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「勇気の推理 海苔」シリーズ設定まとめ ~これは、やっているな。~

10/13時点、3作目まで完了。ただし継続して推敲中。また修正するかもしれません。

ロボ娘系VTuber・カミカミちゃんの配信(https://www.youtube.com/c/KAMIKAMICh)にて、「勇気の推理 海苔3 バランスの良い食事」の終盤の展開やエンディングに納得がいかないので二次創作のファンゲームを作ろう、という話に。
あまつさえ作者の許可まで取ってきたということで何か力になれることはないかと、カミカミちゃんの実況動画で振り返りながらちょこちょこ設定をまとめています。
そのため、趣旨としてはあくまでもカミカミちゃんがシナリオを書く際に「あれはどうだったっけ・・・」と設定を確認しやすいようにというものであることにご留意いただきたいと思います。

一応あらすじも追加しましたが、物語の流れについては以下のブログ記事(ベガルタとゲームのモトろぐ様)を参考にしていただければ。
http://blog.livedoor.jp/motovegalta/archives/33976892.html

ツッコミどころ満載のゲームですが、あくまでも設定確認資料なので基本的にはいちいちツッコんでいません。
また、主観的な評価を極力排除し、中立的な観点で書くよう気を付けています。

勇気や茜、都成街など、ゲーム中で描写が無い名詞の読み仮名については作者本人のyoutube動画における発言や、作者のご友人によるポストをもとにしています。不明なものは記載していません。

劇中の出来事の時系列を表すために"〇作目△章"という表記にしていますが、1作目は4章終了後から「陽気の推理~米~」として章立てがリセットされるため、当該部分については"1作目米△章"という表記にしています。
また、リリース順で言えば「勇気の推理123」が「勇気の推理」シリーズ2作目にあたりますが、時系列的にはパラレルワールドの作品であるためここでは除外し、「勇気の推理 海苔」としてナンバリングされている作品のみをカウントしています。

※以下、「勇気の推理 海苔」シリーズ本編のネタバレを含みます。


各作品あらすじ

勇気の推理 海苔(1作目)

下校中、茜に誘われて事件の捜査に協力することになった勇気。
テレビ番組をヒントに心理トリックを解明し、太美を死に追いやったのが美紀であることを見抜いた。
事件後、タッグを組もうと茜に誘われるが断った。(1章)

揚げ海苔を食べようと茜に誘われた勇気。
海苔不足により料理を提供できない揚げ海苔の店が、暴徒に襲われているのに遭遇。
海苔不足の原因がガルビーの海苔菓子であることを突き止めたふたりはガルビーの工場で社長と対峙し、過剰広告を暴く。
この事件を経て成長した勇気は、茜に協力することを決めた。(2章)

"会わせたい人がいる"と茜に誘われ、電車(新幹線)に乗った勇気だが、不運にも乗り物ジャック事件に巻き込まれてしまう。
犯人は都成街で降車し、タクシーをジャック。茜の運転するパトカーで追跡したが、犯人は港にあった船をも奪って逃走。
・・・したかに見えたが、港に偶然居合わせた福笑い署長こそがジャック犯であった。そうとは知らない二人は空港へ向かい、犯人が乗り込んだと思われた旅客機へ。
福笑い署長が仕掛けた時限爆弾で絶体絶命の危機に陥るが、茜の涙の決断によって時限装置を解除し事なきを得る。
しかし、翌日から茜は姿を消してしまった。(3章)

突如、父親を名乗る人物から公園に呼び出された勇気。
それまでの事件で暗躍していたのが自身と"詐欺師"であることを打ち明けられるが、詐欺師の仕掛けた爆弾で父親は倒れてしまう。
失意の中帰宅する勇気を待っていたのは、帰ってきた茜だった。(4章)

父の死を乗り越え探偵になることを決意した勇気。勇気に憧れ渡海街までやってきた陽気、そして茜とともにチームを組んで探偵事務所を構えることに。
陽気と同居する少女・美咲の父親が"詐欺師"であることを知った一行は、4人で協力して詐欺師を確保。その正体が福笑い署長であることに衝撃を受けるのであった。(陽気の推理~米~)

勇気の推理 海苔2 裏切った海苔(2作目)

転入してきた美咲と共に、渡海学校に伝わる"地獄七不思議"を解明することになった勇気。
持ち前の推理力で次々と謎を解明していくが、"うらぎった海苔現象"によって生死の境をさまよう重症を負ってしまった。
茜、陽気、美咲の尽力によって救出され一命をとりとめたが、この事件により渡海街は大きな被害を受けることになった。

勇気の推理 海苔3 バランスの良い食事(3作目)

渡海街は"裏切った海苔現象"事件から復興しつつあった。
しかし都成街では、同事件の影響による味噌汁中毒患者が爆発的に増加。多くの死者が出た。陽気もその一人であり、「みそみそー」としか話せなくなった上で命を落とした。
犠牲者を増やさぬために勇気と茜は調査を行い、渡海街と都成街の街長協力のもと都成街民に向けて推理ショーを行った。

事件から数年後、健康オタクになった美咲による食事管理に耐えかねた勇気と茜は、謀略を張り巡らせ美咲を甘党女に変貌させることに。
計画は成功し、海苔弁を食べられる平和な日々を取り戻したかに思えたが・・・。

テレビ番組をヒントに、事件の黒幕が美紀であったことに気付いた勇気。
留置所に向かったが、美紀は留置場の窓からヘリで逃げてしまった。

登場人物

一人称・二人称・口調一覧(10/13更新)

勇気(ゆうき)

「これは、やっているな。」
全作に登場。
主人公の男子高校生。渡海学校に通う2年生。
一部エピソードを除き、勇気の視点で物語を追うことになる。
交友関係や1作目開始までの経歴については特に描写されていない。

