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詩まとめ

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気まぐれに書いた詩をまとめています。 よかったら覗いてみてください!
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#高校生

詩 『ありがとう』

詩 『ありがとう』

青春の鐘が

ならなくなる前に

今を大切に生きていく

仲間たちとのお別れを前に

学食を食べておく

写真を撮っておく

お菓子パーティーをしておく

あなたの笑顔と

あなたの言葉を心に焼き付けて

青春の鐘を鳴らし続ける

忘れたくない

この日々を

自分を嫌いになった日も

生きるのをやめようとした日も

そんなもの誰にも触れさせない

だから

覚えておきたい

忘れたくない

苦し

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詩 『収める』

詩 『収める』

最寄りの一駅前で降りた

寒い冬の日に

一眼を片手に

学校帰りに散歩をした。

散歩がしたかったわけじゃない

何かをこの手に収めたかった。

夕焼けの淡いピンクと

特急の忙しない音

パトカーと乗用車

制服姿の見知らぬ人たち

小春日和にマフラーを巻いて

遠くには穏やかな山並みが見える

それだけでいい

それだけが私の生きる意味

お月様に微笑んで

1日を終えようとしている。

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詩 『一心同体』

詩 『一心同体』

笑い声とそのしつこさで
新品のブレザーと真っ白なワイシャツで

初めてが怖くて
それよりもワクワクしてて

そっとそっと
手を机の上に出す

身分証明書なんて初めて作って
少し肌寒い朝に

偶然って面白いものだから
全ての出会いが私を変えたの

ちょっとやっかいなのっぽたちと
ちょっとやっかいなうるさい人たち
ちょっと幸せなその空間で
わたしは幸せを知りました

そっと後ろから抱きつくけど
そっと

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詩 『オクターブと半音』

詩 『オクターブと半音』

助け合うようです
嫌いなようです
少しよりかかると彼は耳たぶを触る
どうしたってね

いじめ合うようです
嫌い合うようです
わざといらない言葉を吐き続けて
仲良く怒鳴りあうようです
そうして
少し布団をかぶるのです

不協和音の中で
二人は生き続けるのです
転調された時に
ため息を吹きかけられて
乱暴に

どうやら彼は理不尽に怒られているようです
どうやら私はそんな世界に怒っているようです
もっと

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