上位合格者が厳選!イタリア医学部入試にオススメの日本語の参考書まとめ【2024年版】
Ciao! イタリア国立医学部生のNobuです。
イタリア医学部入試対策をする際、考えなければならないのが、教材選び。イタリア医学部対策の教材は英語がほとんどなため、英語で勉強することに慣れていないと、なかなか捗りません。
そこで本記事では、「イタリア医学部入試を受験したいが、英語の教材でいきなり対策するのはキツイ…」という方に向けて、イタリア医学部に上位合格した私がオススメの日本語の参考書を厳選して紹介します。
本記事の信頼性
この記事を書いていている私は、IMATのNon-EU枠に2位で合格、私立イタリア医学部3校に上位合格しました。また、イタリア医学部を目指す受験生をイタリア医学部を受験される方を対象に家庭教師をしています。
日本の大学入試用の参考書は、内容がまとまっているものが多く、英語の教材で入試対策をする場合よりも効率よく対策できる場合があります。
本記事では、日本の大学入試用の参考書でイタリア医学部入試対策にオススメのものを厳選しました。教材選びの悩みを解決して、さっそく入試対策を始めましょう。
IMAT(イタリア国立医学部入試)を英語で対策したい方は、英語のオススメ教材を下記記事にて紹介しています。
それでは早速、本題に入ります。
英語と日本語のどちらで対策すべきか?
結論としては、やりやすい方で構いません。
もちろん、英語で対策できるのであれば、効率よく勉強できるためオススメです。しかし、日本語で対策した方が理解しやすいということであれば、結果的に日本語で勉強する方が効率が良い場合もあります。
重要なことは、イタリア医学部に合格するか否かであって、どのような試験対策をしたかという過程ではありません。自分に合った方法で入試対策をすることが大切です。
すでに日本語で知識がある場合は、日本語で残りの知識を習得して理解した方が効率よく、入試対策ができるため、「日本語で理解→英語で復習」するのがオススメです。
逆に、全く知識がない場合は、英語でも日本語でもどちらで勉強しても理解度にそこまで大きな変化はないと思われますので、「英語で理解・復習」するのがオススメです。
これはあくまで一例で、その人の能力や状況に依存します。自分なりのやり方を見つけてみてください。
日本語の参考書を利用する際の3つの注意点
日本の大学入試用の参考書を利用して、イタリア医学部入試対策をおこなう際は、下記の3点に注意してください。
試験範囲すべてを網羅しているわけではない
対応する英単語を覚えなければならない
すべての科目を市販の参考書でするのは難しい
これらの注意点を知らないと、イタリア医学部の合格が遠のいてしまうおそれがあるので、必ず確認してください。
以下、それぞれ詳しく解説します。
1. 試験範囲をすべて網羅しているわけではない
日本の大学入試で問われる試験科目・試験範囲とイタリア医学部で問われるものは、全く異なります。
そのため、日本の大学入試用の教材をいくら完璧に仕上げても、イタリア医学部に合格できる保証はありません。実際、科目によっては日本の入試ではあまり問われない分野が出題されることもあります。
日本の参考書は、イタリア医学部入試対策には万能ではないという点を念頭に置いたうえで、利用しましょう。
2. 対応する英単語を覚えなければならない
これは日本語で勉強する際の厄介なところですが、専門用語を英語で覚え直す必要があります。
せっかく知識があっても英単語が分からなければ、入試問題を解くことはできません。入試問題はすべて英語なため、日本語と英単語を1つ1つ照らし合わせて覚える必要があります。
英語で最初から勉強する場合より、多くの時間を費やしてしまう場合もありますので、参考書を進めながら対応する英単語を覚えるのがオススメです。
3. すべての科目を市販の参考書でするのは難しい
IMATのすべて科目を日本の参考書で対策するのは困難です。例えば、Reading skills and knowledge acquired during studies(一般常識)の対策を日本語の参考書ですることは難しいでしょう。
一応、日本のSPIの参考書などで一般常識は対策できなくはないですが、これらは日本向けにつくられており、日本にまつわる内容が多めになっています。
イタリアを中心とした内容が出題されるIMATとは、扱っている内容が大きく異なるため、いくら日本語の参考書で対策しても高得点を取るのは難しいでしょう。
他にも、イタリア私立医学部の1つであるカトリック大学では宗教の問題が出題されるなど、科目によっては日本の参考書では対応できない場合がある点に注意が必要です。
イタリア医学部上位合格者が選ぶオススメの日本語の参考書
家庭教師として生徒さんに合わせた教材を選ぶ際に、合計100冊以上の参考書に目を通し、イタリア医学部入試対策向けの参考書を科目ごとに厳選しました。
初学者向けの教材とある程度勉強された方向けの参考書をレベル別にオススメポイントとともに紹介します。
IMAT対策にオススメの英語の教材は下記記事にて解説しています。あわせてご覧ください。