好きな海苔料理はのり弁。麺つゆがかけられていると海苔の香りが台無しであるとして憤慨するほどのこだわりを持つ。
母親と暮らす自宅には自分の部屋があり、ベッドは無いようで布団を敷いて寝ている。
私服警官の茜に誘われ、クラスメイトの死亡事件の謎を解くことに。このとき茜は身分を明かしていないが、勇気はなんの警戒もせずついていった。
事件解決後、茜とタッグを組まないかと誘われるが「断ります!」と即答。
(1作目1章)
しかしガルビー事件の後、人の助けになれることに喜びを感じ茜に協力する気になった。(1作目2章)

"物心つく前に亡くなった"と聞かされていた父と再会するが、間もなく爆弾によって死別することに。死を悟った父から事務所を託され、探偵になると決意した。(1作目米1章)

オカルトは嫌いで、この世の出来事は全て理屈で説明できると考えている。七つ目の謎を解くと死ぬという噂がある地獄七不思議については「くだらないなあ。」と思っていた。
みっちりと勉強に取り組むが、先生の授業が謎の呪文に感じられる程度の学力であるようだ。
地獄七不思議を解けと命じられた美咲に助けを求められた際には「知るか!」とつきはなした。しかし、謎を解くと死ぬという噂を思い出し、死なれるといろいろ面倒であるという理由で協力する気になった。
読むと魅入られる参考書を美咲に読むよう命じたり、ひとりでに音を奏でるピアノに怖気づいて美咲にそれを指摘されたり、臆病な面が目立つ。
地獄七不思議を解き明かしたが、破裂した蛇口の破片がお腹と足に刺さった上に階段から転落。味噌汁で水没した校舎に一人取り残され、生死の境をさまようことになった。(2作目前編)

病院のベッドらしきものの上で目を覚まし、"うらぎった海苔現象"が海苔のせいであるという渡海街民たちの誤解を解くため、一人で街長公邸へ赴く。結果として、渡海街では味噌汁を作ることが禁じられてしまった。
また、地獄七不思議事件を通じて"怪しい話には首を突っ込んではいけない"ということを学んだ。(2作目後編)

渡海街に海苔を提供しないと発表した渡海水産に対し、嫌がらせの手紙を書いていた。継続的に書いていたかどうかや実際に送られていたのかは描写されていない。
また、陽気が海苔を持参しおにぎりを作ってくれたことに対し悪態をつくが、すぐに後悔した。
渡海街への海苔の提供を再開させるには、大量の味噌汁の出どころを突き止めるべきという陽気の提案を受け、アポ無しで渡海水産本社へ向かう。(2作目終章)

異常なまでの味噌汁ブーム、そして陽気の様子に不安を覚えた美咲に助けを求められ都成街へ赴いた。
味噌汁中毒になってしまった陽気を目の当たりにするが、休みが終わるということで美咲に任せ事務所へ帰ってしまった。(3作目3章)
この場面における"休み"というのが具体的にどういう休みなのかは描写されていない。(真夏であるという描写が1章にあるため学校の夏休みの可能性あり。他には探偵事務所の休業日か。)

陽気の死後、犠牲者を減らすための調査として茜と共に都成街へ赴いた。
道行く都成街民から味噌汁を取り上げ飲んでみたが、殴りとばされ気絶した。(3作目5章)

陽気の死から数年後。健康オタクと化した美咲の食事管理によって海苔弁が食べられなくなった。
この状況を打破すべく茜と共謀し、真夜中クレープの味を覚えさせて美咲を甘党女に仕立て上げた。
更に、"真夜中クレープ好きの女子がいる"と噂を流し女子生徒を美咲に接近させ、真夜中クレープについて得意げに語る美咲を見て茜とともに爆笑していた。

茜が見ていたテレビからヒントを得て、全ては美紀の企みであることに気が付いた。
美紀を追い詰めるために留置所へ向かったが、目前で逃げられてしまった。(3作目終章)

茜(あかね)

「勇気君、私とタッグを組まない?」
全作に登場。
私服警官の女性。29歳。勇気の相棒ポジション。
勇気が語るところの第一印象は「謎のやたら目の大きい女性らしき人」「もしや、スカウトですか?」。

太美の事件が上層部の権限で事故として処理されてしまうのを阻止すべく、名探偵の息子と見込んだ勇気を現場に誘い込む。男子高校生の勇気を引っ張って引きずるくらいの力がある。(1作目1章)

殺人の疑いがある現場に臨場(※1)していることから捜査一課(※2)所属の可能性が高いが、劇中では所属についての描写は無い。
(※1 初動捜査にあたること。)
(※2 刑事部捜査第一課。殺人、強盗、傷害などの強行犯を担当する部署。)

自身の年齢を異常に気にしており、それが爆弾の時限装置解除のためのクイズの答えに使われたときには死を覚悟してまで隠し通そうとするほどであった。爆発まで残り1分というところで泣き出してしまったが、勇気の説得により年齢を白状し爆弾を解除。次の日から姿を消してしまった。(1作目3章)

勇気と父親の再会後、勇気の元へ帰ってきた。
"歳がバレてしまったため、少しでも綺麗になりたくて美容外科に行っていた"ということを打ち明けるが、具体的に何らかの施術をしたかなどの描写は無い。調べたところ、肌の張りは20代前半だったそうである。(1作目4章)

乗用車を所有している。(1作目米1章)
勇気が探偵事務所を構えることになった際には、税金の処理などの担当としてチームに加わった。以降、警察官を辞めた描写は無いものの警察官としての行動も描写されていないため、辞職したのか探偵事務所との兼業になっているのかは不明。(1作目米2章)
因みに現実においては警察官の副業は原則禁止とされ、一部認められる職も限られている。
事件解決の祝いの席で酔っているとはいえ、未成年である勇気に酒を勧めた。(1作目米終章)

