セラピストを辞めようと決めた話①
エステ時代からいれて業界13年目、セラピストとして働いて今年で11年目。
ですが、一度だけこの仕事を離れた事がありました。
就職して3週間で「私辞めます」
一番最初の就職先のスパで働いている時。どうも“マッサージ”というものが好きになれなくて。というか、集中が出来なかったので、苦でしかなかったんです。就職して3週間で、「マッサージが好きじゃないのでやめます」って当時の店長に伝えました。(ゆとり感満載です)そこで店長からは「え?なんでじゃあ就職したの?」と、ど正論の質問。だってやってみたら好きじゃなかったんだもん。。とただそれだけだった私は何も言えず。そこから、何度か話し合いをさせて貰いました。
店長から提案されたのは、「セラピストとして頑張るという方向ではなくて、出世していったらいいよ。店長や、本社勤務を目指してみたら?」と。働く事は大好きだったので、確かに!と思い直して、そこからはそちらの方向で頑張る事にしました。(今の私がいるのは当時の店長のおかげです‥)
でも、やはり技術職。指名ランキングが1位から最下位(約350人)まで毎月成績表が張り出しされる会社だった為、負けず嫌いな私はめちゃくちゃ悔しくて。だって同じ店舗の先輩たちはほぼ20位以内に入っているし、同期達もどんどんあがっていって。私はよくても100位入れるか入れないか。先輩や本社の人に、心ない言葉をかけられてめちゃくちゃ悔しくて、スタッフルームで教育係の先輩に泣きついて‥いや、号泣したこともありました。でも、その先輩にこうゆうふうにしてみたら?と色々なアドバイスをしてもらって、一念発起して頑張ろう。と決めました。そこから、やっと以前書いた、「セラピストが今やるべき10の事」という記事に繋がるのですが‥‥‥頑張るのが遅い(笑)
ちょうど東日本大震災があって、大阪の店舗に3週間くらい派遣され、他の店舗のスタッフの方や、色々なお客様に出会った事で、だんだん自分の中でも変わっていったというか、仕事に集中できるようになってきて。東京に帰ってきた翌月にいきなり指名が前月96位から2位まで大幅アップしたんです。(何がどうなった!?と、会社の中でも話題になっていたらしい)
そこから、指名ランクは辞めるまでの1年半の間、ずっと10位以内に入っていて。当時、会社の成長期で、システムがめちゃくちゃ変わっていく時期で、役職がついていると、施術に入れない時間がものすごく多かったので、役職につきながらこれだけの指名を稼げるのはすごい。と、他店のスタッフの方が施術を受けにきてくれたり本社に呼ばれたりもしていました。
でも本音は
やっぱりマッサージは好きじゃない。マッサージが好きというよりは、お客様の事が好きで、求めてもらえるのがめちゃくちゃ嬉しかったから、精一杯施術していただけ。フロントで回して、お店の売り上げが上がる事の方がよっぽど楽しかった。(笑)
そんなモヤモヤしている中、実家に帰り姉と話をしていたら、彼氏と別れた〜と報告を受け、「なんで?」と聞いたら、「好きじゃなくなったから」と一言。
”あ、そっか。そんなシンプルでいいんだ。“とフッと気づき、その翌日東京に戻り、当時赴任して一週間だった店長に辞めますと伝えました。
色々とあり、辞めるまでにそれから11か月かかったのですが(笑)
じゃあ次は何しよう
辞めるまでに11か月もあったので、のんびりと次の仕事を考えていましたが、エステの仕事をしたいと中学生の時から思っていたせいで、何も見つからず。
でも、ひとつずっと疑問に思っていた事が。
男女問わず何人もの人が、週2ペースで通ってくださっていて。ロングコースだから、結構な金額を払ってくださっている。でも、あれ?私ってこの人たちの不調を何も解決させられていないんだ。
それなら、もっと根本から解決できる仕事につこう!!と思い、それをお客様に話していたら、たまたまそのお客様が、当時まだブーム前でしたが、パーソナルトレーナーの仕事を、アメリカから日本に持ってきた第一人者の方で。うちで働いてみる?と声をかけて下さり。色々資料を見せてくださって。これだ!と思い、パーソナルトレーナーになろう!と決めたのでした。
お客様達には、もうこの仕事には戻りません。と皆さんに伝え。お店が変わるだけなら、行きたいとおっしゃってくれたり、専属契約したいと言ってくださったお客様も全員断り。(今思うと本当に有難い話です。)
最後に、念願だった全店舗指名1位を獲得し、円満退社することが出来ました。
とりあえず、こんな経緯でセラピストを一度辞める事になりました。
今思うと、本当に〝ゼロか100か”の面倒くさい性格。
辞めるまでの間に、成績が突然あがってからの先輩からの嫌がらせのような出来事や、壁ドン‥‥ほぼ同期だけど年上の方との夜勤明けの白熱バトルなど‥‥思い出すと笑えるエピソードがたくさんあります(笑)でも、今でも当時の先輩や、後輩の方との交流もちょいちょいあって。先輩たちからは、成長したねえ。と暖かい目で見守ってもらっています。本当にゆとり全開だったと思いますが、本当に感謝でいっぱいです。人とご縁に恵まれた人生だなあといつも思います。
そして、セラピストを辞め、翌週には入社させていただいたのですが‥‥どんどん長くなり、ここから少しプライバシーも含むので、続きは次の記事で。