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今日から君はGYOMUハックだ
これは一人の元システムエンジニアが飛び込んだ、新しい世界のおはなしです。
はじまりはとうとつに
2015年10月19日、私は初めての転職をしました。
ほかの人の転職がどうなのかがわからないのだけど、私の場合入社するまで自分が何をするのかを知らされていなかったのです。
いざ迎えた運命の日、自分はいったいこの会社で何をするんだろうと一抹の不安と新しい環境への期待を抱きながら告げられた役割。
「みりさんには、GYOMUハックをやってもらいます」
GYOMUハック。
ぎょーむはっく?
なんじゃそりゃ。
こうして私のGYOMUハックとしての人生が幕を開いたのです。
私のおしごとはなに?
西五反田の片隅で始まった私のGYOMUハックという謎のお仕事は、詳しく聞いたところ「エンジニアじゃない人たちの普段の業務をエンジニアリングで効率化・改善する」というもの。
心境は「なるほどよくわからない」です。
右も左もわからないまま参加したミーティングには、マーケティング、営業、カスタマーサクセス、カスタマーサポート、パートナーセールスの担当の人たちという今まで関わってきたことのない人たちが集まっており、彼らはおもむろに口を開くと、私の知らない言葉で話し始めたのです。
聞いたこともない単語の中には、一般用語もあれば社内独自用語もあり、さらにはクラウドサービスの名前もあってと、ほとんど理解できませんでした。
私はいち元システムエンジニアだったわけですが、営業の用語など今まで聞く機会などなく。Javaでアプリ開発したり、SQLとにらめっこしたり、サーバのCPU使用率と格闘したりしてきた人生だったわけです。
完全に異世界の扉を開いてしまったことに気付きました。そして気づいた頃にはもう抜け出せない泥沼にいたのです。
とにかく、聞いたことのない単語も、わからないことも、ぜんぶ地道にひとりひとり話を聞いて、咀嚼して飲み込んで。
そうやって、自分の仕事がなんなのかを理解しました。
彼らは困っている、その困りごとを私がどうにか解決しないといけない。
要するに、自社で使っているクラウドサービスたちを使いこなせていないうえ、データもただしく入っていないので、業務がまわせるようにデータをそろえ、クラウドサービスベースの業務フローをととのえることが目下の仕事らしい。
しかも、ひとりで。
そう、GYOMUハックはひとりチームだったのです。
なにをするのか
自分の仕事の内容は理解できた、がしかし一体何から手をつければいいのか。考える暇もなく目の前に詰まれる大量のタスク……。
なにもかもわからなすぎて青ざめている場合ではない。
フットワークの軽さがとりえの私は、とりあえず重要だと言われたタスクについて担当者に詳細を聞くところから始めました。
わからない言葉はとことんお互いの認識が合うまで訊く!
これはすごく自分の中で重要で、自分の言葉で説明できるようになることをゴールにとにかく訊いてまわりました。それによってどうにか「言葉がわからない」状態から抜け出したのです。
そして言葉がわかるようになったら次にやらなければいけないこと。
なぜやるのかを理解する!
言われたタスクは「○○のデータがほしい」や「○○をしたら××したい」などのとても細かい粒度の依頼で、なぜそれをすることが必要なのかがさっぱりわかりません。
言葉が通じるようになった私は、依頼の裏側にある真意を、本当にやりたいことは何なのか、なぜやるのかを訊きだすことに成功したのでした。
さて、タスクの内容は理解した。しかし、目の前には大量のタスクがある。次にやったことはタスクを眺めることです。
どれが重要かを見極める!
いかんせんGYOMUハックはひとりチーム。リソースは有限なので、タスクを眺めて重要度の高いもの、簡単にできるものを優先的にやりはじめました。事業的なインパクトが大きいものや、期限があるものが重要度の高いタスクです。
ちょっとした設定変更など簡単にできるタスクは積極的に消化して、重要度の高いタスクをこなす。そうすることで目の前のタスクを減らしつつ、現場のメンバーに喜んでもらいながらいっこいっこタスクを終わらせていきました。
これがGYOMUハックになった私の最初の日々の話です。
GYOMUハックの道のりは長い
お気づきの方も多いと思いますが、これは2015年、そう5年も前の出来事です。
いまでは、GYOMUハックといえば私ということで登壇させていだいたり、自身のコミュニティを運営したりしています。
よく、GYOMUハックを始めるときには何をすればいいの、と訊かれるので自分がやってきたことを初心に返って綴ってみようと思いました。
これからも頑張って書き続けようと思いますので、興味のある方はぜひご覧いただければと思います!
最後に、新米GYOMUハックの私が思った大事なこと3つをもういちど。
わからない言葉はとことんお互いの認識が合うまで訊く
なぜやるのかを理解する
どれが重要かを見極める
これは今も大事にしていることで、ずっと変わっていません。
これができていなかったら、今の私はいないだろうなと思っています。
以上、GYOMUハックエンジニア みりでした。
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![みり@GYOMUHACK](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18891666/profile_7fda6945584ede5367d191022df4022c.jpg?width=600&crop=1:1,smart)