"うらぎった海苔現象"により味噌汁で水没した校舎に取り残された勇気を救うため、あふれ出す味噌汁を飲み干して校舎へ進入すべく渡海街民に呼びかけ、自身が率先してバケツを用意して行動した。(2作目中編)

陽気や美咲と口を揃えて、"自分たちが味噌汁を飲み干したのは勇気を助けるためではなく、味噌汁が美味しかったからである"と勇気に告げるが、勇気のリアクションは描写されない。(2作目後編)

1作目開始時点で陽気と面識があったようで、陽気と勇気の初対面時には「陽気君は勇気君に憧れているのよ。」と紹介した。
乗り物ジャック事件の舞台となった新幹線に乗ったのも、元はと言えばふたりを引き合わせるために茜が勇気を誘ってのことであった。
しかし、陽気の両親が他界していることは知らなかった。(3作目1章)

事務所を構えた勇気が探偵業で稼いだお金は全て茜が管理しており、3作目開始時点で33万円預かっていた。
陽気が味噌汁中毒を発症した際には都成街の複数の病院に問い合わせを行ったが、いずれも診察が半年待ちという状況であった。(3作目3章)

陽気の死から数年後。健康オタクと化した美咲による食事管理に悲鳴をあげ、「うぅ~、お酒が飲めない・・・」と嘆いていた。
この事態を解消するため勇気の計画に協力し、真夜中クレープの列に並ぶ美咲を尾行して写真を撮影。勇気とともに写真を見て爆笑していた。
計画の確認のため、保護者になりすまして勇気とともに美咲の教室を伺う。

陽気の墓参りにて美咲が甘党女に変貌を遂げたのを確認した際には、微笑ましく美咲を見守っていた。
しかし勇気からは"内心では「今夜はオールナイトだ」などとほくそ笑んでいるに違いない"と思われていた。(3作目終章)

陽気(ようき)

「陽気です。よろしくね!」
全作に登場。
都成街に住み、都成学校に通う男子高校生。学年は不明。
もう一人の天才。陽気の推理~米~(1作目5章以降)、2作目中編の主人公(話者)。
勇気のようになるのが夢。
両親は他界しており、美咲と二人で暮らしている。

住所のメモを片手に勇気を訪ね、渡海街にやってきた。
陽気の祖父の葬式に勇気の父が参列しており、面識があった。(1作目米1章)
ゴーラの炭酸の抜け具合で時間を計ることができる。また、詐欺師のトリックについて一人で解き明かし、勇気や茜にその推理を披露した。(1作目米終章)

渡海街産の海苔が手に入らなくなってしまった勇気の元に、海苔を持参して訪れおにぎりを作ってあげた。(2作目終章)

"うらぎった海苔現象"事件の後、勇気の事務所に泊まり込んで外壁の清掃を手伝った。(3作目1章)
都成街の自宅に帰ってからは味噌汁を多く飲むようになり、遂には「みそみそー」としか話せず意思の疎通がとれない味噌汁中毒になってしまった。
餅中毒を克服した美咲によって、味噌汁を少しずつただのお湯に置き換える治療法が提案されるが・・・。(3作目3章)
自宅にて倒れ、美咲から連絡を受け車で駆けつけた茜によって、呼吸と脈が無く死後硬直が始まっていることが確認された。(3作目4章)

美咲(みさき)

「もちもち~。」
全作に登場。
女子高校生。陽気によれば見た目は美しいそうである。
3作目2章前半の話者。
陽気の家に引き取られている。両親は健在で、お餅を送ってきている。
1作目米2章での登場時点では常にお餅ばかりを食べていた。
実は両親が送ってくるお餅に中毒物質が含まれており、それによるお餅中毒で「もちもち~。」としか話せない状態になっていた。
陽気の家に引き取られた当初からこの状態で、陽気は原因について何も知らなかった。
また、そのお餅を食べた勇気と茜はアナフィラキシーショックを起こして倒れてしまう。
このとき、倒れていなかった美咲のみ1か月(実際は数日)入院することになり、中毒物質を含まない普通のお餅の割合を少しずつ増やすことによる治療を受け、「もちもち~。」以外の言葉も話せるまでに快復した。(1作目米3章)

患っていた頃の記憶が無いのか、快復後に勇気、陽気、茜から事の顛末について説明を受ける。
陽気に好意があることを示唆する台詞があるが・・・。(1作目米4章)
父親である詐欺師を捕らえるため、餅中毒を克服したことを隠して陽気らとアジトへ突入したが、餅中毒の演技は特に活かされることはなかった。(1作目米5章)

詐欺師との対決から3か月弱の後、勇気が通う渡海学校に転入。初日から風紀委員に抜擢されてしまう。
同時に風紀委員長から「七不思議の謎を解け」と命じられ、勇気とともに謎に挑むことに。(2作目前編)

陽気の家では炊飯を担当している。
渡海街民や勇気らが味噌汁によって大変な目にあったにも関わらず、平気な顔で味噌汁を飲む陽気を咎めた。(3作目2章)
陽気が味噌汁中毒によって死亡した際には、"子供のようにわめくように"泣き出した。(3作目4章)
陽気の死後、寝込んでしまった。(3作目5章)

都成街長公邸における勇気の推理ショーでは勇気からマイクを奪い、バランスの良い食生活を心がけるよう都成街民に呼び掛けた。(3作目6章)
以降、バランスの良い食事に傾倒し、陽気の墓に供えるようになった。(3作目7章)

陽気の死から数年後、健康オタク化が進んでいた。
米ばかり食べている勇気に対し白米を玄米に置き換えるよう高圧的な態度で忠告し、夕食の海苔弁を取り上げた。
ビールとたこ焼きを用意していた茜には、アルコールは体に良くないとして翌日からはノンアルコールビールに置き換えるよう忠告し、ビールを取り上げた。

