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摂食

私は、摂食障害だ。

いつからこうなっちゃったんだろう。どうしてこうなっちゃったんだろう。

小さい頃は、ほんとーーにごはんがだいすきで、食欲の権化みたいな子だったんだよ。

あの頃私は、母の実家で3世代で暮らしていた。
やり手の曽祖父は、子供がおらず、祖父を養子に迎えたそうだ。そして、そこに産まれたのがうちの母とその弟。
鉄馬と呼ばれていた曽祖父は、私にとっても優しかった。赤玉ポートワインを車に積んでいて、ちょっとひっかけてぶんぶん軽トラ乗り回して働いてた。
地引網をやったり、農家をやったり、地域の役も引き受けていて、お家も豪華だった。
勉強熱心で、農業のことを勉強したり、お家にその時は珍しかったレコードのでっかい機械でカラオケしたりしてた。音符とか帳面に書いて。
夏休みは、私も一緒に勉強してた。

曽祖母は、どこかのお屋敷で働いていた?か、お屋敷のお嬢さんだったか、どっちか。私が物心ついた時にはちゅうぶ(今でいう脳卒中)で半身が麻痺で動かしにくかった。上品だったけど、祖母にキツくあったっていたそうだ。
私が産まれた時は、母が切迫早産で動けなかったり、産んだ後も大変だったりして、曽祖父母が私の面倒をよくみてくれてたそうだ。でも、のどにおもちを詰まらせて亡くなっちゃった。その時のことはあんまり覚えてない。小さかったから。病院で会えなかったと思う。亡くなった時は、悲しかったな。
たしか。

亡くなっても曽祖父はずっと曽祖母のことを愛していて、毎日お祈りしてた。すごくすごく大切だったんだと思う。そういうのって、いいよね。元気な時も、手をつないで歩いてたのをうっすら覚えてるよ。

曽祖父のお兄さんは戦争で亡くなったそうだ。どんな人だったんだろう。

あの時、私は、本当にみんなに愛されていたし、みんながお世話してくれて有頂天だったんだよね。
そのばちがあたったのかな。

続きは、
またね。

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