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「技術を通してミラティブが目指す未来をともに描きたい」ーー新卒1年目Androidエンジニアが入社した理由
スマホ1台でゲーム実況ができる配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営するミラティブに、インターンを経て2024年に入社した北川巧実さん。Androidアプリの開発を担うエンジニアとして働く傍ら、Kotlin Festに登壇するなど新卒1年目から社内外で活躍しています。そんな北川さんに、学生時代を振り返るとともに、インターンでの経験や入社後の業務などについて聞きました。
北川 巧実(きたがわ たくみ)
千葉大学在学中からミラティブにてインターンを経験。2024年当社に新卒入社。主にAndroidアプリの開発に従事。入社1年目からAndroidエンジニアとしてカンファレンス『Kotlin Fest 2024』に登壇。
X(旧Twitter)アカウント/https://x.com/kitakkun_pb
趣味のBot開発やアプリケーション開発に没頭した大学時代
ーーどんな大学生活を送っていたのですか。
入学時期とコロナ禍がちょうど重なって、大学で友だちを作るのが難しい環境だったので、Discordのサーバーに友だちを集めてゲームをすることがよくありました。このDiscordに集まった人たちがコミュニケーションを取りやすくなるよう、「聞き専Bot」やサーバーを使えば使うほど経験値が溜まっていくプログラムなどを開発をするようになりました。このような趣味の活動を通じて、開発の楽しさを知ると共に、少しずつ技術力も高めていけたと思います。
大学2年の頃、課題として出された「じゃんけんアプリケーション」の開発も注力したもののひとつです。ただし、課題として出された要件は「テキストベースでじゃんけんができる」くらいのものだったので、もうすこしレベルの高いことをやりたくなりました。そこで、JavaFXライブラリを使って、画面上でボタンをクリックしてじゃんけんができるアプリケーションを自分なりに作ってみました。
そんなこんなで、大学時代いろんな開発に取り組む中で、画面を作って処理をつないでいく楽しさを知っていきました。視覚的に変化のあるプログラムに興味があることも自覚するようになって、少しずつやりたいことの方向性が見えてきました。
その後、就活の準備も兼ねて、GitHub上でこれまで開発してきたコードを公開し、Xにポストしました。それがきっかけでミラティブと縁がつながり、大学3年の夏からインターン生になったんです。ただ、当時はまだ就職のことはあまり視野になく、ミラティブに対しては「楽しそうだな」「ここで技術を磨きたい」くらいの感覚でした。
ーーインターンではどのようなことに取り組んだのですか。
Android開発をやりたかったのですが、当時はまだ知識がほとんどありませんでした。最初に課されたタスクは、自分で決めたテーマに沿ってAndroidアプリを作成するというものです。公式チュートリアルを見ながら、ひと通り技術について勉強した後に、約1ヶ月かけて開発に取り組みました。
作ったのは、位置情報を紐付けて投稿されたポストを、Googleマップ上で視覚的に確認できるアプリです。当時は外食するのが好きだったので、マップを見ながらお店が探しやすくなると便利だな、と思って作ってみました。
開発に取り組んでいる間、先輩たちが「分からなかったらすぐ聞きに来ていいよ」と言ってくれたことがうれしかったです。ミラティブではGatherというバーチャルオフィスを使っていて、リモートワークでもオフィスに集まっているような感覚があって、気軽に話しかけやすいです。
インターン中の思い出としてもうひとつ話すと、初めてMirrativの機能開発に携わったとき、アプリにクラッシュバグを入れてしまったことがあります。Android には前方互換APIと通常APIが用意されていて、前方互換がないものを使用してしまったために、古いOSバージョンでAPI呼び出しに失敗しクラッシュしてしまうというものでした。サービスに影響が出ることに焦ってしまい、ひとりで対処できなかったところを、すぐさまほかのメンバーがフォローしてくれました。適切な対応をしてくれたことに感謝するとともに、自分はもう少し注意深くなろう、と気を引き締めました。
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ゲームを通じたコミュニティに救われた過去がミラティブ入社の決め手に
ーーその後、ミラティブに入社されましたが、その決め手は何ですか。
一番の理由は、ミラティブの「わかりあう願いをつなごう」というミッションや、ゲームを通して人と人とのつながりを創るという方向性に共感したことです。
私は幼い頃から人間関係を築くことが苦手だったのですが、ゲームを通してたくさんの人と知り合い、人と関わることに対して少しずつ前向きになることができました。ゲームでつながった人に助けられて支えられた過去があるので、その価値を同じような形で社会に還元したいと考えました。
また、ミラティブはエンジニアにとって信頼できる環境だと確信できたことも、理由として挙げられます。
実は、ミラティブとは別のとある企業でも、短期間のインターンを経験しました。その企業の開発チームは、最新技術の導入に積極的な姿勢で、テストコードを書く文化がしっかりと根付いていました。追加開発するときにはほぼ必ずテストを書く体制が整っており、ViewModelのテストをはじめ、Compose UIのテストやVisual Regressionテストも書かせてもらいました。
一方、ミラティブのAndroidアプリ開発では、テストは必須ではないため、一見してそれほど多くは見えませんでした。テストコードが必須でないことが気になった私は、先輩に「テストコードをもっと増やしてもいいのではないか」と相談しました。すると、「なぜ増やすべきだと思うのか」というシンプルでありながらも本質的な問いが返ってきました。
当時の私は、実践的な開発経験が浅く、新しい技術に触れること自体が目的になっていたため、テストで何を解決したいのかまでは深く考えていませんでした。そこで先輩から「解決したい課題に対してテストを一手段として検討する」ということを教えてもらいました。
