土地購入の重要項目「学区」
学力の高い学区の土地は資産価値が高い
学力の高い学校が近くにある不動産は資産価値が高いと言われています。これは、世帯年収の高さと子供の学力に相関があり、学力が高い学校には比較的裕福な家庭が集まり、同質の家庭が多くなるためです。詳細については「マンションは学区で選びなさい」をご覧ください。
この本は中古マンションを対象にしていますが、土地に関しては戸建てにも当てはまると考えます。もし資産価値を重視するのであれば、偏差値の高い高校や大学に通える地域を狙うことになります。しかし、高校や大学には共通の偏差値という指標があるため比較的簡単に探せますが、小学校や中学校の場合は少し難易度が高いです。文部科学省の全国学力テストの結果は県単位のランキングしか公開されておらず、学校単位での情報は公開されていません。そこで、小学校や中学校の評価方法について、私たちの調査方法を紹介します。
小学校/中学校の評価方法
児童数/生徒数
児童数や生徒数が少ないよりも、多い方が良いと考えています。学力の観点では一概に判断が難しいですが、人数が多い学校には競争環境が存在し、学力向上に繋がる可能性があると考えました。また、少人数の場合、クラブ活動が少ない、または多人数が必要なクラブ活動がそもそも無い、という事もあるそうです。よって、人数が大い方が好ましいと考えました。以下私たちの目安です。小学校: 全校で500人以上
中学校: 1学年150人以上
学習塾の評判
各学校の学力は公表されていないため、参考情報として学校周辺の学習塾に問い合わせてみました。荒れた学校かどうかなどの情報も得られました。口コミサイト
「みんなの学校情報」やGoogleマップの口コミがあります。ただ、口コミの数が少ないと信頼性に欠けることもあるため、その点は留意が必要です。
高校や大学の評価方法
学力
高校や大学については、同じく「みんなの学校情報」で偏差値を調べることができます。検索エンジンで「学校名 偏差値」と入力すれば、他のサービスでも偏差値を確認できます。
良さそうな学校が見つかったら
地方自治体のウェブサイトには、該当する学校の学区情報が掲載されていることが多いので、それを探しましょう。市区町村が分かれば、その地域の不動産を監視することができます。土地監視については、以前書いた「土地購入の競争に勝つ方法」をご覧ください。
[補足]土地から学区を調べる方法
良い土地が見つかったとして、学区はどこだろう?となった場合の調べ方です。下記サイトから調べることができます。
具体的には、下図の赤枠をクリックしていくだけです。
地図を拡大すると下図のようになり、青枠内をクリックすると学校名が出てきます。
[補足]土地から学校までの距離を調べる方法
基本的にはGoogleマップを使用しますが、調べる学校数が多い場合、Googleスプレッドシートを利用すると効率的です。例えば、高校/大学など、通学できる学校数が多い場合に有効です。小学校や中学校は数が少ないので、手で調べたほうが早いです。
具体的な方法ですが、Google Apps Scriptを使います。scriptを使うことで2点間の距離を簡単に計算できます。徒歩や自転車、車の移動時間を調べられます。知りたい方は、Instagramで「mirei_noie」をフォローし、DMでお問い合わせください。