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Q.知論派と妙論派って文系と理系なのに一緒に研究しがちなのなんで? A.図形とプログラミング言語は同じ『言語』で内包されるから

Q.知論派と妙論派って文系と理系でしょ?なんで関係が緻密なの?
A.文/理を分離は文理じゃない わからなかったか?文…… A.図形とプログラミング言語は同じ『言語』で内包されるから。前者がアルハイゼン、後者がファルザンの分野。だから二人は得意分野が”テクノロジー”のカーヴェと相性が良い(タイトル完全版)

 最初に:あらゆる学問を文系と理系で区分け可能というその思い込みを捨ててくれ。学問は全部隣り合って繋がってるから!

 この記事には色々ネタバレとかあるかもしれないから気をつけて。
 あと個人の感想と言いがかりだから真に受けず、あなたの考えの新しい種の一つ程度に気軽に読んでね。
 気になったことがあったら自分で公式、つまりゲーム内記述を確認しておくれ。



言語の種根とはすなわち歌・絵・ダンス


 まずはアルハイゼン。彼とカーヴェが共同研究をしていたとか、二人で紋様を創り出したとかで引っかかっている人をわりと見かける。分野全然ちゃうやん!?と。だが分野で言えばかなりの被りがあると思うよ、という記事である。

 アルハイゼンとカーヴェは『古代建築と古代文字および言語学の研究を行うプロジェクト』『キングデシェレト文明の古代遺跡における古代文字と建築デザインの方向性についての解読』をしていたようだ。

 『言語学における成果について言えば、一部の古代文字における、欠けていた文法的理論の空白を埋めたおかげで、複数の重要な古文書の解読を可能にした。建築学における成果もなかなかのもので、一部スメールの特殊地形における家屋の耐力構造を最適化し、偏狭の地に住む民の生活を大幅に改善した』とも(カーヴェのキャラストより)

 言語の説明からする。言語とは他者/外部とのコミュニケートの手段だ。
 音声言語視覚言語の二種があるのだが、前者はこれつまりは音、後者は文字や絵。そしてもっとも原始的な言語は歌とダンス、つまり音と動きですね。聞くモノと見るモノ。

 文字の始まりは?絵である。見たままを絵にして(ピクトグラム/象形)、その絵にその意味を持たせ、それを互いの共通項と定め、個々人の表象の揺らぎを減らすため形を整える。その後で文章が生まれるって感じっすね。そうして今の音声・語彙・文法の規則を言語社会の成員が共有する社会になる。

 だから極論でもなんでもなく、絵と言語は近い。二つの距離は近く混ざり合う事も多い。
 そして記号や紋様というのは絵画と文字のグラデーションの間にある

 そもそも言語化って言葉の範疇に感覚や現象を当てはめて閉じ込める、末端を切り捨てる=特定の言語社会の規則や法則が適用可能に成型する行為に過ぎない。そこまで言語化って褒められたものではない。

 細長い葉を放射状に描くと「ナツメヤシ」の象形文字、二重六枚花弁は「スメールローズ」の象形文字とする。では大きく放射状に描かれた細長い葉の中央に二重六枚花弁を置くと、ナツメヤシとスメールローズの意味を持ちながらそれらしいデザインの紋様にならないだろうか。
 それが砂漠の宮殿の飾り柱に描かれているとする。

 ここから『言葉』に込められた意味を読み取るならば、二つの植物それぞれの特性を鑑みる。スメール全域に生えているスメールローズと砂漠にしかないナツメヤシ(デーツの樹)が描かれているということと、スメールローズは地脈に反応し光量を変化させる特性を持つ(ティナリの伝説任務で入手する異常なスメールローズの辺り参照)。
 デーツは砂漠での重要な食材で古くから栽培されていて宴会でも出てくるようだ。

