詩 『一心同体』
笑い声とそのしつこさで
新品のブレザーと真っ白なワイシャツで
初めてが怖くて
それよりもワクワクしてて
そっとそっと
手を机の上に出す
身分証明書なんて初めて作って
少し肌寒い朝に
偶然って面白いものだから
全ての出会いが私を変えたの
ちょっとやっかいなのっぽたちと
ちょっとやっかいなうるさい人たち
ちょっと幸せなその空間で
わたしは幸せを知りました
そっと後ろから抱きつくけど
そっと私の席に座るけど
そっと私の身分証をとっていく手も見える
似てるところがありすぎて
いつもあなたの幸せを願う
いつもあなたと話していたい
梅雨がやってきて
旅に出ると
どうやら階段で止まっていた
階段の下で幸せを見つけた
頭のネジを外していたときに
その言葉を聞いていたんだよ
新月の日に心通わせて満月を瞳に焼き付けた
私の気持ちもここに焼き付けた