公式レポーターとして潜入! 〜『サクガン!!』ヒロイン役声優オーディションレポート〜
こんばんわ、週末シンガーソングライター 味醂いろはです!今日は、2019年末に開催された、プロジェクトアニマ『サクガン!!』の声優オーディションについてお話しようかなと!(大変遅くなりました...すみません(꒦ິ⌑꒦ີ))
Twitterではお話してましたが...... 私、プロジェクトアニマの公式レポーターとして、特別に声優オーディションの最終審査に潜入させていただきました!!!その時の様子をレポートにまとめましたので、ぜひご覧ください✨
【レポートを読む前に... 】
もし良ければ、レポートを読む前に「そもそもプロジェクトアニマとは?」「私が何故、プロジェクトアニマを知ったのか?」そして「何故、プロジェクトアニマの公式レポーターとなったのか?」について、私が語っている動画もご覧頂けると嬉しいです(*´∀`*)!
【当日の審査の様子を早速レポート!】
自分自身、声優も演技も経験した事はないので、声優が生まれるまでにどのようなポイントが重視されているのか、「声で表現する」という観点では、何か自分の音楽活動に活かせるものがあるのではないかと思い、公式レポーターに応募しました。審査当日も未知なる世界にドキドキしながら、会場に足を踏み入れました。
■審査員 片寄好之 (文化放送 常務取締役)
上町裕介 (DeNA Project ANIMA 総合プロデューサー)
木村絵理子(東北新社 音響監督)
佐藤道明 (サテライト 代表取締役社長)
難波秀行 (創通 代表取締役社長)
原道太郎 (青二プロダクション 営業制作本部 営業制作部 部長)
丸山博雄 (毎日放送 プロデューサー)
和田純一 (アニメ監督)
緑川光 (男性声優、作品共演者、Project ANIMAアンバサダー)
豊永利行 (男性声優、作品共演者、「真夜中のラジオ文芸部」パーソナリティ)
……と『サクガン!!』の制作スタッフの蒼々たるメンバーが審査員。最終審査の現場である文化放送12Fメディアプラスホールには、多くのスタッフの方が動き回り、本番までの入念な機材・導線チェック。この緊迫した空気を肌で感じると、「いよいよ最終審査が始まる……」と背筋が伸びます。
松澤千晶アナウンサーの挨拶より始まった最終審査会。オーディションの概要、審査員の紹介(たまに笑いあり)、審査員からの作品作りの経緯&メメンプー役への期待と着々と進み、いよいよファイナリストの審査が始まります。
・上町さんがおっしゃっていた声の距離感や演技の仕方(場面でのメリハリ・表現の引き算など)
・二次審査の時からどのように役を創り上げてきたか
・言葉から情景が浮かぶか
をポイントに、「良い表現は吸収するぞ!」という気持ちで、最終審査を見学させて頂きました。(他のレポーターの方とは少し違う見方・気持ちで現場に居たかもしれません。すみません(・・;))
ここからファイナリストの方の様子にふれていきますが、あくまで “いち視聴者、サクガンファンの1人 ”としての感想をお話します。どこか偉そうに不快に聞こえてしまったら、申し訳ありません……
1番 渡辺 明佳(ワタナベ サヤカ)さん
→トップバッターにも関わらず、役に入り込んだ表情豊かな演技がとても素晴らしかったです。渡辺さんが創り込んだ世界に入り込んでしまうような……声の距離は全体的に遠めで、画面の向こうの観客にも届ける、まさにミュージカルを見ているようでした。
2番 堀場 美希(ホリバ ミキ)さん
→愛らしい声に、二次審査時よりメリハリのあるシーンごとの切り替え、喜怒哀楽のギャップが「さすがプロ」と納得させる表現。惹きこまれました。声の距離は全体的に近めで、リンダ役との掛け合いの臨場感も迫力満点で、聞いていてとてもワクワクしました。
3番 羊宮 妃那(ヨウミヤ ヒナ)さん
→少し緊張されて高揚気味な印象でしたが、悲しみのセリフを一言一言噛みしめて表現しているシーンはグッときました。声の距離は全体的に遠めで、バトルシーンでの叫びの演技は鳥肌が立ちました。一緒にその場で戦っているような気持ちになりました。
4番 小畑 かのん(オバタ カノン)さん
→二次審査の時より少し女の子らしさがプラスされていた印象で、飾りすぎないナチュラルな演技・表情が魅力的。声の距離は全体的に近めで、語りかけるシーンでは目の前にいる人物が頭に浮かぶような表現も。審査員の方々の様々なリクエストにも果敢に取り組む姿、素敵でした。
5番 阿部 菜摘子(アベ ナツコ)さん
→個性的な可愛らしい声で、喜びのシーンでの表現が魅力的。聞いているこちらも笑顔になりました。審査員からの「年齢を少し上げて(2歳ほど)大人っぽく」というリクエストにも、的確に合わせて応えて表現する姿、感動しました。
6番 神木 祐希(カミキ ユウキ)さん
→ハスキーな声が魅力的。緊張されていた印象でしたが、緊張にも恐れずに挑む姿や、掛け合いのシーンを楽しそうに演技している姿にとても癒されました。どんな状況でも明るく笑顔でベストを尽くそうとする姿、かっこ良かったです。
7番 はちみちゅえりー(ハチミチュエリー)さん
→声の距離は全体的に遠めで、画面の向こうにいる視聴者・観客にも元気を届けている印象でした。明るく優しいキャラクターが全面に出た表現が魅力的で、テンポよく高揚感が高まっていくシーンではとてもワクワクしました。
ファイナリスト7名の演技が終了して、審査タイムへ。
審査を待っている間、自分が走り書きした感想メモを見てみると……予想よりぎっしり。最終審査を見学している中で、感じたこと・学んだことがたくさんあり、きっと知らず知らずのうちにメモしていたのだと思います。凄かったな。他のレポーターの方と各々の見学の感想や受賞者の予想をしていると、審査終了の知らせが。ついにグランプリが決まります。会場も生配信の視聴者も見守る中、上町総合プロデューサーより結果が発表されます。
グランプリは「4番 小畑 かのん(オバタ カノン)さん」!!!!!