勇気と茜から誕生日プレゼントとして贈られた金座のチーズケーキと真夜中クレープを、「一口だけですよ。」と前置きした上で完食。真夜中クレープの移動販売車に毎日のように通い、学校での昼食として持ち込むほどになった。
勇気の策略により近づいてきた女子3人と友達になり、真夜中クレープを賢く手に入れる方法を得意げに語った。
やがて友達と連れだって、人目を気にせず堂々と洋菓子や和菓子を買い食いするようになっていた。

その後、勇気や茜と共に陽気の墓参りに赴いた際、「陽気だって本当は海苔出汁味噌汁が飲みたいさ。」という勇気の言葉を受け、おぼんに乗せていたバランスの良い食事をぶん投げた。
更に、大きな水筒とたくさんの茶碗を取り出して海苔出汁味噌汁を注ぎ、墓前に供えた。(3作目終章)

太美(ふとみ)

1作目1章のみ登場。事件被害者。
ゴーラマニアだがダイエット中の女子高校生で、勇気のクラスメイト。住宅街にあるマンションの一階2号室に住んでいる。
ゴーラの飲みすぎで自室にて死亡。死因は内臓破裂だが、劇中では「ゴーラの飲みすぎ」としか言及されない。
常備しているゴーラの中に、砂糖が甘味料のスクラロースに置き換えられたダイエットゴーラが混入され(※3)、それを飲んでしまったことに気づいて普通のゴーラを大量に飲んでしまい・・・という顛末であるが・・・・。

内臓破裂の件や「太美」の読み仮名については作者のyoutubeチャンネルでの発言などにより判明。
同チャンネルでの発言によれば、「遭難した船の上で海水を飲んでしまった場合、かえって真水を飲みたくなってしまう。もしくは口に合わない料理を食べた後、口直しに美味しい料理を食べたくなる。それと同じように、ダイエットゴーラを飲んでしまったのを相殺するために大量のゴーラを飲んでしまった」(意訳)とのこと。

(※3 警察が成分を分析して初めてダイエットゴーラと判明しているため、ラベルは通常のゴーラのものであったと考えられる。また、この成分分析はその場で行われ、即座に成分が判明している。)

美紀(みき)

「まさか、ここまでたどり着くとはね。
さすが、勇気君ということかしら。でも、もう遅いのよ。」

1作目1章、3作目に登場。
女子高校生。勇気のクラスメイト。
太美の事件でダイエットゴーラを混入させた犯人だが、動機については劇中で一切語られていない。
容疑者として浮上したのは「教室で太美がダイエットの話をしている際に手が震えていた」という勇気の目撃証言による。勇気の推理により逮捕された。
作者によれば、「『手が震えてる』の一行で“自分の引き立て役である太ってる女子が痩せるかもしれないという女の嫉妬心"が動機なことくらい、普通分かるでしょう?」とのこと。

事件から数年後。留置所の5階に収容されていたが、真相に辿り着いて面会に訪れた勇気の眼前で窓から飛び降りた。
突然現れたヘリに捕まり、「私がみ~んな太美にしてあげる。」と言い残し去っていった。(3作目終章)

勇気の母親

「聞こえちまったかい?」
1作目のみ登場。
ゲーム内では「母さん」表記で名前は不明。
勇気と2人で暮らしている。
麺つゆがかかったのり弁を作り、勇気に持たせた。
茜が初めて家に訪ねてきたときには何故か「勇気?はて、知らないねぇ。」などととぼけ、勇気が自ら出てきたときにはごにょごにょとぼやきながら奥へ引っ込んだ。(1作目2章)
勇気の父親(自身の夫)が亡くなるときに病院に居たが、勇気が探偵になると宣言するのを聞く以外の描写は無かった。(1作目米1章)

勇気の父親

???「突然、信じられないかもしれないが
俺はお前の父さんだ。」

1作目と2作目に登場。
ゲーム内では「父さん」「???」表記で名前は不明。
かつては有名な探偵だったらしい。
1作目開始時点では勇気が物心つく前に亡くなっているとされていた。
勇気の初対面の印象は、歳は感じるが顔立ちは良さそうで、若い頃は結構モテたのではないかと思われる普通の気前良さそうなおじさん。

勇気に電話をかけ、渡海公園に深夜0時に来るよう呼び出した。
公園にて、一連の事件において暗躍していたのは自身と詐欺師であったことを打ち明ける。
しかし詐欺師の正体を告げようとしたとき、ポケットに入っていた"特定のワードで起動する爆弾"がドン!と爆発し片足が吹っ飛んでしまう。
勇気が呼んだ救急車で渡海病院に搬送された。(1作目4章)
勇気に自身の探偵事務所のカギを託し、病床にて静かに息をひきとった。一連の事件にどう関わっていたのかはついぞ語られなかった。(1作目米1章)

階段から転落し生死の境をさまよう勇気の目の前に現れ、海苔出汁味噌汁、卵、納豆、米を差し出す。これを食べれば"こっちの住人"になると誘うが、陽気、美咲、茜の呼びかけにより勇気はこれを拒否し生還する。(2作目前編・後編)

ジャック犯

「財布を出せ!。」
1作目のみ登場。
覆面をしていて厚着で太ってみえるが、見た目からは想像できないほどに素早い。
勇気と茜が渡海街から都成街に移動するために乗った新幹線をジャックした。
乗客の財布を集め都成街駅で降車。駅に駆けつけていた警察官らの追跡を振り切り、タクシーをジャック。最終的に漁師の船を奪い逃走したかに見えたが・・・。(1作目3章)