 つまりこの宮殿と周辺はかつて肥沃な大地であり強大な国家であり、多くの客人が招かれた外交の要の場所であった、と推測することが可能

 描かれている絵や図形や記号のたった一つ、その花の生息地域と現在位置を照らし合わせればそれだけで、流通、商売、階級、文化、時代が読み解ける。

 そこまで専門的じゃなくても薔薇の絵があったら華やかなどの感覚的、花言葉で言うとこの意味は~云々の雑学的なものならわかりやすいだろうか。

 赤が欲しいからここに牡丹とか描いちゃおう、みたいな一見個人の我儘や思いつきに見えるような模様も、つまりここは赤が欲しいからといってボタンが描けたという事実が浮き上がる。これは彩りを重要視していた/もしくは軽視されることはなかった、の証左だ。
 設計士あるいは責任者の人柄か、家柄か、権力者の寵愛を受けていたか……などという人間関係や職業の読み解きにも用いられる。

 建築に必要な知識とはまぁまぁ全てである。先まで述べていた言語や読み解きも重要だ。その部分をアルハイゼンが大きく担当してくれたのだろう。

 気候・風土・資材・建材・地質・流通・工業・技術etc。このカーヴェが担当していた知識があれば、アルハイゼンの読み解きも相当楽になる。

 紋様や図形とは伝承や意図が込められている文字の一種であるそれを読み解くのが好きなのがアルハイゼンだが、作る側を経験したのがカーヴェとの共同研究その他ということだろう。

 絵や図形含むあらゆる言語と建築に必要なあらゆる知識で『言語学における成果について言えば、一部の古代文字における、欠けていた文法的理論の空白を埋めたおかげで、複数の重要な古文書の解読を可能にした。建築学における成果もなかなかのもので、一部スメールの特殊地形における家屋の耐力構造を最適化し、偏狭の地に住む民の生活を大幅に改善した』のである。

 だから2023HoYoverseが突然血走った目で唱えてきて怖いですね大賞一位の受賞文、『理性と感性、言語と建築、知識と人情…これらの決して融け合うことのできないものたちは、いつも鏡の表と裏を、ないし世界全体を形作っている。』も、そこまで自分は何言ってんだとは思わなかった。いや内容ではなく突然迫真の関係性語りをしてきたことに対してはいきなり何言ってんだとは思った。でも内容は「そうですね」になったな~。

 『融け合うことのできないものたち』をマイナスに考える時もあるが、この使い方はむしろプラスだと受け取った。

 自分は人と人が寄り添って生きるにはが必要だと考えている。
 至極単純なことで、融け(溶け)合うと支えられないから、だ。J-POPでも互いの身体が別だからあなたに触れられるみたいな歌あったじゃないすか(ふわふわ記憶)。

 隣り合って一緒にいるにはそれぞれ別々の個のままで溶けあっちゃいけないのが持論なので、HoYoverseと解釈が合うと思ったものである。

 この一文の前後に「正反対」などの語句は無い。つまり、別々のもので融け合うことのできないものたちかもしれないけれど、それは正反対や遠くに存在するものではなく、鏡の表と裏のように隣り合って/互いの存在を支え合っているものだということだろう。
 二人は正反対ではなく補完存在なのだ。前もこの話してたな。

言語の枝先とは人のみならず機械による可読性を獲得した人工言語


 次にファルザン。キャラストには『簡単に言えば、彼女の研究領域は「石刻文字などの出土文献に基づいて古代遺跡の様々なギミックの構造と解き方を解明する」ことである。』と書かれている。
 このお方は多分、文字に込められた情報と規則により文字と記号本来の意味を飛び越え新たな意味を構築する、現実で言うプログラミング言語を習得した第一人者だ。

 Wikiによるとプログラミング言語とは「コンピューターに命令するために考案された」とのことだが、彼女はキングデシェレト文明の文字や暗号の解読を得意としていたことでギミック術に強いという設定だ。
 つまりキングデシェレト文明が用いていたプライマルコアやリルパァールたちジンニーの欠片のコアを使うための呪文=言語に強いのだ。だから他の、同じ呪文で命令され動いている全ての機械たちの命令を読み解ける。

 「仕組み」に強いのがカーヴェ、「仕組みを構築する呪文」に強いのがファルザンだ。つまりソフトウェアに強いのがファルザン、ハードウェアに強いのがカーヴェ。

 ファルザンの研究課題の審査が通りにくかったり講義に人が集まりにくいのは、ギミック術が時代遅れだから、と作中で書かれている。
 人が少ない知論派だったりファルザンの押しの強い性格だったりが原因ではなく(一端ではある)、現在のスメールではプログラミング言語を用いたプロジェクトや研究が主流じゃないからではなかろうか。

