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お母さん、ありがとう

自分の気持ちの整理的な感じで書いています。実際に母に読まれると恥ずかしいので、母にはリンクは送りません(笑) なので読んだ人も送らないでね。

でも、そのうちちゃんと手紙で自分の気持ちを綴って送ろうと思っています。その予行演習も兼ねています^^; 

私の生い立ちや私の家族の事を知らない人にもある程度分かりやすくは書いたつもりですが、分かりづらかったらごめんなさいm(_ _)m

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父が死んだ夜の事を、今でも鮮明に覚えている。

燃える家に泣き叫びながら飛び込もうとする母。それを力づくで止める近所の人達。

あの日、8歳の私は、母を笑顔にするために生きよう、3歳下の妹の良いお姉ちゃんになろうと誓った。

その時はそう誓ったはずなのに、私は母に反抗的な態度を取ってしまったり、母との約束を破ったり、お転婆し放題で怪我を繰り返し心配をかけたり、妹と喧嘩して泣かしたり、良い娘にも良い姉にもなれなかった。

その後、再婚して、弟が2人でき、私が15歳の時に下の妹を産んだ母。

その出産は、危険を伴う出産で、お医者さんにも堕胎を勧められていたにも関わらず、母は迷わず産む事に決めた。

出産の時には意識不明の重体となり、母が死んでしまうかもしれないと思った時、「お母さんは絶対大丈夫。でも、もし何かあったら、私が弟妹をしっかり育てなきゃ。」という気持ちで自分を奮い立たせた。

(元義理父は、仕事を転々とする、借金、暴力、過剰な束縛と、絵に書いた様なダメ男で、頼れる人間では全くなかった。)

と思ったのに、弟妹の面倒を見るのは好きだったし、目に入れても痛くない程可愛かったのに、とにかく元義理父が嫌いだったし、それでイライラして母にあたってしまった事もあった。

離婚の話を切り出すと暴力、離婚届を渡すと破く、という感じでなかなか離婚が出来ず、ようやく離婚した後もストーカー状態になり、やっと落ち着いた時、私達には家族以外何も残っていなかった。お金もない、コネもない、その時には故郷を離れて福井にいたので、親戚も誰もいない、本当に何にもない。そんな状態だった。

ダブルワーク、トリプルワークとしても精一杯な生活。節約のためにヨモギを摘んで食べる、それ位貧乏な生活。(まぁ、ヨモギ美味しいんだけどね)それでも、私達家族は、毎日笑って暮らしていた。

夜中に帰ってくる母のためにご飯を作って、母を待つ。母は、自分は甘いものは食べないのに、待っている私達のために、少しだけおやつを買ってきてくれた。帰ってきた母とプリンやチョコレートを食べながらおしゃべりする、そんな束の間の時間が、私と三歳下の妹にとって、ちょっとした楽しみだった。(弟妹は小さかったのでその時間には寝ていた) 相当疲れていただろう母に、マシンガンの様に話しかけていた私、今考えたらすんごい空気読めてないよね^^; 

「いつまでもこんな生活ではいけない、もっと稼がないと」と、私が高校3年の時に、母は店を開く事に決めた。元々母は若い頃店をしてて成功していて、ずっと、「いつかまた店がしたい」と言っていたけれど、私は正直借金してまで店を開くのは反対だった。借金にはトラウマがあったから。お金がないなら私も働いて家にお金入れればいいし、とも思った。だけど母は、私達にこれ以上苦労をさせないためにと、私が高校卒業とほぼ同時に店を開いた。

母は店を開くために借りた借金を1年で返した。裕福とは言えないけれど、今までより人間らしい生活が出来る様になったし、私も店で働きながら勉強し、お金を貯めて、アメリカ留学をする事が出来たし、母が店をしたから、私も迷わず自分で英会話教室を開けた。やりたい仕事をする事に迷いがなかったのは、母が背中を見せてくれたお陰だ。

その後も、母には本当に色んな事が起こり、自分が作った訳ではない借金を払い、自分の事を捨てた実の親の面倒を見、こんなに色んな事が一人の人に降りかかるものなのかという位波乱万丈だったけれど、母はいつも前向きだった。

今年、完全に店から離れ、第3の人生を歩む事に決めた母(店は弟が継いで頑張っている)。孫3人に恵まれ、ゆっくりする…のではなく、次の夢に向かって、福井を離れて故郷沖縄へ帰る事にした母。

母が沖縄に帰る前に母と飲んでいた時、突然、「ミリカのお陰で福井で頑張れたし、弟妹も立派に育ったし、きょうだい仲が良いのも、ミリカがお姉ちゃんだから。ミリカがお姉ちゃんで良かった。ありがとう。」と言われ、思わずポロポロ涙が出てきた。

お母さん。私こそ、ありがとう。

今度こそ、自分のために人生を歩んで欲しい。子どものためじゃなく。孫のためじゃなく。誰かのためじゃなく。自分の幸せのために、そのためだけに頑張って欲しい。自分のために自分の夢を叶えて欲しい。毎日、笑っていて欲しい。

それが今の私の一番の願いです。

母の次の夢は、ゲストハウスまたは民泊施設をする事!人のお世話が好き、人と関わるのが好きな母には最高の仕事だと思う。

しばらくは沖縄で働きながら、場所探し&資金を貯めるそうです。というか実は住むところすらないので、まずは住むところを探すところからなんだけどね!(母の実家は火事で焼けているので… 実家はもうないんです)

「でももう年だから何年もかけるつもりはない」と本人も言っているので、きっとあと2,3年後には叶っているんじゃないかな。

福井からみーーーーんな連れて行くね!

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