福笑い署長

1作目のみ登場。
勇気いわく、成功したときの福笑いのようななんともユニークな顔。何の署長であるのかは不明。
ジャック犯が船を奪った港で潮干狩りを楽しんでいたように見えたが、福笑い署長こそがジャック犯であった。
勇気と茜がジャック犯の逃亡先と目して向かった旅客機に爆弾を仕掛け、茜の決断により爆破は阻止される。
旅客機にはジャック犯の服の"ぬけがら"を座らせ、そのポケットの中に爆弾を仕掛けていた。また、勇気の携帯電話に発信し、電子音声を用いて時限装置解除のためのクイズ(茜の年齢は?)を出題したが、どのような手段で一連の犯行を果たしたかは明かされなかった。(1作目3章)

美咲の父親(詐欺師)

1作目のみ登場。
MY!ケロソフトの社長にして、勇気の父親が語るところの黒幕たる詐欺師であると美咲から語られた。(1作目米4章)

アジトに突入した陽気一行によってあっけなく捕らえられ、顔を見た茜によって福笑い署長であることが確認された。
つまり、ジャック犯、福笑い署長、詐欺師、美咲の父親が同一人物ということである。
中毒物質を含むお餅を美咲に送りつづけていたことについて、口封じのためであると勇気たちは推測したが、真相が語られることは無かった。
また、詐欺師と呼ばれる所以やこれまでの悪事についても不明なまま。

若い大人の男性

2作目のみ登場。
ゲーム内では名前は出てこない。
美咲の転入後初登校時、渡海学校の校舎を見上げていた。(2作目前編)
勇気が地獄七不思議を解いた後、味噌汁で水没した校舎前に現れ「七不思議を考えたのは僕なんだ。」と美咲たちに打ち明ける。(2作目中編)

茜の後輩

1作目1・3章に登場。
ゲーム内では「後輩」表記で名前は不明。
「茜先輩、やっと戻ったすか?」
「ただの男の子じゃないすかあ」
台詞は上記のみ(1作目1章)で特に人物の描写は無い。新幹線ジャック事件では、犯人を捕まえられなかったことで茜に叱責を受ける。(1作目3章)

ガルビー社長

1作目2章のみ登場。
ゲーム内では名前は出てこない。
お菓子メーカー・ガルビーの社長。
過剰広告の疑いで茜に連行された。
事件の詳細は[用語>ガルビー]の項目を参照。

女子A・B・C

2作目のみ登場。
勇気のクラスメイト。
教室の窓側で地獄七不思議について話していた。

3作目終章にも女子A・B・Cが登場。上記の3人とは同一人物とも別人とも語られていない。
美咲と面識が無かったため、少なくとも美咲のクラスメイトではないと考えられる。
真夜中クレープに詳しい美咲に、友達になってほしいと話しかけてきた。

緑街長

2作目と3作目に登場。
渡海街の首長。
"うらぎった海苔現象"事件の後、都成街長と共に渡海水産本社を訪れ誰かに何かを説得した。
"大量の非常用海苔出汁味噌汁を備蓄していた、渡海街民の海苔愛"と、事件を仕組んだのが"若い大人の男性"であるということを伝えてきたとのことだが・・・。(2作目終章)

都成街での海苔出汁味噌汁中毒事件では都成街長公邸に赴き、中毒克服のために協力を惜しまないことを都成街民の前で宣言した。(3作目6章)

都成街長

「これで借りは返しましたよ。」
2作目のみ登場。
都成街の首長。
ゲーム内では名前は出てこないが、都成という名前である可能性を否定する根拠は無い。
"うらぎった海苔現象"事件の後、緑街長と共に渡海水産本社を訪れ誰かに何かを説得し、「これからはどこでもおにぎりが食べられるのです。」と物語を締めくくった。
ストーリーの流れ上、"渡海水産が渡海街へ海苔の提供を再開することになった"上に"都成街でも(契約上禁止されている)おにぎりが食べられるようになった"と読み取れるが、具体的な描写は無いため判然としない。
また、緑街長に何か借りがあったようだが、詳細は語られないまま終わる。(2作目終章)

渡海街民(とかいがいみん)

「うおおお!味噌汁反対だあ!」
渡海街に住む人たち。東京都民や北海道民のような呼び方。
品薄になった揚げ海苔の販売を出し惜しむ店に石を投げ込んだり(1作目2章)、"うらぎった海苔現象"によって街中にあふれた味噌汁への怒りをぶつけるべく街長公邸に押し寄せたり(2作目後編)、渡海街に海苔を提供しないと発表した渡海水産のビルに火炎瓶を投げ込む(2作目終章)など、過激な暴徒としての描写が多い。

地理

渡海街(とかいがい)

海苔産業に力を入れている。
ある研究組織が旨味成分を抽出したところ、とんでもない数値をたたき出したとの噂。
新幹線が停まる駅がある。

渡海街の"街"は東京都の"都"のような行政区画を表すもののようで、住んでいる人たちを都民や市民のように「街民(がいみん)」、首長を市長や町長のように「街長(がいちょう)」と呼ぶ。

"うらぎった海苔現象"事件によって、味噌汁を作ることが禁じられた。(2作目終章)
2作目では"うらぎった海苔現象"事件の全容は明かされなかったが、街中のいたるところに味噌がこびりつくほどの甚大な被害であり、床下浸水した住宅も少なくなかった。(3作目1章)

渡海公園

勇気が父親と邂逅した場所。(1作目4章)

渡海病院

勇気の父親が負傷した際の入院先。(1作目米1章)
餅中毒で倒れた勇気と茜の搬送先であり、美咲が数日間入院したのもここである。(1作目米3章)

渡海学校

勇気らが通う学校。
高校なのか、中学などと一貫校なのかは描写されていない。
一年生は一階、二年生は二階、三年生は三階というように教室が割り当てられている。
その他、地獄七不思議の舞台として図書室、給食室、音楽室、美術室が登場。少なくとも四階まで存在するが、五階より上があるかどうかは不明。