 いわばIT産業が無い場所でITスキルを磨いても使いどころがない。まずITスキルと認識されない。唯一その価値をわかる人々が多くいて、なおかつそのスキルを必要としているのは斜陽の妙論派だが、彼らが斜陽な理由もスメールでは主流派じゃなかったからだ。

 伝説となった妙論派のカビカバス先輩は遺跡巨像の研究をしていたことから、彼は機械産業方面を切り開く可能性があったのだ。
 彼が志半ばで死ななかったら現在のスメールはアーカーシャのみならずクロックワークではない、プライマルコアや遺跡守衛を改造または新造したマシナリー(機械)が日常的に見られていてもおかしくなかっただろう。
 多分原神界のチャールズ・バベッジだったんだろうな。

 知論派&妙論派コンビはフォンテーヌや璃月に行けば天下取れると思うので、どうですか運営さん。そういうイベントを……(手揉み)。

 そもそもどうしてスメールがそちらの方面に行かなかったかというと、マハールッカデヴァータがすでにアーカーシャを作っていたからである。キングデシェレトだってもう色々作っていたからでもある。
 知恵の神が作った完璧なシステムがあるのに、どうして人間達が劣化したアーカーシャのようなものを作ろうと思えるのか、という感じか。

 マハールッカデヴァータは神の心を用いてアーカーシャを作成したが、人が作るなら複数人の天才が必要で、多分その中にファルザンのような人物とカーヴェのような人物の双方が必要不可欠だ。
 というか今丁度揃ってるから人工アーカーシャ作成を目指すなら早くやったほうがいい。

 でも自動計算やデータ処理ならアーカーシャでなくてもいいから、自動計算機くらいならそのうち二人が作りそう。手動計算機自体は紀元前からあったから、原神世界の発展からすると本当にすぐ作れそう。というかもうあるのかも?アーカーシャがあったからスメールには無いだけで。

 ちなみにフォンテーヌやフォンテーヌ科学院にあるのはコンピュータ(自動計算機)ではなく、あくまでプネウムシア対消滅エネルギーを機械的な力に変換出来るオートマタ(自動人形)、機械や機関、仕組みや仕掛けのようだ。”動力”コアがメイン

 一応地方伝説で自律スーパー・コンピューティング型力場発生装置がいるが、どうも一定条件を満たせば自動的にバリア貼ったり重力発生させまっせ、止まりのようだ。カーンルイア由来の遺跡守衛や自律思考を持つ者たちとは根本的に違う。
 だからこそアラン・ギヨタンの作った『セイモア』がいかにレベルの違う、彼自身の想定すら超えた代物だったのかという話だ。

 璃月はそろばんだったような……どこで見たのかが曖昧なので璃月の計算方法は保留で。稲妻は言うに及ばずそろばん。
 ナタは機械(実存物質)じゃなければ、秘術や燃素を用いた言語化・体系化不可能な領域での自動計算くらいは多分すでに出来てそう。

 だからナタ人とスメール人が揃ったらヤバいもん作れる気がしてワクワクする。前はフォンテーヌ人が必要に思えたけど科学院を見るに今ろくな頭脳いないっぽいし、そいつら全員犯罪者疑惑あるから蓄積された知識だけ寄越してくれ。

 今回の虫相撲イベントをするに、璃月も結構いい線いってるっぽいから璃月が金と研究所作ってナタ人とスメール人呼び寄せるのが一番デカいこと出来るかもしれない。

 アルハイゼンやファルザンの説明で、知論派が読み解きと構築に強いということが伝わったら幸いだ。
 幻想/神秘なナタと現実/機構なフォンテーヌ&璃月の間に丁度スメールがはまるというのもなんとなくわかっていただけただろうか。だからナタ人独自の技術と知識の翻訳にスメール人を置いておくと、他の国と良い感じに協力しやすいと思う。

 フォンテーヌは他の国とあれこれする前に科学院と科学者をどうにかしてやってほしい。お前らはまだ何かしようとするな。あとフォンテーヌの技術のほとんどはスネージナヤに流出していると考えた方がいい。

