『富の法則』でお金を引き寄せよう！
『富の法則』は、株式投資で成功するための行動科学に基づいたメソッドを解説した、実践的な一冊です。
著者は行動ファイナンスの第一人者であり、「注目すべき12人の思想家」「読むべき金融ブロガー」（AARP選出）として評価されるダニエル・クロスビー氏。さらに、序文は世界的ベストセラー『サイコロジー・オブ・マネー』の著者モーガン・ハウセル氏が執筆。行動科学と株式投資の実践的知識が融合し、投資家に役立つヒントが満載の一冊です。
ファイナンシャル・アドバイザーを活用した際のリターン向上や、従来型ポートフォリオよりも効果的なゴールベース戦略、投資口座を年に1度しか確認しないことで損失を目にするリスクを抑える方法など、興味深い情報が網羅されています。著者自身が資産運用の実践者であるため、実践的な視点と具体的なチェックリストが随所に盛り込まれています。
たとえば、「資産バブル」を見極めるための基準として以下のポイントが解説されています。
バリュエーションの異常な高さ
レバレッジの過剰
貸出基準の緩さ
世界的な上げ相場
ボラティリティの低下
リスク資産への高い参加率
また、企業の帳簿改ざんを見抜くチェックリストも解説されています。たとえば、営業キャッシュフローと純利益の差が拡大している場合など、具体例をもとに判断基準が示されています。
さらに、本書では過去の投資理論や方法論を網羅的に紹介・検証。主要な投資理論を振り返るだけでなく、個人投資家に向けた重要なポイントも紹介されています。
「収入の2割を貯金する」
「支出を減らすことが富を生む」
「賃貸と持ち家の比較」
証券口座の確認頻度がリターンに与える影響や、S&P500インデックスのリスクなど、読み進めるほどに深い知識が得られる内容です。原注や参考文献を含む350ページ超のボリュームながら、一気に読み切れる面白さも魅力。投資に関する議論や研究をまとめて学びたい方に最適な一冊です。
『富の法則』
（ダニエル・クロスビー、モーガン・ハウセル序文、児島修訳／徳間書店）