事務所

ゲーム内では一貫して「事務所」表記。
勇気の父親が所有していた探偵事務所。
死に際して勇気に託された。(1作目米1章)
寝泊りできるくらいのスペースがあり、徒歩圏内にコンビニがある。(1作目米3章)

"うらぎった海苔現象"事件によって味噌が外壁にこびりつく被害を受け、美咲の指示のもと勇気、茜、陽気の三人でブラシによる清掃が行われた。(3作目1章)

街長公邸

渡海街の首長たる緑街長の住まい。
"うらぎった海苔現象"事件の後、味噌汁への憎しみを抱えた渡海街民が押し寄せた。(2作目後編)

潮干狩りが可能な砂浜がある。ジャック犯の逃亡先。
都成街駅からタクシーやパトカーで向かった先であるが、渡海街なのか都成街なのか定かではない。空港も同様。(1作目3章)

金座

美咲の誕生日プレゼントとして茜から贈られた高級品のチーズケーキは、ここでしか買えない。
地名であると考えられるが、渡海街内かどうか含め詳しい描写は無い。(3作目終章)

都成街(となりがい)

渡海街に一方的にライバル心を燃やす街。
街民の死因は8割が過労で2割が糖尿病。
陽気と美咲が住んでいる。
お米が特産品で、海苔が名産の渡海街とは相性が良さそうに見えるが仲は悪い。
渡海街とは新幹線一本で行き来できるが、都成街民が渡海街へ行くことは稀である。

はるか昔いにしえの時代、都成街に牛肉が持ち込まれ大流行。当時の都成街長は肉を排除するために渡海街の海苔に頼って、海苔と米を一緒に食べてはいけないという契約を結んだ。
これによって都成街ではおにぎりが食べられないため、陽気は渡海街に訪れおにぎりを食べていた。(2作目終章)
どういう理屈で肉が排除できるとされたのかなどの説明がなされることは無かった。

余談ながら史実においては、弥生時代に朝鮮からやってきた渡来人が牛肉を食べる文化を日本に伝えたといわれている。
一般的に食べられるようになったのは明治時代のことである。

都成スーパー

都成街のスーパー。美咲が米を買うため赴いた。
このとき米が大量に売れ残っていたが、都成街では異常な事態であった。
また、野菜売場で野菜の代わりに大量に積まれていた味噌が、都成街民の大人買いによってすぐに無くなった。(3作目2章)

都成街長公邸

都成街長の住まい。
渡海街の緑街長、茜、美咲、都成街民を集め、勇気の推理ショーの舞台となった。(3作目6章)

墓所

陽気の墓がある。
墓石は勇気達が購入した、白(米)茶(味噌汁)黒(海苔)の三色がバランスよく混じった墓石。(3作目7章)

用語

ゴーラ

「まさに三位一体!」
甘さと酸味、微かな海苔の味がするペットボトルの炭酸飲料。1作目1章の事件の死因。
砂糖が甘味料(スクラロース)に置き換えられたダイエットゴーラというバリエーションがある。
勇気の分析によれば、少量の海苔が入っている。(1作目米1章)
自動販売機では一本150円で売られている。(3作目1章)

余談ながらコーラとは、コーラの種子エキスを含んだ炭酸飲料の総称であり、特定の商品を指すわけでもなければ登録商標でもない。
言わば凶器として扱うため配慮の意図があったのかもしれないが、カレーをガレーと呼ぶようなものである。

あげ海苔

揚げ海苔。あまりの美味しさで救急搬送される人が後を絶たない。
香りの強い渡海街産海苔をミルフィーユのように何層にも重ねて高温で揚げる。
1作目2章の事件の発端となる。専門店が存在する高級料理とされ勇気は食べたことが無かったが、茜に誘われ学校をサボって食べにいくことになる。
スナック菓子にもなっており、お菓子売り場で販売されている。勇気はこれを海苔菓子と呼ぶ。

ガルビー

渡海街に工場を構えるお菓子メーカー。

渡海街産の海苔を使用していることをセールスポイントとした揚げ海苔のスナック菓子を製造している。
ひどい臭いの粗末な油で揚げられており、勇気いわく厚手の昆布のようでおいしくないらしい。
このスナック菓子の製造のために渡海街産の海苔は品薄になってしまった・・・そう思い込んだ勇気と茜はアポ無しで工場に乗り込むが、実際は渡海街産の海苔ではなく昆布を使用していた。
事件後、海苔菓子は販売中止になった。結局、海苔が品薄になってしまった原因はわからずじまいである。(1作目2章)

味噌汁作りを禁じられた渡海街での需要を見いだし、味噌不使用味噌汁テイストドリンクを発売した。(3作目1章)

電車(新幹線)

新幹線(電車)。表記が電車だったり新幹線だったりするが、基本的には新幹線のことを指すらしい。トイレがある。
勇気は電車に興味が無く、駅ののり弁目当てで乗ることになるが、時同じくしてジャック犯にジャックされてしまう。(1作目3章)

トラップルーム

美咲の父親宅(詐欺師のアジト)の何かの部屋の手前にあるとされ、何も操作しないと10分で開いてしまう。
詐欺師である父親を捕らえるためにこれを利用する、と美咲から提案されたが実際には全く登場しなかった。(1作目米4章)

地獄七不思議

2作目前編のメインテーマで、渡海学校に伝わる都市伝説。七つ目の謎を解くと死ぬという噂がある。
美咲が風紀委員に任命されると同時に、この謎を解くように風紀委員長から命じられてしまった。
"若い大人の男性"が考えたものであることがのちに判明するが、考えた謎が偶然にも実現してしまったのか、この人物が仕掛けたものなのかは不明なままである。

1.地獄の運動靴

これをはくとかならず100メートル走でビリになる。
勇気が試しに履いて走ってみたところ、靴の底がすり減ってつぶれていてバランスがとれないため走りづらいということが判明し、解決した。
靴が置かれていた場所は不明。

