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インナーチャイルドにあった話
金の箱にしまわれている間、自分自身と向きあう作業をずっとしていました。
しんどくて苦しい状況を少しでも楽にするため、自分で自分を満たすにはどうすればいいか、ひたすらに模索していました。
自分に厳しい自分
ある時、私はものすごく自分に厳しいということに気が付きました。
というか、他人に指摘されてようやく気付いたんです。
こういう内面的なことは人と比べようがないので、いくら言われてもなかなか認めることができませんでした。
でも「あまりにも私の心の声が小さい」と言われ、その時初めて自分が可哀想になりました。
表層、健在意識にいる私に抑圧されて、本心さえ自分自身にあかせない魂がとても不憫になりました。
今思えば、この辺りから覚醒への本格的なアプローチが始まっていたのかもしれません。
自分自身の魂と向き合い、魂の声、つまり本当に心から望んでいることに耳を傾けること。
自分自身を許し、愛し、癒すこと。
自分で自分を満たすこと。
まずは自分の機嫌を取ることから始めてみました。
自分を姫のように扱う
とりあえず、自分を姫と呼んで自分の機嫌をとってみようかと思い立ちました。イタくないイタくない(おまじない)
でも、何かまだ足りない。
自分を褒める・・・けどうまくいかない
そうだ!自分を褒めよう!
毎日朝起きて顔を洗うときに自分を褒めてみようと思いました。
「おはよう姫!今日も美人だね!毛穴全開だけど。」
・・・うん、もう一度。
「おはよう姫!今日もお肌つるつるだね!眉毛ぼさぼさだけど。」
・・・才能ないみたい(苦笑)
というか、こんな突込みをいれる自分が猛烈にイヤ。
自分に感謝する
まだ自分を褒めるのは早かった?そうしたら、えーと、自分に感謝してみる?
ということで仕切りなおして自分に感謝することにしました。
今度は寝る前に
「姫、今日も一日ありがとう。お疲れ様」
お?なんかしっくりくる。これなら続けられそう。
続けていくと、感謝の言葉がだんだん増えていきます。
「姫、今日も一日ありがとう。今日は疲れたねぇ。お疲れ様♪」
イタくないイタくない(おまじない)
インナーチャイルド
このころ瞑想を日課にしていたのですが、あるとき、なぜかすーっと自分の内面の深くまで入っていくことができました。
んん?ちょっと不思議な体験、なんだろう?と思っていたら、煙の中から小さい女の子が目に涙をいっぱいためて、泣くのを我慢しながらぼわわーんと出てきました(イメージです)。
!!
これは自分のなかの自分ですね・・・。泣きたくってもずっと泣くのを我慢してたのよね。
だって私にまだまだ頑張れる!全然足りない!ダメすぎる!とか言われたら泣けないよね。
ごめんね、私しかいないのにね。
そう思って小さい子をぎゅーっと抱きしめて、好きなだけ泣かせてあげようと思いました。
ふと現実に戻ってくると、私を取り囲んでぎゅーっとしてくれるスピリットがたくさん。
私は視えませんが触覚でわかるタイプです。
ちょっとびっくりしたけど、どこのどなたか存じませんがありがとう、と心の中で感謝しました。
このことを日ごろお世話になっていて、いつも優しく導いてくださるT先生にお話ししたところ、「それインナーチャイルドだね(笑)」と言われました。
言われるまでそれがインナーチャイルドだとは思わず。
インナーチャイルドはものすごく過酷な幼少期を過ごした方にしかいないと思っていたんですが、インナーチャイルドは誰にでもいるそうです。
子供の頃の嫌な経験が原因で、子供のまま時間が止まっている自分が誰にでもいるとのことでした。
インナーチャイルドワーク
それ以来、インナーチャイルドを姫と呼ぶようにしました。姫なので着飾らせてあげたい。
イメージはあんみつ姫です。あんみつ姫がわかる方、そのうち美味い酒でも飲みましょう。
西洋のお姫様はちょっとイメージがわきませんでした。
ワークとしては、とにかく姫に笑って過ごしてもらうこと、それを心がけました。
姫は天真爛漫で、楽しいことが大好きです。
どこにいくにも一緒で、出かけた先でランチメニューを相談してカキフライを食べたり、一緒に瞑想したりして過ごしました。
寝る前は姫に今日一日の感想を聞いて、楽しくなかった時に拗ねたりするのは可愛かったなぁ。
最初のうち姫はキャッキャ言いながら喜んでいましたが、そのうちに座布団に座ってお茶をすすっていることが多くなりました。
話しかけるとにっこり笑うだけ。そろそろお別れの時期が近付いてきたと感じました。
気づいたこと
天真爛漫で楽しいことが大好き、これは本来の自分の姿でもあります。
当時の私からは想像できませんでしたので、今までどれだけ自分を抑圧してきたんだろう、もう解放しようと思いました。
それから、頑張った自分をきちんと認めよう、そして素直に褒めよう。それができなかった自分を許そうとも思いました。
なぜなら、自分を愛し、癒し、許すことができるのは自分自身しかいないのだから。
それから
自分に感謝することで思わぬ出会いがあり、その出会いのおかげで自分の気持ちに素直になることを怖がらなくなりました。
妙に自分のことを卑下すること、過小評価することもなくなってきました。
頑張っている自分はすごいです。
今は、姫がどんな表情をしているを確認して、嬉しそうに笑っていられるようにしています。
それは私の日々の行動の結果でもありますが、自分自身を幸せにしているか?
それを考えるようになりました。