※ 残念ながら、オススメできる日本の大学受験用の参考書は理科3科目(生物・化学・物理)と数学のみです。そのため、他の科目は英語の教材で対策する必要があります。
生物のオススメ参考書
初学者の方にも、ある程度勉強されている方にもオススメなのが、『大森徹の最強講義126講 生物[生物基礎・生物] 』と『改訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録』です。
2冊とも利用する目的・用途が異なるため、併用して入試対策するのがオススメです。家庭教師として生徒さんに指導する際にも、推奨している教材の1つです。
それぞれの教材の特徴を簡単に紹介します。
日本の大学入試でも定番の生物の参考書。タイトル通り講義形式で進んでいき、イタリア医学部入試に必要な知識の多くを身につけることが可能です。
イタリア医学部入試で出題される生物(Biology)の難易度は高めなので、本書を利用するのがオススメです。
本書を手に取るとあまりの分厚さに驚くかもしれませんが、実際にはイタリア医学部入試では出題されない分野も収録されています。
IMATに出題されるトピックだけを選んで、入試対策するようにしましょう。トピックを選別するのが面倒くさい場合は、mirunoteチューターの家庭教師にご相談ください。
生物は、言葉より図や絵などを利用した方が理解しやすい科目です。実際、イタリア医学部入試では、図や絵を見て、解答を導き出す問題も出題されています。
IMATでは細胞小器官などの絵や細胞分裂の写真を使った問題が出題されるケースがあるため、図録を使った入試対策を強く推奨します。
化学のオススメ参考書
初学者にオススメの日本語の参考書は、『宇宙一わかりやすい高校化学』です。理論化学・無機化学・有機化学ごとに合計3冊あります。
ある程度知識がある方には、『大学受験Doシリーズ 鎌田の理論化学の講義・福間の無機化学の講義・鎌田の有機化学の講義』をオススメします。こちらも全3冊です。
イラストやキャラクターを利用して、分かりやすく丁寧に解説しているため、化学に苦手意識のある方や全く勉強したことがない方にも、その名のとおり読み進めやすい参考書となっています。
まずは、こちらで基礎知識を習得するのがオススメです。
大学受験Doシリーズ 鎌田の理論化学の講義・福間の無機化学の講義・鎌田の有機化学の講義
日本の大学入試の定番の参考書である本シリーズは、イタリア医学部入試対策にもオススメです。
それぞれかなり細かい内容まで触れているので、これらの参考書を極めれば、満点を狙うことも夢ではありません。
化学を得点源にしたい方や高得点を狙いたい方に推奨したい教材です。私も受験生のときに利用していました。
物理のオススメ参考書
初学者にオススメの日本語の参考書は、『宇宙一わかりやすい高校物理』です。力学・波動編と電磁気・熱・原子編の全2冊あります。
ある程度、物理の知識がある方や物理を得点源にしたい方には、『物理のエッセンス』がオススメです。こちらも力学・波動編と電磁気・熱・原子編の合計2冊あります。
同シリーズの化学と同様に、初学者にも分かりやすく丁寧に解説しているため、物理に苦手意識のある方や全く勉強したことがない方にも読み進めやすい参考書です。
初めて(久しぶりに)物理を勉強される場合や、物理が苦手な場合は、本書を利用して、苦手を克服しましょう。
言わずと知れた大学入試の定番の参考書。簡潔な説明と豊富な練習問題で、物理の基礎知識を身につけることができます。
ただし、説明が簡潔すぎる・公式の導出がやや不親切なため、宇宙一わかりやすい高校物理に取り組んでから、利用するのがオススメです。
数学のオススメ参考書
数学でオススメの日本語の参考書は、『基礎からわかる数・数式と図形の英語: 豊富な用語と用例』で、オススメの問題集は『合格る計算 数学I・A・II・B』です。
英語の数学用語を日本語で学べるため、イタリア医学部の数学を攻略するなら、必須の教材。辞書のように不明点や疑問点を解決するもよし、参考書として始めから読むのもよしです。問題は少なめなので、問題集を併用するのがオススメです。
数学が苦手な方にぜひやってほしい問題集。イタリア医学部の数学は日本の高校入試レベルなものが多いですが、入試の制限時間が短いため、素早く計算できる能力が必要となります。1日2日で身につく力ではないので、早めに対策しましょう。
まとめ:入試対策をはじめよう
イタリア医学部入試は、日本の医学部入試と比べれば、難易度は低いですが、それ相応の対策が必要です。
特にIMAT(イタリア国立医学部入試)であれば、試験科目は多岐に渡るため、早めの対策が合格のカギとなります。自分に合ったやり方を見つけて、さっそく入試対策を始めましょう。
「入試対策のやり方が分からない」「試験勉強が捗らない」ときは、1人で悩まずにmirunoteチューターまでご相談ください。
IMATに2位で合格した現役のイタリア国立医学部生が入試対策のアドバイスや勉強のスケジュール管理などのサポートをいたします。
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