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エコノミー症候群レポ後日談(労災申請が面倒だった話など)
以前挙げた以下の記事の後日談です。その時々で書いていたメモを今更になってアップしているので、時制がよくわからなくなっているところもあるかと思いますが、ご了承下さい。。
3カ月検診
3ヶ月検診に行ってきた。まず採血。3本取った。
その後、血栓がないかを調べるエコー検査。
検査の結果、特に足の血栓は見られなかったとのことだった。良かった。血液をサラサラにする薬(毎日飲まなければならず、なかなか面倒だった)ももう飲まなくて良いとのこと。
もう一つ朗報だったのが、入院する時に血液検査で血栓が起こりやすい体質かを調べていた結果が出て、特にそうした傾向は見られなかったとのことだった。これにより、今回の件は長時間のフライトが主要因と言えるのではないかと言ってもらえた。これでもし会社・労基署から突っ込まれても労災で通せる確信が持てた。
一方で、血栓で入院してから1〜2ヶ月後の間で、運動中に過去なく息苦しくなることが数回あり、念のため血栓と関係がないかお医者さんに相談したところ、胸のCTで確認しましょうということになった。予約でいっぱいのCT検査をなんとか空けてくれた。大ごとになってしまい申し訳なかった。CT検査、身体がカッと熱くなって化学的な薬物っぽい味のする何かが喉元まで来る感じがして、とても気持ちが悪い。。
後日、結果を聞きに行き、特に問題はなかったそうで一安心。じゃあ息苦しくなったのはなんだったのか?という疑問は拭えないが、とにかく、治療自体はこれにてひと段落。
支払と労災
今回のエコノミー症候群は、出張の帰りの飛行機で発症したので、労災として申請した。病院にかかる際に、「労災の可能性あり」と申告したら、一銭も支払うことなく退院になった。退院時に今後の手続きについて病院の方からひと通り説明してもらった。
会社の人事部に相談したところ、労災の申請には以下書類が必要とのことだったので、記載の上会社側にも数点追記してもらい、病院に提出。大した書類でもなく、こんな簡単で良いの?と思った記憶。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousaihoken.html
提出までに人事部と数ラリーあったものの、ここまでを発症日(n日)+2週間くらいの間に行った。
その後、全く音沙汰がなかったので、すっかり支払いのことなど忘れ去って臨んだ3カ月検診。「入院時の自己負担分の支払いがあるので最後に精算お願いします」と受付の方に言われ、とってもビビって支払いに臨んだら、まさかのたったの560円。多分、食事のアップグレード分。素晴らしく安くて良かった…。前回の入院分も合わせて、精算機からはすっごい枚数の書類が出てきた。この時点での本来の支払い総額は確か約10万円だった。労災様、お世話になりました、助かります!!
と、完全に一件落着だと完全に油断していたn+3カ月半後。自宅に「中央労働基準監督署」からA4のいかつい封筒が届いた。開くと
・報告書
・同意書
・健康保険証の写し
・報告書を根拠づける書類
を送れ、とのこと。
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この「報告書」がなかなか面倒で、
・出張の概要(場所、出張先名称、用務、期間)
・出張の旅程(機内での状況 ※経路・出発/到着時刻・座席の種類・座席を離れた回数・水分摂取状況・機内での状況 ※往復分)
・治療過程(療養期間、診療機関名、初診日、病名、治療内容と経過、医師の指示、休業状況)
・出国前の健康状態
・発祥の経過および治療の状況(症状出現時刻、出現した症状、症状の経過)
・発症に関する意見(発症と業務の関連、労災請求を行った理由)
を、A4四枚に渡って手書きで書かされた。
なんだよ「座席を離れた回数」「水分摂取状況」「機内での状況」って。3カ月以上経ってそんなの覚えてないよ。「発症と業務の関連」って、出張の帰りに飛行機乗ってただけだからそれ以上の話ないよ。…などなど、突っ込みたいところは山ほどあったが、真面目にしっかり埋めた。国のお金をもらうわけだから、あんな簡単な書類だけで審査が済むわけがなかったんだよな…。
「報告書を裏付ける書類」も、何を送れば良いのかよくわからなかったので、とりあえず飛行機の旅券やら出張先で行った展示会のチケットやら直近の健康診断の結果やらのコピーを入れた。
今度こそ一件落着だと思っていたら、さらにその10日後くらいに、会社の人事部から以下を提出してほしいとの連絡。
・出張申請書
・出張工程表(飛行機の時刻、出張先での訪問スケジュール、宿泊先ホテルなど)
・機内での状況(往復それぞれのフライトについて、座席を離れた回数・水分摂取状況・機内での状況)
・パスポートと健康保険証のコピー
いやこの間労基署に提出したばかりの書類と内容ガン被り!!どういう仕組みなのか。非効率だ。手書きの大量の書類といい、早急になんとかした方が良い。
文句を言いつつもひと通りの手続きを終えて現在n+1年、特に追加の連絡は来ていないので、今度こそ一件落着と信じている。なかなか面倒であった。
ちなみに、労災ではなく海外旅行保険を使うという選択肢もあった。一応保険会社に問い合わせてみたところ、対象になるとのことだったが、労災とのダブル取りはできないとのことなので(それはそう)、もともと手続きを進めていた労災だけで行くことにした。どちらが正解だったのかはわからない。
振り返って
エコノミー症候群で入院してから約1年が経った。特に問題はなく、元気に生きている。3ヶ月検診の章で書いたような息苦しさが起きることもあの後は特になかった。
入院に加えて追加で後日CT検査も行ったわけだが、この分の検査費用等もどうやら先述の書類で対応してくれたようで、特に追加の書類を求められることはなかった。
「飛行機乗るの怖くなったでしょ?」と何回も聞かれてきたが、エコノミー症候群になったフライトの後も2024年はなんやかんやで5回ほど海外に行く機会があり、全部エコノミーだったが問題なかった。ただ、必ず通路側の席を取って、2〜3時間に1度は必ず席を立つように心がけるようになった。
今回は帰りだったので不幸中の幸いだったけど、行きになったら本当に目も当てられない事態になるなと思う。くれぐれもみなさまお気をつけ下さい。