『響け!ユーフォニアム3』 女神と巫女 黒江真由 & 義井沙里 考察 (2話時点)
原作未読勢です。2話の時点で圧倒的なヤバさを放つ女性が2人います。早速問題を起こした低音パートの1年生か?いや違います。黒江真由と義井沙里です。順を追って説明します。
黒江真由 天然の天才?
以前の記事で、黒江は全国大会金賞の通過儀礼を通ってない事がまずいと書きました。
久石奏も尋問をしたりと早速最大限の警戒をしています。新1年生には個別面談をしていない事からも注意レベルを上げている事がわかります。「丸裸にした」と奏は言っていましたが、久美子への具体的な報告も無く何も分からなかったのではないでしょうか。
高坂麗奈の全国金賞を応援する私も、黒江の存在に嫌な感覚を覚えていました。
分析を試みてはいたのですが、なかなか掴めない子だなぁというのがファーストインプレッション。天然でかつ論理的でもないのに行動や言葉が強い(=その場の最適行動を出せる)からです。
天然であってもおバカさんという感じもしません。直感で正解を選んでしまうタイプ、天才という言葉が当てはまりそう。
何度か見返すうちに久美子が引き出したあだ名の「ママ」が解読のヒントになると思いました。
あだ名「ママ」の意味
学校でママというあだ名がついてしまう子というのは、面倒見が良かったりして母性が強いという事です。つまり親子関係。子供からしたら甘やかしてくれる存在です。
そんな母性が強い子が全国金賞という実力勝負を標榜した北宇治高校吹奏楽部に入ったらどうなるでしょうか? 実力勝負のハードな練習が耐えられなくなった人々が逃げ込む先としてのママにならないでしょうか?
天然、天才にママが合体した存在だとしたら、練習で疲れ果てて苦しい部員にとって、黒江は神か聖母マリアのような信仰の対象になるのではないでしょうか?
つまり北宇治高校吹奏楽部は 実力勝負 黄前派 vs. ママによる救済 黒江派 の対立が発生することになる事が予想されます。
ママへの光
黒江がただのママでもなく、ちゃんと神秘的な存在として描かれている根拠もあります。それは光です。なぜか彼女には常に後光が差しています。
これだけの証拠があれば十分だと思いますが、ママ属性には聖母マリア的な神秘性を付与しようという作為を感じます。
というわけで、神秘的なママによる救済 黒江派が立ち上がるという予想でした。北宇治高校には現人神が居る可能性があります。
(妄想)南都焼討か?
宇治の歴史で実力勝負 vs. 宗教による救済 といって思い出すのは、実力勝負の武士である平家 vs. 後鳥羽天皇や仏教勢力との対立を描いた平家物語ですね。
京都アニメーションは平家物語を引用して北宇治高校吹奏楽部を描こうとしているのか?南都焼討か、宇治なら宇治川の合戦かもしれません。
山田尚子監督作品ファンとしては期待せずにはいられません。
義井沙里
この子は巫女です。理由は髪の結び方に加えて、2話の最後のカットです。
高坂麗奈の金賞目指す宣言、分からない事は先輩に聞こうというアドバイスの時にも別の事を考えてるのか目が泳いでいました。黄前派を前に黒江派として許せない何かがあったのでしょうか。
余談ですが沙里の"沙"の字って沙羅双樹の花の沙から取られてませんか?平家物語・・・。
唐突に義井に関係していそうな宗教的鳥居。神に仕える巫女として、黒江派に入信、従事するシーンが今後出てくるでしょう。奏は気がついてないようですが要注意です。
宗教と実力の対立構造が浮かび上がる前ですが、先制攻撃されていませんか?御守りが久美子の手元まで侵入しています。黄前派が苦戦しそうなカットでこのnoteを閉めさせていただきます。
黒江真由 & 義井沙里の今後に注目していきましょう。
引用
「響け!ユーフォニアム3」 より引用させて頂きました。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024