 フォンテーヌ科学院見ていると国立大→院→国公立研究所にストレートで入ったのに予算削減で事務員が雇われず、not研究者な天下り爺さんたちのための事務仕事ばかりしてろくに研究できなかった兄のことを思い出す。最後には20~30代雇止めで放り出されたのも凄くフォンテーヌっぽくて(日本だよ)。

 あの壊れた建物でもくもくと書類を作り事後処理を続ける人々を見ると胸が痛い。でもフォンテーヌ廷にいる人々も延々無駄な書類書いてるから、多分国家がおかしいのだけれど、その辺に関心を持ってるお偉いさんがマジで皆無のためずっとあのままなんだろうな。可哀そう……。

 その細かくて無駄な書類を書かなきゃいけない立場の人間がシャルロットと千織くらいしかいないんだよな。お偉いさんは自分でそんなん書かなくていい&あとは子供達なので書かなくていい、ので……。
 いつの日か千織が刀両手にフォンテーヌ廷に乗り込んで大暴れして欲しいし、シャルロットにはそれを記事にして欲しいよ。

文/理を分離は文理じゃない(大爆笑マハマトラジョーク)


 次にタイトルの「文/理を分離は文理じゃない」ジョークの説明をさせてもらいたい。文系と理系という区分けは大学受験などの若者が進路を考える際のある程度の指標でしかなくて、結局両方・全部必要になる。だから分離させるのは文理(道理・条理)じゃないという……。セノって心が強くて素敵。自分は今ジョークの説明をしていて心が折れてます。

 自分語り入りまーす。兄が研究職と言ったが、父もある企業の研究開発センターの所長をしていた。彼は文武両道ならぬ文理両道を推進しており、それが我ら兄弟に深く根付いている。
 そして自分もこういうのをやっていた。

ぶれっぶれじゃねぇかせめて撮り直せよ

字も汚ければ写真も下手。良いんだよ主題じゃないんだから!!!

 あ、父兄と同じ理系なんだね、高校数学Ⅰでこういうのやった気がする、と思ったそこのあなた。
 それは集合と論理。これは論理学で、哲学科の分野なんすよ。自分は区分けするならゴリゴリの文系で、哲学科出身だ。だが数学記号を使って推論するのである。

 哲学者って数学者で天文学者で政治家で文筆家だったりするじゃないすか。結局この世の全部は繋がってるから何か一つするなら近しい関係にある全てをしなきゃいけなくて、そして文系と理系は分け方があまりにも広く乱雑。
 同じ内容を数学と哲学で行うのもそうだが、詩だって計算が必要だ。この言いやすい・読みやすい・意味持った字数も感覚を計算で定義して学問にしているのだし。

 兄が研究所に進むと知り、父は「研究者が研究出来るのは事務職のおかげ。研究職と開発職には新しいビーカー一つのための書類を書き続ける生活をしなくていいのは代わりに書いてくれる人がいるからだぞということを最初に叩き込む」と我々兄弟に教えてくれた。それを胸に刻んだ兄は事務職のいない生活で父の言葉以上に身につまされたようだが

 そんな二人を見てきたため、教令院で書記官はじめとする事務員達がいて、教員達がいて、マハマトラ達監査官がいて、しっかりとしたアカデミアではあるんだな……と別種の感想を抱いたものだ。
 無論色々破綻していて苦しんでいる学生や職員や学者がいるために二次元でも三次元でも大変そうだなと思ったのだ。

 あと「記号論の基礎概念」は社会学や情報科学の範疇でもある。科学的言語学とか、ソシュールの『一般言語学講義(岩波文庫)』とかはかなりアルハイゼンの分野だなと思う。

 自分が以前アルハイゼンの伝説任務のnote記事で個と社会がこの話のテーマの一つとして語っていたが、この通り言語と社会は密接な関係があるので、そこまで自分のこじつけや言いがかりってわけじゃあないんだぜ!
 もしかしてアルハイゼンの考察には『ソシュール(岩波文庫)』読んだ方がいいのか?嫌だな。読んでみた方、あなたがXとかでアルハイゼンの考察には関係あった/なかったとかポストしてほしい。

 ソシュールの代表的な理論と言えばシニフィアン&シニフィエ、ラング&パロールだろう。ただしアルハイゼンの興味は言語活動(ランガージュ)の中でもラング(言語)だけでパロール(個人的な・限定的な・瞬間的な言語)にはそこまでって感じかな。文字・絵・記号・図形・紋様ならやはり前者だし。

