻まれた番号はないけれど


ブルペンの床 腹ばいでカメラを構えて
データという名の宝を積み重ねる
そのポジションに 与えられた番号はないけれど


背番号なきエースよ 人知れず汗流すその背中
僕には見えるよ 誰よりも輝けるエースナンバー

鮮やかに煌めく満員の球場 ダグアウトの陰に立ち
一瞬のプレイを記録に残す君の姿
そこにいる存在に 向けられたカメラはないけれど


白い廊下を抜けた先 傷の痛みに寄り添って
次なる戦いに送り出す砦
その守護者に 授けられた称号はないけれど

光の陰に立つ人よ 人知れず誰か支えるその姿
僕は知ってるよ 誰よりも頼れるピンチヒッター


コールされないその名前
知られることないその存在
だけど君がいるから 強くなれるんだ


背番号なきエースよ 人知れず汗流すその背中
僕には見えるよ 誰よりも輝けるエースナンバー


僕は忘れないよ 君がいてくれたこと

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