2.地獄の参考書
一度、読むと魅入られてしまう。
図書室にあり、特に隠されているわけでもなくすぐに手にとられた。勇気に命じられて美咲が読むことになった。
勇気は離れたところから様子を伺っていたが、美咲は3時間も楽しそうに読んでいた。
実態は様々な参考書のいいとこ取りをした記事が詰まった、いつまでも読んでいたくなるクリアファイルであった。しかも気のきいたジョークがおりまぜられている。

3.自動でご飯が炊きあがる給食室
噂によると幽霊が毎日のようにご飯を炊いているらしい。
渡海学校には給食は無いが、給食室はある。過去に給食があったのかどうかは明かされないまま終わる。
実態は、部室の炊飯器が壊れてしまった調理部員が使用していただけであった。

4.ひとりでに音を奏でるピアノ
音楽室にあるピアノ。ドの音が一定のタイミングで聞こえてくる。
実態は、雨漏りのように落ちてくる茶色い液体によって鍵盤が押されていた。勇気はそれをサビかなにかと考えていたが・・・。

5.消える鉛筆
勇気「鉛筆が消えるだと!?」
ある一年生の筆箱から鉛筆が消えるという噂。
勇気が一年生の教室で全員の筆箱の中身を確認したところ、一人を除いて全員シャーペン派であることが判明。
美術室へ向かい、勇気は「おまえが犯人か!」と大勢の美術部員のうち一人の腕を掴む。
"鉛筆にセロテープを貼っておいたから犯人がわかった"ということだが、勇気がいつセロテープを貼ったのか、犯人がなぜ鉛筆を盗んだのかなどは語られないまま終わってしまう。犯人の美術部員には台詞も無い。

6.四階の蛇口から日常の謎。
それがどういうものであるのかは語られないまま、「まあ、ひねってみれば分かるか。」という勇気の台詞とともに話が進んでしまう。
実態は海苔出汁味噌汁が蛇口から出てくるという現象であり、4つ目の謎であるピアノに垂れていた液体の正体でもあった。
勇気が確かめた際に蛇口が破裂し、ものすごい勢いで茶色い液体があふれ出す。更にその破片が勇気のお腹と足に刺さり、激痛で動けなくなってしまう。

7.(不明)
破裂した蛇口から茶色い液体があふれ出した際「水位が上がってくる」という描写があり、「なるほど、これが七つ目の謎だったのか。」「そして同時に謎は解けた。」「これは味噌汁だ、それも海苔が入っている!」という勇気のモノローグが続くが、七つ目の謎についてこれ以上の描写が無い。
そのため、七つ目の謎が具体的にどういう現象のことを指すのかは判然としない。また、他の六つの謎のようなタイトルがついていない。

うらぎった海苔現象

渡海学校の四階から流出した味噌汁の勢いはすさまじく、板を釘で止めたバリケードの隙間からあふれてしまうほどであった。
渡海街民達はこれを"うらぎった海苔現象"と呼んだが、過去に同様の事象があったのかどうかは語られていない。
茜、陽気、美咲、渡海街民たちが1時間ほどかけてあふれる味噌汁を飲み続け、ようやく校舎に入れるようになった。(2作目中編)
2作目のゲームタイトルは「勇気の推理2 ~裏切った海苔~」だが、劇中では見出しの通りの表記である。
3作目においては"裏切った海苔現象"の表記に変わり、都成街民も味噌汁を飲んで除去するのに協力していたことが明かされた。

渡海水産

渡海街唯一の海苔の販売元。
渡海学校の味噌汁水没事件の後、渡海街に海苔を提供しないと発表した。(2作目終章)

渡海ニュース

渡海学校の味噌汁水没事件や周辺情報をショッキングに報道した。(2作目終章)
テレビなのかラジオなのか、媒体が何であるかの描写は無い。
作者のyoutubeチャンネルでの発言によればテレビのニュース番組ということであるが、これは海苔シリーズ開始以前における発言である。

ミ*䃟

2作目終了時に表示されるメッセージ。
文字化けを再変換するサイトなどで確認してみたが、元がどのようなメッセージであるかはわからなかった。

味噌不使用味噌汁テイストドリンク

味噌汁作りが禁じられた渡海街で味噌汁を飲むことは自殺行為に等しく、飲みたいけど飲めないという街民の需要を見込んでガルビーから発売された。(3作目1章)

味噌汁(海苔出汁味噌汁)

とっくの昔から毎日の食卓に並んでいるもの。
"うらぎった海苔現象"によって、渡海学校をはじめ渡海街の広範囲に洪水をもたらした。(2作目)

一方、"裏切った海苔現象"事件の後に都成街では味噌汁ブームが発生。
スーパーでは味噌が売り切れと補充を繰り返し、街中の人がところ構わず味噌汁を飲んでいるほどであった。(3作目2章)
やがて味噌汁中毒を発症する都成街民が急増し、病院での診察は半年待ち、救急車も出動できなくなるほどの事態になった。(3作目3章)

都成街民は昔から飲んでいる味噌汁には免疫があったが、"裏切った海苔現象"事件で街にあふれた味噌汁は海苔出汁であったため、飲んで除去するのに協力した都成街民は太美のようにマニア化してしまったのであった。
更に、ガルビーの味噌不使用味噌汁テイストドリンクを飲んで太美のように中毒症状を起こし、多くの死者が出た。
・・・とのことだが、1作目において太美が中毒症状を起こした描写は無く、死因は内臓破裂である。
これらの味噌汁中毒のメカニズムについてはあくまでも勇気が語った推理であるため、実態がどうであるかは定かではない。(3作目6章)

LOIN

スマホのメッセージアプリと思われるが、詳細は描写されない。
勇気と美咲を含むグループLOINがある。(3作目4章)