シニフィアン(記号表現)「意味するもの」→星という文字、/hoshi/という音声
シニフィエ(記号内容)「意味されるもの」→★、星のイメージや概念
いずれも実際の星ではない 実際のもの→指示対象・指向対象はレフェラン

 こうするとやっぱりアルハイゼンとファルザンの扱う分野は違うな~と感じるね。

 ソシュールは言語学者だが言語学を発展させていくと哲学者にもなった。言語と精神の働きは近いじゃん?そうして思想家になり、哲学にも行った。この辺りも「まぁ何か一つやってたら別の分野に行きますわな……」の一例だね。
 何か一つやってたらさぁ……別のもんになっちゃうんだよ!!

歌う知論派に歌わない隼、巣を作る妙論派に巣を持たない極楽鳥


 歌とダンスは言語という話が出来たから、ついでにルームメイトのここがおもしれ~ポイントを挙げる。
 アルハイゼンが実装された時、言語研究が盛んな知論派なのに歌わない隼なんだ、じゃあコンビ?のカーヴェはきっと歌って踊るタイプの鳥だろうな、と思っていた。

 実際そうだった。終

 だけではなく。大雑把に鳥には二種類いて、歌やダンスが求愛の鳥とそうじゃない(求愛行動で鳴きはするがそれがメインではない)鳥だ。後者は給餌や巣作りが主なやつで、鳴き声はそれを促すものにすぎない。
 隼で言うと、求愛給餌が有名だろう。空中で餌を渡しながら旋回飛行するあれだ。

 隼って巣は作らないけど帰巣本能が強いというよくわからないやつで、ともかく気に入った場所が巣、らしい。他鳥の巣や人工物を巣に定めると世代を超えてそれを使い続けるようだ。
 アルハイゼンっぽいね。

 一方で極楽鳥は、モデルになったフウチョウの生態はともかく「巣を持たないと考えられていた」鳥である。交易用に剥製の足が斬られていたため、足が必要無い=常にふわふわと風に乗り暮らしている天国(極楽)の鳥なのでは、とされた鳥だ。実際のフウチョウは他の鳥と同じように巣を作るが。
 そしてフウチョウと言えばダンスが求愛ダンスが有名である。おもしろ映像として見たことのある方も多いと思われる。

 歌いも踊りもしない隼なのに言語を扱う知論派⇔巣を持たない極楽鳥なのに建築を扱う妙論派、となる。

 つまり同種とはうまくいかないが、お互いへのアプローチならピッタリなのだ。
 アルハイゼンの伝説任務タイトルみたいに、同じ世界にいても烏合の鏡像でしかない者たちとは近くに存在するだけで同じ共同体を形成したり維持したりは出来ないが、別種でも実像を持った相手となら共に生きていけるというアレですね。

 この隼は議論大好きでめっちゃ喋るし、この極楽鳥は素敵な家を作り上げる。歌とダンス(コミュニケーション/他者)が必要な極楽鳥も、巣が大好きな隼もこれにはにっこり。

 二人は正反対じゃなくて補完関係にあると上でも言った。反対色じゃなくて補色だし。三次元で鏡が存在するには裏と表(実体)が無いといけないし。
 言語と建築もそういうことなのだろうなと。双方『社会』と大きな関わりもあるし。
 それと鏡という存在が生まれる前に自分を見ることの出来る二大巨頭と言えば『水面』と『他者の瞳』だが、アルハイゼンがやたらとカーヴェを見てるシーンが入るのも鏡繋がりなのかな~とか思っている。

 なんとなく、この二人はお互いに出会えないと集団に埋没していたモブ(NPC)だったかもしれないと感じる。頭が良いから出番はあるけど、プレイアブルにはなれないあの辺の。
 社会に上手く馴染めない二人でも、半身を見つけ完全な個という実体になった。彼らは手足を獲得し、好きな場所に行けて好きな時に家に帰れるようになったのだ。

