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正解の最短ではない今日までを、歩いてきた
2021年を振り返って悔やむことは、今年に置いていけばいい。やりきれなかったことや年の瀬に悩むことも、今年得た、本音だ。忘れることもないし、悔やむことがないのがすごいことでもない。刻々と進む毎日の中で、何かをしていたら充実しているとか、誰かと比較して幸せかなんて、ない。自分が満足できる自分にしがみついていく、みんな。それが生きている感覚になる。
フリーランスになったのは秋。
副業だった写真の仕事を本業にしようと思ったのは、直感だった。
ある日突然、「この仕事をやっていこう、独立するなら今しかない」という感覚が芽生えた。体調が良くないタイミングと重なり、そう思い立った2ヶ月後に仕事を辞めた。
大変なことや責任は増え、最初から花が咲いて大儲け!なんてわけではない。だけど間違いなく新しい出会いは増えたし、自分の責任を自分でとるということが少しずつできるようになってきた。
自分のできることに背伸びをしない。
できないことはできないと言える。
誰かと比べて劣等感は芽生えない。
完璧であることにこだわらない。
私なりの100%を、思い切り作り出す。
自立するなんて、経済的なものだけだと思っていたけど、すごく深くて面白いものだ。
独立してから映画や本の見方が大きく変わった。
自分で立つと書いて自立。お金だけで立てるものなら、もっと世の中楽に生きれるでしょう。人生の舵をとるのは、運が左右する毎日の中で難しいけど、自分を受け入れ肯定していくことも紛れもない自立だとおもう。
若い女の子だった私は、出会いと言ったら恋の始まる出会いしかないと思っていた。
恋愛感情と関係のない、でも大切な出会いも2021年はたくさんできた。
出会うことで迷うこともあるし、今までこれでいいと思っていた世界を良い意味でも悪い意味でも広げられる。
でもこの人と今日一緒にいれてよかった、と思える日がたくさんできるといい。私は素敵な夜を過ごすために、お酒が飲めるようになったのかもしれない。
ウイスキーはロックでいただきなさい。
誰かが言っていたいい女の定義を、いつか来るかもしれないその日のために今日も守る。氷を意味もなくカラカラと揺らす。
いつかこの一杯が私を変えて、いつかそのことを思い出す美しい日がくる気がする。
毎年思い返すと、グダグダと悩んだり振り出しに戻ったり、意味もなく足踏みしている年もあるし、前に突き進んでいると思い込んでいるときもある。
最短で見つけることが正解の人生じゃない。
遠回りをして寄り道が多い人生も、美しい。いつかその寄り道が自分を導いてくれたり、教えてくれることもあるだろう。
私は実家で過ごす正月しか味わったことがない。母は忙しなく蕎麦を作ったり、お寿司を用意したりする。いつか私のたくさんの寄り道が、自分が選ぶ唯一の他人の家族を作って、一緒に過ごすお正月が来るといいな。母が、小島よしおの真似をしながら2021年の最後のご飯を用意している横で、そう思った。
2021年も、たくさんの寄り道お疲れ様でした。
Misa Sugiyama
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