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『貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術』 かぶ1000 著

この本の著者は、米国で最も成功した投資家であるベンジャミン・グレアムが実践した「バリュー株投資」をして、資産4億を達成したました。

べンジャミン・グレアムは1929年のウォール街の大暴落と世界恐慌を経験した後、投資の研究をして『賢明なる投資家』を1949年に出版した人物です。
グレアムは投資のポイントは2つあると言っています。
1つは、債券の利回りより株のリターンのほうが高いことを考えると、長期的に株式投資が最も稼げるという点です。
2つ目は、株式で長期的に稼ぐならバリュー株投資がもっともパフォーマンスが良いという点です。 バリュー株とは企業の本来の価値よりも株価が割安になっている銘柄です。

バリュー株を見極める方法として、グレアムは著書の中で「ネットネット株」について解説しています。ネットネット株とは、流動資産から負債を差し引いた「正味流動資産」に対して株価が割安な株のことです。

グレアムは「会社を買収してすぐに清算したときに、買収した金額以上のお金が残る銘柄」をネットネット株として推奨しています。バリュー株には、収益バリュー株と資産バリュー株があります。ネットネット株は資産バ
リュー株です。

グレアムの方法は、「流動資産」から「総負債」を引いて正味流動資産を計算します。 「流動資産」とは、営業活動により1年以内に現金化できる資産のことです。そこから差し引く「総負債」は、借入金や支払手形、買掛金などの負債です。この計算式では、正味流動資産にすぐに現金化できるとは限らない商品(在庫)や原材料などが含まれます。この中には資産と呼べないものもあります。たとえばアパレル企業の冬物在庫は、春は売れません。保管コストもかかります。そうした「不確定要素」を考慮するために、グレアムの方法では正味流動資産に3分の2を掛けて少なく見積もります。 

「流動資産に占める商品などの割合が大きい小売業や、原材料・製品などの割合が大きい製造業などの場合、グレアムの基準である3分の2を超えてしまう可能性がある」と著者は言います。そこで著者は、これらのリスクを排除するために、商品・仕掛品・原材料・製品などの評価を保守的にして計算します。一方で、投資有価証券などの固定資産は、換金性が高い資産のため、著者は資産として考え、そこから貸倒引当金を差し引き、「換金性が高い流動資産」とします。そうすることで正味流動資産が抱える不確定要素が排除で、商品・仕掛品原材料・製品など、少しでも換金ができれば、それらはすべてプラスとして加算できます。

そして著者は時価総額÷(換金性が高い流動資産 総負債)で計算した数値を「ネットネット指数」とします。ネットネット指数が1未満であることが、ネットネット株の条件です。さらにネットネット指数が0.6未満であれば超割安、 0.5未満なら、激安と評価します。

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