 あとこの辺りの感覚、『賢者の贈り物』を思い出す。貧乏な夫婦が互いへのプレゼントを選ぼうとした。夫は大事な時計を売り払って妻に髪飾りを買い、妻は自慢の髪を切って売り夫に時計用のチェーンを買った話だ。
 お互いを想う気持ちこそが一番のプレゼントだよねという馴染みのある道徳話ではある。余談だが美川べるの氏は氏の漫画内で「間の悪い夫婦」「髪はそのうち伸びるから妻の勝ち」と描き、子供の自分は感銘を受けた。

 スメールには丁度賢者がいるというのもあり、二人の設定を知った時から噛み合った賢者の贈り物みたいな二人だなと思っていた。言う機会が無かったので今言った。

まとめ


 セノは心が強い。
 自分はセノの女(男)たちが行う日々の自分磨きが「面白くないジョークの開発」なところが好きでたまらない。

 そういう話ではない。

 アルハイゼンとファルザンの会話が発生するイベントが欲しい。

 学院祭でもシムランカ後日談でも花神誕祭でも唯一の同学派の二人は一切絡みが無いのはおかしいだろ。しかも何故かよりによってそんな二人がよく絡むのがカーヴェなのもおかしい。間に妙論派入れないで知論派二人で話してもろてえぇですか。

 とはいえ文字や言語そのものと記述するための言語では研究方向がまるで違うため、同学派の『文系』同士よりも同じ方向を向いている『理系』の方が遥かに話が通じるのも確かだ。

 アルハイゼンの問題で日常会話が発生しないためなるべく学術的な内容でなければいけないのがネックだ。おい大先輩だぞ。雑談くらいしろ。遠くからほんのちょっとだけ会釈して足早に去るのやめろよ。旅人とカーヴェが話してたらそっちからずかずか歩いてきただろうが。ファルザンパイセンが受講生が少ないと嘆いておられるんだぞ、知恵を貸せい。遮音を止めろ。

 今年の風花蔡はファルザンがレイラを連れてモンドに行くと思っているから楽しみだな~。モンドには風龍廃墟と千風の神殿と星拾いの崖があるので二人はピッタリですからね!
 コレイとスクロースの手紙のやり取りとかも見れたら嬉しいな。(風花蔡があると思っている)(モンドイベがあると思っている)(スメール勢が出ると思っている)(この二人だと決めつけている)(二人の仲の良さに夢を見ている)

 このままだとセノとティナリが璃月に来るんだからファルザンとレイラもモンドに来てもよくないですか?と謎のキレ方をHoYoverseにしてしまう。

 カーヴェはナタでヒネちゃんの遺構探しをry。アルハイゼンは知らん。沈殿にすら面倒で行かないがカーヴェが何か変なことをしていたらそれを最前席で見るために国外くらい行くかもしれんけど(支離滅裂な文章)。

 ここまで書いてふせったーとかで投稿した見聞任務あらすじまとめのためのスクショ資料を見ていたら、燃素銘刻は「龍の燃素をコントロールする方法を模倣して、燃素を管理したり使ったりするための言語を作り出した」古の文字だと5.0追加の世界任務「炎から夢を取り出す話」で語られていた。

 これがプログラミング言語です皆さん!!!!原神にプログラミング言語はあるぞ!!!ファルザンパイセン!やっぱナタにも行こう!!!!

 カーヴェも連れていきましょう!こいつはキングデシェレト文明で用いられていた推定ジンニーの欠片のコアを元に何故かメラックを作れちゃう男なので、こいつを連れていったら活躍してくれますよパイセン!しかも燃素銘刻使ったプロジェクトをやるとかなら、アルハイゼンとかいう金を持った男がついてきてくれるかもしれません!!!!

 俺の予想はこれだ。お前は?HoYoverse。
風花蔡でファルザン&レイラ
 or
ナタイベントでファルザン&カーヴェwithアルハイゼンa.k.a.共同研究は悪いものではなかったさん

 アルハイゼンがいてくれたら博士の部隊とかなんとかしてくれるし。はい、それが本音でもありまして……。やっぱ博士とはスメールの人間が相対して欲しくて……。

 ファルザンとシロネンとカーヴェとカチーナがきゃっきゃしてる間に俺とアルハイゼンで敵を片づけてきます。

 任せてください。クリエイターが元気に遊べる社会はかなりわかりやすい平和の象徴。守ってみせますとも。

 読んでくれてありがとうね。

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