性の引け目よ、どうか私を受け入れて
恋、したいねぇ〜!
いい人、いないねぇ〜😭
東京の大学はイケメンがたくさんいると聞いていたのだが…💦いねえじゃねーかーーい!!!オイーーー(ツッコミの手)!!!
まぁ、叫びはこんなもんで。
そもそも好きになるのにあまり顔は重要視してないが、それにしてもイタい男が多いのだ。
・チャラチャラネックレス男
・屋内サングラス男(逃走中のハンターみたいな極濃い色のやつ)
・ニット帽ヘッドホン男
エトセトラエトセトラエトセトラ…
これも本題ではないんだけどね!?
私は、恋人がいたことがない。
それは私に魅力がないのが一番の原因だろうが、私自身が恋愛に対して少しの恐怖心があるのも大きいと思う。
端的に言うと、女子を好きになったことがあるのだ。
それも一度ではない。
多分、バイセクシャルなのだと思う。
女の子を始めて好きになったのは幼稚園のときだった。彼女はすごく物知りで私にいろんなことを教えてくれて、笑顔が素敵な子だった。
そのとき私はその子に常日頃から「大好きだよ!」とストレートに愛を伝えていたのだが、彼女はそれを他の子からも向けられる友愛から来るそれと同じだと思っていたのか、普通に接してくれていた。
そんな中、他の女子が好きな男子の話をしている時に混ざったことがある。その時に私は本来男子に向けるべきである感情を女子に向けてることを悟ったのだった。その時の感情は今でも覚えてる。凄く自分が悪いことをしている気分になった。人の作った泥団子をぶっ壊した大罪人のような気分だった。それくらい悪い事をしている、異端なことをしている気分になった。
それから私は男の子のことが好きなふりをした。適当に好きと言っても疑われなさそうな足が速くてかっこいい男の子を選んだ。その男の子が好きなフリをして恋バナに混ざるのは壊した泥団子の破片を潰すような、自分の過ちの証拠を消してるような苦しさがあった。
転機が来たのは小学校に上がったタイミングだった。幼稚園の頃好きだった彼女と離れ離れになってしまったあと、同じクラスになった男の子を好きになった。彼は動作が溌剌としていたのと笑顔が素敵だったので好きになったのだと思う。
自分がわからなくなった。私は本来男の子であるべき人だと思っていたのに男の子も好きになったから。私はどうあるべきなのか。どうあるべきだったのか。
その後も女の子を好きになったり男の子を好きになったりした。得体のしれない自分自身が怖かった。気持ち悪いと思っていた。
高校に上がってからはもっとこじらせた。恋愛対象の謎だけじゃなく、自分自身の性にも迷う時があった。ある日突然制服のスカートを履くのがとても嫌になった。私の高校は女子校でスラックスなんかなかったが、多様性の観点からか市販の無地の黒スラックスに限り着用が許可されていたため途中からそれを履くことが多くなった。
クラスメイトの前で着替えるのがとても嫌になった。下着姿の彼女らと同じ空間にいることにとてつもなく罪悪感を感じた。そうしたちょっとした「嫌だな」の積み重ねが、真綿で首を絞められるようにじわじわと私を蝕んだ。
LGBTというものを知った時、どこか救われた気がした。自分だけじゃなかったということと、名前がついていることに。得体のしれない自分に名前をつけて、カテゴライズできたことがとても嬉しかった。
SEKAI NO OWARIのHabitで『君たちったらなんでもかんでも分類区別ジャンル分けしたがる』と言う歌詞があるが、気持ち悪い自分の部分に名前がつくだけで安心するのは言葉があるということで「よくあることなんだよ、君だけじゃないんだよ」と言われている気になるからだと思う。
大学生になってから色んな人に出会った。ナンセンスというオモシロとただのアウトな発言の区別がつけられない人から本当に四六時中面白いことを考えてるような人までいろんな人がいる。そんな人達を見ていると誰を好きになるのか、だってそれこそ「いろんな人がいる」で片付けられるようになる気がした。
正直、自分の性のあり方に対してまだ気持ち悪い、と言う感情は消えない。私の心はどっちなのか、好きになるのはどっちなのか。はっきりさせなくてもよいのはわかっているがはっきりさせたくなってしまってはできない自分が嫌いだ。
でも、いつか、今のままの自分を愛せたら。その時初めて私は誰かを心から愛せるようになるのだろうと思う。
愛する人よ。待っておくれ。私が私を愛せるまで。