例えば、APIについて言えば、WebSocketの通信部分はJSONのわかりやすさを犠牲に、データ量を極力減らす作りになっています。そのため、Androidアプリ側で扱いやすいようにマッピング処理をしたり、表示用に計算処理をしたりしていて、ある程度特殊な処理をする箇所に関してはテストを書いていました。
一方、通常のAPIは基本的にサーバ側にロジックが書かれているので、APIレスポンスをそのままマッピングしている箇所についてはあまりテストを書いていないということでした。
「すべてをテストしたい」という理想はお互いにわかりあいつつ、目的意識を持ってテストを書く重要性に気付くことができました。自分の疑問や不安に対してきちんと向き合って答えてもらえたことがうれしかったし、その答えに深く納得することができました。
テストに限らず最新技術についても、解決したい課題があったり、開発体験の向上に寄与するものであれば、積極的に導入をしていました。例えば、Jetpack Compose はアルファリリースの時点から積極的に導入を進めていて、現在すでに半分近くの画面がCompose実装になっています。このような姿勢にも好感が持てました。
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ーー入社後、印象に残っているエピソードがあればお聞かせください。
4月に入社してから約1ヶ月は研修期間だったのですが、研修の一環で新卒同期が協力して、Mirrativの新たな機能を考えて作ったことが印象に残っています。みんなで案を出し合って、配信に入室する前にショート動画として配信を閲覧し、好みに合う配信を探せる機能を作ることにしました。これは私がインターン時代から「こんな機能があるといいなあ」と考えていたものです。短期間で粗い仕上がりとはなりましたが、なんとか完成にこぎつけました。
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あとからわかったことなのですが、実はこの機能に似た施策が、以前にも社内で検討されていたそうです。今回、私たちが改めて開発に取り組んだことで、社内でこの機能のことが再考されるきっかけになったと聞き、うれしくなりました。また、自分がほしいと思った機能をイチから作るという良い経験ができたと思います。
優れた仲間と魅力的なプロダクトに刺激を受けながら成長していく
ーー研修を経て、本配属となってからはどんなことに取り組んでいますか。
基本的にはインターン中と変わらずAndroid開発に携わっていますが、入社後は開発業務に加えて、周辺業務も担うようになりました。また、インターン中に取り組んでいたリファクタリングなど改善系タスクに代わって、新機能の開発に携わる機会が増えました。既存仕様を調査しながら、PMが実現したいことをどうコードに落とし込むかを調整することも多いです。しばらくは慣れずにバタバタと過ごしましたが、今は業務全体の流れをつかんできたと感じています。
ーー入社して感じているミラティブの魅力は何ですか。
Mirrativというプロダクトに対して、エンジニアとして興味をかき立てられています。Mirrativは画面の数が多く、機能も豊富で、ほかと比べて大規模なアプリです。それに、2015年リリースと歴史の長いアプリでもあることから、その中には多くの知見が蓄積されていて、一つひとつ紐解いていくことに楽しさやおもしろさを感じています。Mirrativに携わることで、エンジニアとしての考え方も整理されていく気がしています。また、MirrativではUnityを直接埋め込むUnity as a Libraryを採用していて、ほかのアプリ開発とは少し違う開発体験ができるのも魅力のひとつです。この形のアプリは、他社ではあまり例を見ません。
また、社内には優秀なメンバーが多く、インターン時代からいつも周りに助けてもらっています。経験豊富なメンバーと入社したてのメンバーが組む「バディ制度」が設けられていて、私もこの制度を通じて先輩にサポートしてもらっています。ただ業務を一方的に教えてもらうのではなく、お互いに考えを擦り合わせたり、議論したりする機会も多くあります。新人は新人なりの視点を提供して、開発に活かしてほしいという意図も含まれている制度なので、歴を問わずメンバー同士が刺激を与え合って、一緒に成長していける環境が整っていると感じています。
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大切なのは技術だけでなく、会社の目指す未来に共感できること
ーー今後の目標を教えてください。
Android開発で用いるプログラミング言語・Kotlinを極めたいというのが一番の目標です。2024年6月には「Kotlin Fest 2024」というKotlinに特化した技術カンファレンスにも登壇しました。
エンジニアリングは学ぶ領域が幅広いので、なにかひとつ、自分の強みになる領域を絞ったほうが技術力が伸びやすいと考えています。私の場合は「Kotlinの人」というイメージが周囲に広まるくらい、Kotlinを追求できたらと思っています。
ーー最後に、エンジニアの領域で就職活動をしている方へ向けてメッセージをお願いします。
目標については技術を追求したいと話しましたが、エンジニアは技術がすべてではないと思っています。特に就職活動においては、会社が目指している方向性に共感できるかどうかも重視すべきではないでしょうか。
誤解を恐れずに言えば、技術を磨くことはいつでも、どこでもできます。プライベートの時間を使うこともできますし、どんな環境でも技術を高められるかどうかは自分次第です。趣味としてのエンジニアリングと、仕事としてのエンジニアリングは、似て非なるものです。ですから、会社が目指す方向性に共感できなければ、たとえ技術的に面白いことが多かったとしても、自分がやる仕事に対して十分な満足感を得ることは難しいでしょう。
自分が取り組んだことが、会社が目指すビジョンの具現化に少しでも役立つと思えてこそ、仕事に誇りを持てるものだと思います。私ももちろん、そうです。ミラティブが目指す未来をともに描きたいと思っている方は、ぜひ一緒に歩んでいきましょう。
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