真夜中クレープ

「しかも値段は200円(税別)とリーズナブルだ!」
真夜中に移動車で販売されている、女子に人気のスイーツ。
美咲への誕生日プレゼントとして勇気から贈られた。
茜が用意したチーズケーキともども、ずいぶんとボリュームがあるらしい。(3作目終章)

女性「船旅なんていいわね。」勇気「船旅!?」

テレビの旅行番組の一幕。
太美の事件では太美宅の居間から聞こえてきたこの音声をヒントに、勇気が真相にたどり着いた。(1作目1章)

太美の事件から数年後。探偵事務所で茜が見ていたテレビから同じ音声を聞いた勇気は、全ては美紀の企みであることに気付いた。
同じ番組の再放送であるのか別の番組なのかは不明。(3作目終章)

[満足音素材]©123RF.com

全作においてタイトルやエンディングに表示される唯一のクレジット。
有料のBGM素材集。
また、タイトル画像や渡海街の俯瞰図などこそフリー素材だが、背景画像の多くが有料のもので彩られている。

印象的な台詞

勇気

"らしきもの"
"女性らしき人"(1作目1章)"ベッドらしきもの"(2作目後編)など、接したものが何であるか断定するのに慎重な描写が散見される。

「これは、やっているな。」
「ギロチンという名の手錠を目の前にした罪人は震え上がる」

1作目1章、犯人である美紀を追い詰めた状況でのモノローグ。

「あっ、石でガラスが割れていく。」
1作目2章、揚げ海苔のお店に石が投げ込まれている様子を見て。

「人の助けになれるって気持ちいいですね。」
1作目2章、ガルビー事件を解決した後の茜との会話。

「女性とは迷惑な生き物だな…。」
1作目3章、自分の年齢を言いたくないために泣き出してしまった茜に対するモノローグ。

「あなたはよく頑張った。(よく知らないけど)」
1作目米1章、危篤の父親への呼びかけ。

「障害があるのか?」
1作目米2章、「もちもち~。」としか話さない美咲と対面して陽気に尋ねる。

「バカな、そんなことがあるはずない!」
2作目、推理の選択肢を誤ってゲームオーバーになった際の汎用台詞。どの時点でゲームオーバーになっても、地獄の運動靴を発見した場面まで戻される。

「それはそれは、お気の毒に。」
「おまえに向いてそうだな。」

2作目前編、風紀委員になってしまったと報告する美咲に対して。

「女が涙をうかべている時、それは目薬をさした時だ。」
「今まで何人の男を騙してきたのだろうか?」
「美咲は涙に見えるものをぬぐった。」

2作目前編、七不思議の謎をとけと命じられて涙する美咲を見てのモノローグ。

「でも卵と納豆、米もつけて欲しかったものだ。」
2作目前編、蛇口からあふれ出した液体が海苔出汁味噌汁であると気づいてのモノローグ。

「それにしてもありがとうな、陽気、茜さん、美咲」
「そして渡海街のみんな!」

2作目後編、事件解決後に。

「おにぎりは敗北感の味がする。」
「嫌がらせか?」

2作目終章、事件の影響で手に入らなくなった海苔を陽気が持参。即席で作ってくれたおにぎりを食べてのモノローグ及び発言。

「もちもち言ってた方が良かったかもしれない。」
「なぜ女という生き物は力仕事は男性がすることと
決めつけているのだろう?」

3作目1章、ここ数日でずいぶんと生意気に成長した美咲に対するモノローグ。

「それが目薬などでないということは
誰の目から見ても明らかだった。」

3作目4章、陽気の死に涙する美咲に対するモノローグ。

「おまえの舌は甘味という名の
快楽を味わってしまったのだ。」
「今更、バランスの良い食事などに戻れるはずがない。」

3作目終章、健康オタクと化した美咲を甘党女に仕立て上げることに成功したのを確認してのモノローグ。

「陽気よ、安らかに!」
3作目終章、バランスの良い食事を捨て海苔出汁味噌汁を陽気の墓前に供えた美咲を見届けてのモノローグ。

「美紀!おまえだけは絶対に許さない!」
3作目終章、留置場5階の窓から脱出しヘリで去っていく美紀に対して。

「逸材を連れてきたわよ。」
「そうよ、こういうのは男の子じゃないとね?」

1作目1章、後輩警察官に勇気を紹介する際の発言。

「助かる~、じゃあ親には私から話しておくわね。」
1作目2章、ガルビー事件を解決後、捜査に協力する気になったと話す勇気に対して。

「女性には知られてはいけないものがあるのよ。」
1作目3章、爆弾の時限装置解除のために自身の年齢を明かさなければならなくなった場面で、勇気に対して。

「美咲ちゃんって簡単な子ね。」
3作目終章、健康オタクと化した美咲を甘党女に仕立て上げることに成功したのを確認しての勇気との会話。

陽気

「勇気なら大丈夫だよ。」
「勇気はこの程度で死ぬような奴じゃない。」

2作目中編、味噌汁が氾濫する校舎に取り残された勇気を心配する美咲に対して。

美咲

「スーパーの方がやすいですよ。」
1作目米3章、コンビニへ買い出しに向かう陽気に対して。このときは「もちもち~。」としか話せなかったはずで陽気も驚いていたが、気のせいとして流されてしまった。

「私はあの人のことを一ミリも愛していません。」
「それなら、むしろ陽気さんの方がゴホンッ。」

1作目米3章、自分の父親が逮捕されるのに隠れ家なんて教えてくれないのでは、という陽気の懸念に対して。

「それは男女間における交際と呼ばれるものでしょうか?」
「では陽気さんが世界で一番の探偵になって下さい。」
1作目米終章、陽気から付き合ってほしいと告白されての返答。1作目はこの台詞で締めくくられる。


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