嫌われたくないからで。感想。
思いっきりネタバレありますので、未視聴の方はお気をつけください。
学生の頃好きだった、片岡翼との出会いの記憶を夢で見る城山トオル。
現実では、彼女の瑞穂にフラれて意気消沈気味。そんな時、8年振りに街で再会をする翼とトオル。この再会に意味はあるのか。ないのか。かつての面影と憧れ、それぞれの想いが交わりながら過ごす1日の終わりに2人が迎えたのは…。
何回も見返したくなる素敵な作品でした。全体的に透き通るような綺麗な映像。でもそれは映像というよりは映画全体の空気感なんだろうな〜と思います。一言で表すなら朝露。(伝われ)
うん、主演お二人がいい。私は楽駆くん見たさに視聴した作品なのでそう思うのも当たり前か。始終戸畑心さんのまつげが綺麗だな〜って見てました。とっても不思議な魅力のある女優さん。
この作品はトオルのモノローグで話が進んでいくんですがそこが結構肝で。その語り方、声質で物語の意味合いまで変わりそうなほどでした。私は楽駆くんのモノローグ凄く好きです。じわ〜っとしみていく感じがして。「この再会にはきっと意味がない」。トレイラー映像のこの一言に心に掴まれた感、あります。お相手の戸畑心さんの声も独特で、でも意外と相性がいいなって感じました。
個人的な話、私は2人の関係を見て不思議な感覚になったんですよね。
「翼と俺って友達だった?」
「そんなわけないじゃん」
「だよね」
この会話が2人の関係を表していて。あ、私この感覚知ってる。
きっとお互い想い合っていたはずだって青春時代の輝きが心に焼き付いていて。
お互いの8年間を知らないからこその執着で。
それだけだって2人も気がついてるはずで。
2人はもう会うことはないんじゃないかな〜って思います。
それでもまた恋人と上手く行かなくなったりしたらふと思い出すんだろうな。
個人的解釈でした〜〜!!
この作品、印象に残る言葉が沢山ありました。
"漏れたの見つけるのと隠れたのを探すのは全然違うでしょ"
→相手のサインに気づくことと相手の気持ちを想像することは全然違うでしょ
こんな感じに捉えましたがどうなんでしょう。
1回目見た時は全くピンとこなくて。2回目見た時にこんな感じかな〜って思いました。
後半は翼の不思議な魅力に持っていかれてました。翼の言う事は脈絡がないわけじゃないけれど自由に言いたいことをぽんと言っていて。喋り方が独特でちょっと現実離れしている感じがありました。トオルのことを"きみ"呼びなのも不思議な感じがして。トオルはずっと可愛い妖精に振り回されてる少年みたいだなって。最後、翼が朝起きるシーンがあって、そういえばトオルも起きるところから始まったな、これ夢オチ!?とかちょっと思いました(笑)
この作品は見た人みんながちょっと懐かしく思ったり自分の体験と重ね合わせたりすることができる作品なんだろうなって感じます。
とっても素敵な作品に出会えました。短い尺だからこその濃さ、そして余韻、余白。印象的な言葉が幾つもありました。
色んな人の感想、解釈を聞いてみたいー!!
楽駆くんを通して素敵な作品に出会える喜び。これからも楽しみです。
はじめてのブログ、Twitterでネタバレできない状況なので挑戦。拙い文章で長々とまとまりなく書いてしまいました。文章を書くのは苦手なんですが、素敵な作品に出会うと語りたくなりますね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
またブログ書くことあるかな、どうだろう。