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#77 「東洋空想世界」 blue egoist
こんにちは。mirin です。
11/23 (土) 舞台 blue egoist を観劇してきました。
とても面白かったです。ラストシーンを観た後、"もう一度見たいな"と純粋に思ったので、Blu-rayを予約しました。
こちらの舞台は、お話のあらすじを公開していません。なので、感想に話の流れについては明記しないつもりですが、演出や気に入っているシーン・セリフなどを記載いたしますので、「これから観に行くのでネタバレは見たくないよ」という方は、以下スクロールしないようご注意ください。
※ 以下からネタバレ含みます
◼️観ようと思ったきっかけ
今回の舞台を観に行こうと思ったきっかけは、演出が松崎史也さん・音楽が和田俊輔さんであるという点、七海ひろきさんが出演されているという点でした。
どういった話かはわからなかったので、お話の部分はさておき、演出が松崎さんであれば間違いないだろう!という期待がありましたし、音楽が和田さんであることからも、音楽含む舞台演出面で、自分の好みと大きく外れることはなく、楽しめるだろうと思えました。
とはいえ、どんな感じの舞台なのか分からなかったので、ちょっと迷いもありました。例えば、キャストさんを観に行く感じの舞台だった場合、キャストさんについてそこまで詳しくない状態だと、舞台は楽しめてもなんとなく居心地の悪さを感じてしまうこともあるので、そういった不安はありました。チケットもまぁまぁ高額でしたしね。
そんな中で、気になっていた出演者が七海ひろきさん。
七海さんについてはあまり詳しくなかったのですが、最近は宝塚も観にいくようになったので、"男役だった方が出演されているのか"と興味を持ちました。というわけで、松崎さん・和田さんへの期待感と安心感、そして七海さんへの興味からチケットを取ることに決めました。
また、チケット取得後に知ったのですが、衣装が中原幸子さんという点でも期待感が倍増しました!中原さんが衣装を手がけた作品を実は今まで観たことがなかったのですが、いつかは絶対に観に行きたいと思っていた方でした。以前TV番組「セブンルール」に出演されているのをたまたま見て、お話されている内容に勝手ながらとても共感して、Xをずっとフォローしていました。観客側は気づかない・見えないような細かい部分までこだわっていらっしゃって、あぁ好きだなぁと。なので、今回観劇できて本当に良かったです。
◼️好きなところ
1.舞台の構成が面白かった
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構成という言葉が合っているのかわかりませんが、、
最初に問題となるシーンを見せて、そのシーンに至るまでの過程、具体的に何が起こったのか、その後どうなったのか、という流れで話が進んでいきました。観ていくうちに上記の流れなんだと分かっていくので、最初はどういうことなんだろう?なんの場面だんだろう?と考えながら観ていくことになり、より物語に集中させられました。
舞台だと個人的に珍しい構成のように感じました。映像作品とか本なんかではあると思いますが、個人的にはあまり観たことがなかった気がします。こういう構成だからこそ、あらすじを公開しなかったという面もあるのかな?徐々に紐解かれていく面白さがありました。
2.歌が上手い!聴いていて気持ちがいい!
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とにかくみなさん歌がうまい!(ダンスもうまい)
聴いていて気持ちがいい歌でした。主題歌で高音あてていたのはどなたでしょうか・・顔と名前が一致しなくて分からなかった・・すみません。
(蜘蛛影役の高橋怜也さん?)めちゃくちゃ伸びが良くて最高でした。
それぞれの役にあった曲が用意されていて、各役の個性が出ていましたよね。音楽集とか出さないんでしょうか。
そして主題歌。観劇前はかっこいい曲だなぁぐらいの感想でしたけど、観劇後だと聴いていてちょっと切なく感じてしまいました。
3.パペットを使った表現
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それぞれの役をパペットで表現する、という面白い試みがされていました。
キャストさん達の動かし方?というのでしょうか。表現の仕方が上手でしたね。狼とか本当に生きているように見えましたもん。すごい。
特に最後のシーンがかっこよすぎて痺れました。全員がパペットを持って、一歩踏み出す。派手さはないシンプルな見せ方だけど、強く印象に残る終わり方でした。これから先、道が交わることがあるのか、それぞれのお話を紡いでいくのか、どうなるんだろう?と観客側に考える余白をくれるシーンでした。最後の場面を見て、もう一度見たいからBlu-ray買おう、って思いました。
4.照明・ムービングライト
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今回の舞台は、照明がとにかく大活躍だったと思っています。ムービングライト(という言い方で良いのかわかりませんが)が効果的に使用されていたなという印象です。また、1幕終わりのストロボでの演出も、強く記憶に残った方が多いのではないかなと思っています。狼男が肉を喰らってしまうシーン。スローモーションのように少しずつ肉に近づいてしまう様は、緊張感や焦りが伝わってくるようでした。ストロボは、個人的にはライブハウスでよく使われている印象がありますが、舞台で見たのは初めてだったかもしれません。
5.その他
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いわゆるオープニング部分が終わった後かな?
スタッフさんのお名前がセットに映し出されたのが、とても良かった。
上記に記載した通り、スタッフさんのお名前を見て観劇を決めたようなものなので、なんだかとても嬉しくなりました。こういった演出は初めて見たのですが、海外では一般的だったりするのでしょうか。この演出はもっと一般的になるといいですね!スタッフさんもどんどん名前出して欲しいです!
あとは、松崎さん演出の舞台はいつも、空間の使い方が上手いな〜好きだな〜と思うのですが、今回の舞台ももれなく感じました。また、場面転換に違和感がない・観ていてストレスがない、転換すらも魅せるという考えがあるように思えて、舞台を隅から隅まで楽しめる感覚があります。
そして、今回はミュージカルと謳っていることからも音楽が重要なのは間違いないのですが、だからこそ音楽がないシーンは一層大事な部分だったとおもっています。"動と静"のバランスの良さが際立つ舞台でした。
◼️まとめ
舞台としての完成度が頭一つ抜けているという印象でした!
ただ、今が完成系という訳ではなく、(もちろん十分素晴らしく面白い舞台だったのですが)これから更に洗練されて、研ぎ澄まされていくんだろうなという伸び代も感じるという、もう驚きです。
もしかすると、ミュージカルと謳っている部分や、主題歌のPVとかを観て、”自分が観たいものとは外れているのでは”って思っている人もいるのかな、って思ったりしますが、個人的には舞台観劇が好きな人は、絶対観に行ったほうがいい作品だと思います。
また、「"舞台"を観る楽しさ」が全部詰まっている作品だと思いました。なので、あまり舞台を観たことがない方にも、舞台の面白さを知ってもらえる作品だと思います。
内容とは関係ないですが、今回 THEATER MILANO-Za での初観劇でした。出来たばかりとあってとても綺麗。2階の最前列という最高の席だったこともありますが、観やすくてよかったです。約900席という規模感も好みでした。1階は、前4列は傾斜なし、5列目から傾斜ありになっていたように見えました。(違ったらすみません)バーも併設されていて、blue egoist とのコラボドリンクも発売されていましたよ。
以上、観劇レポでした。
語彙力がなくて面白さを上手く伝えられないのがもどかしいですが、どなたかの舞台観劇の一歩に繋がったら嬉しいなとおもいます。
mirin