見出し画像

ジャニーズにハマって早4年目

29歳限界アラサーOLが平野紫耀に出会った。

2019年の出来事だった。彼の導きにより私はジャニーズの世界へと足を踏み入れた。

それまでは韓国アイドルオタクをしていた。主にSMエンタテインメントのアイドルにハマり、今は東方神起、Super Junior、SHINee、ENHYPENのFCに入っている。韓国まで飛んでライブも観に行った。

29年生きてきてジャニーズに一切興味がなかった。ドラマ、バラエティ、歌番組で見かける程度だった。

韓国のアイドルたちは世間に出てくるときにはすでにビジュアル、歌、ダンスが完璧な状態なのがデフォで、完成された芸術作品を眺めて崇めるような気持ち応援していた。
一方でジャニーズは未熟な部分はあるが、成長過程を見守るコンテンツだ。完璧な韓国アイドルが好きだった私はジャニーズに対してあまり興味がわかなった。


テレビを見ていたらとても顔の綺麗な男がいた。
平野紫耀という人だった、キンプリは知っていたが所詮顔だけのジャニーズだろうと思っていた。しかし平野紫耀がバラエティで見せる奇天烈で天然な部分に心を動かされてしまい、気づけば平野紫耀の出ている番組を録画してまで視聴していた。綺麗な顔と天然発言のギャップに悶えた。

ここまでくるとオタク気質な私は「平野紫耀を生で見てみないとどのくらい好きなのか判断できないな…」と言い訳をして、すぐにキンプリ2ndツアーのチケットを手に入れた。初めて見る生の平野紫耀はマジで輝いていた。顔も歌声もダンスもピカイチすぎる。あまりにも好きだと光って見えるのか?こうして一瞬にして沼へとはまり込んだ。

平野紫耀目当てでジャニーズアイランドという舞台を帝国劇場へ観に行った。King & Prince以外の知識はほぼなかった。そこで私はジャニーズJr.と出会った。(今思えばもったいないことをした)

衝撃だった。

ジャニーズJr.には小さい子供たちしかいないと思っていた。高校生くらいの男たちがたくさんいた。アイドル適齢期のかわいくて、かっこいい男がこんなにいるのに皆んなデビューできないのかと驚いた。
そしてジャニーズアイランドを見た率直な感想は「ジャニーズは宗教」だった。歴代デビューグループの名前が幕にドーンと流れる様子はどこか異様だった。なんか意味不明な舞台だけどとにかくおもしろかった!と友人に熱く語った。この時点ではまだジャニーズJr.に対しては一線を引いていた。


2020年のコロナ禍でジャニーズJr.チャンネルを視聴した。なぜか松倉海斗くん、矢花黎くんのオタクとなった。人生は何が起こるかわからないもので、それから私はJr.担としての生活を送っている。

現場があれば有休を使い可能な限り会場へと足を運んだ。ジャニーズJr.は良い。狭い箱で近い距離で何回も会えるじゃないか…!と見事坂道を転がり落ちるようにジャニーズJr.にハマった。

TravisJapanはデビューできるのだろうか?松倉海斗を助けてあげたい。そんな気持ちを抱える中2022年春に無期限渡米が発表された。もう終わりだと思った。アメリカで成果をあげられず帰国するきっかけもなくなり、そのまま全員退所してTravisJapanは無くなるんだ…と本気で思っていた。紆余曲折を経て彼らは2022年10月にアメリカのキャピトルレコードから異例の形でデビューを掴み取った。どんな形であれデビューさえしてしまえばこっちのもんだと手を叩いて喜んだが、現実は厳しい。松倉海斗くん個人の仕事が少なすぎて本気で病む。

2022年11月にKing & Princeの分裂事件が起きた。
目が腫れるほど泣いた。人気絶頂だったKing & Princeは末長く続くと信じていた。あっけないもので5年経たずに終わってしまった。グループが消滅したわけじゃないが、平野紫耀に連れてこられティアラとなった私にとって、彼の居ないキンプリは意味のないものになってしまった。ごめんね、永瀬廉、髙橋海人。ティアラは卒業するけどこれからも2人のこと応援してるよ。

こうして平野紫耀はジャニーズ事務所を去った。
私をその場に残したまま。

コロナが落ち着いた2023年からマスク着用義務や声出しのライブが解禁された。
TravisJapanのデビューコンサート、初めて大きな声で松倉くんの名前を叫んだ。直接「おかえり」と伝えた。
7 MEN 侍のサマパラでサムダマのコールアンドレスポンスが解禁された。侍とオタクのエネルギーのぶつかり合いが凄まじかった。


彼らの所属する事務所は岐路に立たされている。

TOBEへ電撃移籍を果たした平野紫耀は仕事ができるのだろうか。

事務所に携わる愛すべきタレントたちは干されるのだろうか?日本のアイドル業界はどうなってしまうのだろうか?

私をジャニーズの世界に連れて行ってくれた平野くん、本当にありがとう。感謝してると同時に少しだけ恨む気持ちもあるよ。

こんな辛い思いするくらいならオタクやめたい。



いいなと思ったら応援しよう!