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#28 モードチェンジの練習

小学生の登校時間とかさなってしまったため
正門に面した道は避けて回り道したのだけれど
各方面から続々と登校してくる
小学生集団とすれ違うのは避けられず

そんな中ふと 歩いてくる子どもたちの足取りを
遮らないように走ってみよう と思った

道幅3mくらいの緑道で
大人がまばらにいるような場合には
お互いなんとなく周囲の人の流れを読んで
暗黙の左側通行ルールが発生したりするけれど
子どもたちは違う

舗装された道と
木々が生えている土との境い目を
まるで綱渡りするように歩いてくる子

友だちとおしゃべりしながらゆっくり歩いてくる2人組は
右側も左側も真ん中もなく
自由気ままにくねくねと移動する

その動きの流れが変わらないようにするには?
ワタシの中で
「子どもたちの動き予測モード」が発動する
走る速度を 微妙に調節したり
走る位置を すれ違う少し前に左右に移動して
子どもたちがワタシの存在に気づく前に
向かう先の進路からいなくなるように動いてみた
これがなかなか難しくて おもしろかった

多分ふだん 無自覚な状態でやっているのは
わざとあらかじめ自分が進む経路が
子どもたちの目に入るように振る舞って
子どもたちの方を
大人の暗黙のルールに沿わせるよう仕向ける
というようなことをやっていた気がする


しばらくすると 周りに人がほとんど居なくなってきた
こうなると今度は
たくさんある緑道の分かれ道に差し掛かるたびに
今日はどっちに足が向くか 心が向くか を
選択確認しながらの
「惹かれる道はどっちやねんモード」に入る
そうして選んだ道の先で
木々や草花や空や影を眺めながら
出てくる感情や出会った意味を
考えたりするのだけど
そんなジョグ中によくあるのが
「呼吸するの忘れとったわ」
っていうやつ

ワタシにとってジョグ中の「呼吸する」
=呼吸に意識を向ける
=自分に意識を向ける
=自分に集中する
なので
「我を忘れとったわ」に近い感情が起こるということ

けれど本当にそうかな
「呼吸するの忘れる」
=自分に意識を向けてない
っていうわけでもない気がするし
「子どもたちの動き予測モード」も
「惹かれる道はどっちやねんモード」も
自分に意識を向けるモードのひとつだと思う たぶん

そんなことを思いながら
家路までの残り5分ほど
「呼吸だけを意識するモード」に入る
余計なことはいっさい考えない
このシンプルモードは
なぜか一番充実感がある

ちなみに

帰宅した瞬間 自動的に強制的に切り替わるのは
「なきゃなきゃモード」
洗濯しなきゃ
ご飯作らなきゃ 食べなきゃ
掃除しなきゃ かたずけなきゃ
そろそろ仕事始まるからテレワーク接続しなきゃ

わかっちゃいるけど やめられない 今のところ
でもね そんな当たり前は変えられるらしい
それはなぜか確信があるのです
ほぼ日ジョグはモードチェンジの練習なのかもね

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