失った笑顔を取り戻したメキシコ民芸品
Hola〜!先日私が鬱?(正確に診断を受けていないので謎)になりかけた話をツイートしたら、たくさんの方からいいねをいただきました。ここだけの話、鬱状態になりかけたのは人生で2回あって、今回はその1回目のお話をしようと思います。
カースト上位の幼少時代
一般的な家庭の次女として生まれた私は、不自由のない幼少期を過ごしました。明るく社交的な性格のお陰で、スクールカーストは常に上、毎日が楽しかったです。小学校→中学校と私のキャラを理解してくれる友達に囲まれ、多少我儘を言っても皆が付いてきてくれていたので、調子に乗っていました。
カースト最下位への道のり
そんな生活が一変したのは、高校に入学してからです。高校に入り周りはほぼ知らない子なのに、いつもの調子で自己主張をしてしまい、その時を境に、周りの人から無視されるようになりました。
昨日まで一緒に帰っていた友達や、ご飯を食べていた友達、全員が自分を無視するのです。最初は部活内だけだったのが、学年全体にまで広がっていきました。「あの人はおかしい人」と陰口を言われ、無視されるのはきつかったです。次第に「笑うってなんだっけ?」という状態になり、笑うことを忘れていきました。3年間とにかく何も起こらないように静かに過ごし、さっさと卒業する、それだけしか考えていませんでした。
そんななか3年の進路選択を迎えます。やりたいこともなく、有名企業に勤めるイケメンと結婚したいとしか思っていなかったので、自分も有名企業に入社するため、就職に強そうな大学に入って、留学して英語マスターしたら良いかな(笑)というゲスい思いしかなく、第一志望を有名私立大に設定しました。もちろんこんな適当な理由で勉強に身が入るわけはなく、ノリで受けていた大学にしか合格しませんでした。その大学はあまり有名な大学でもなく、当初志望していた大学より専門性の高い大学だったので、周りの目や就活しか気にしていなかった私にとっては魅力のある大学ではなかったのですが、母に「浪人しようと思う」と相談したら「あんた人より得意なことないねんから、その大学で専門的なことでも学んで、人より何かできるようになったら良いんちゃう?」と言われ、妙に納得してしまい入学を決めました。
自分を認めてくれる世界
入学当初は、高校での過ちを犯さないために、とにかく目立たないように、周りに合わせようとしました。しかし大学で出会った人達は、ちょっと変わった専門分野を学ぼうとする人が多いからなのか、皆良い意味で変わっていて、よく「変わっている」と言われる私をすんなり受け入れてくれ、次第に本当の自分を出せるようになっていったのです。
またスペイン語や英語の学びを深めることにより、今まで見えていた世界がなんて小さな世界だったのだろうと思い知らされました。今まで学校という小さな枠組みに囚われていたけれど、色んな逃げ道があったことを知りました。また、自分は超一般的な家庭で育ったので、社会問題や貧困問題がどこか他人事だったのですが、言葉が分かることで一気に身近に感じられるようになりました。そんな頃、私と同じく大学でスペイン語を学んでいた姉が、スペインだと学費が高いのでメキシコへ留学に行くと言い出したのです。
メキシコ=麻薬?マフィア?
メキシコって怖い国なのに大丈夫なのかなと家族全員で心配しましたが、値段に負けてメキシコへ送り出すことになりました。(笑)
そんな時にちょうど、授業でメキシコのストリートチルドレンの本を読み、ますますメキシコに興味を持つようになりました。
夏の終わりに姉は2か月の留学を経て帰国、そしてお土産をくれました。それはメイド・イン・メキシコの民芸品。ド派手なピンクに、ド派手な模様の入った織物のストールでした。(↓下に敷いてる布です)
今まで自分を抑えよう、抑えようとしていた私にとっては、自己主張しまくるこのストールがとても魅力的に映り、いつか自分もこのストールや、ストールを見に纏うメキシコの先住民族のように、自分らしい色で、自分を表現したいと強く思うようになりました。そして、私のように自分を表現できない人へ明るく元気なパワーを届けたい、社会問題や貧困問題などメキシコが抱える問題に対しても行動を起こせる人間になりたいと思うようになったのです。
これが私とメキシコ民芸品の出会いです。ここからのお話は、次のnoteで書きたいと思います!
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