驚きを隠せないのか、自分のほっぺを叩いたり、しゃがみこんだりする場面も。
木村音響監督、和田監督、上町総合プロデューサー、審査員の3名から、今回の審査のポイントや感想を頂きました。
「投票の票が割れるくらい、ファイナリストの皆さんの演技は素晴らしかった」「地声で一番ナチュラルに演技をした部分がポイント」「小畑さんの素の可愛いらしさを活かして、キャラクターをこれから一緒に作ってみたい」「堂々とのびのびとしているし、まだまだ伸びしろも感じます」と、これからのかのんさんに期待する声のほかに、
共演者となる声優の緑川光さんからは「一緒に声という武器で戦い、ともに成長していけたらと思っています」同じく声優の豊永利行さんは「今日は審査員でしたが、これから同じ共演者として仲良くしてください。本当に拮抗した審査だったので、今回惜しくもグランプリを逃してしまった他の6名の方も、ここまで来た事は本当に自信を持っていいこと。これを胸に、引き続き夢に向かって頑張ってください」と、ファイナリストたちにもエールを贈っていました。
【実は囲み取材も...】
フォトセッション(添付してある集合写真の撮影)が終わった後、囲み取材もさせて頂きました。オーディションを振り返っての感想やこれからの目標など、お話を伺う中で印象に残っていたことを……
厳しい戦いを勝ち抜こうとしていく中でかのんさんの支えになっていたのは、いつも見守ってくれて、かのんさんの夢を否定せず応援してくれた “かのんさんのお母様“ だと話してくれました。最終審査でも、ガガンバーへというより“自分の母”に向けて話すように演じていた、とのこと。上町さんが声優オーディション対策動画配信でも、最終審査前でも、審査のポイントとして繰り返しお話しされていた「声の距離感」が、ファイナリストの中でもかのんさんは特に近いなと感じました。(かのんさんとお母様のお話の時、どこか私自身のことと重ねてしまって目に涙が……質問をする順番までには涙を引こうと必死だったのはここだけの話。笑)
また役作りでは、性格よりも「キャラクターの1つ1つの動作・行動」を重視してイメージを膨らませたと語っていました。確かにかのんさんの演技は、ある役が創り上げられて喋っているというより、「かのんさん自身が情景の世界でキャラクター達と喋っている」様子を彷彿させる表現に感じました。きっとこの表現が審査員の方々に届いたのではないでしょうか。特別審査員であった緑川さんが「子どもが徐々に成長するように、アニメーションも最終回に向かって徐々に良い作品に仕上げていく。アニメシリーズとともにヒロインも成長してほしいと思い、選出した」と語るのに対して、かのんさん自身も「主人公であるメメンプーとは自分自身に重なる部分がある。作品・キャラクターとともに成長していきたい」と抱負を語っていました。
そして、作品のこれからについて語る中で、プロジェクトアニマ総合プロデューサーである上町さんは「グローバル展開も視野に入れており、その時代に最適な作品づくりを目指していきたい」とコメントしており、豊永さんは「そのためにも自分の中の視野を広げて、役者として成長していきたい」と目標を掲げていました。
【レポートの終わりに】
「最終審査すごかった……表現は奥深い」。この一言に尽きます。どの方が選ばれてもおかしくなかったと思いますし、グランプリが発表されるときは、記者見学席で手汗を握り前のめりになっていました。見事グランプリの座を射止めた、小畑かのんさん、おめでとうございます!(※かのんさんは青二プロダクションへの所属と同時に、お名前が天希(あまね)かのんさんに変わられました)
今回の審査で注目してみていた「声の距離感」。自分が描いているビジョンを相手に魅せるのに重要なことではないか、と感じました。どういうシーンなのか、誰に何を語っているのか、誰に伝えたいのか。これらを丁寧に考えて表現する。近すぎても遠すぎてもダメで、シーンごとでメリハリもつける。私自身、音楽も表現もニュアンスや感覚で捉えてしまうことが多いので、自分なりの表現の仕方をもっと研究して深めていきたいと思いました。(あくまで私の主観なので、上町さんや審査員の方が言いたかったこととは違うかもしれませんが……)
2021年放送開始予定のアニメ『サクガン!!』、これからどのように創り上げられていくのか、楽しみです。また、メメンプー役のかのんさんがどのように表現に色を染めて、成長していくのかにも注目ですね。日本中を、いや世界中を……メメンプーはじめ、マーカー達が掛けめぐる日が待ち遠しいです(๑•ᴗ•๑)✨