【バレンタイン前に】どうやってできるの?チョコレート
カカオ豆の収穫からチョコレートができるまでの過程を教えてくれる、科学絵本の紹介です。
チョコレートがカカオから作られるのは知っているし、なんとなく作り方も知っているつもりになっていましたが、私自身、チョコレートについてあまりわかっていませんでした。バレンタイン制度?がすっかり定着して、毎年、チョコレートを使ったスイーツを作っているので、理解している気になっていましたが、それって出来上がった板チョコを溶かして、固めているだけなんですよね。そもそもの、板チョコってどうやって作っているのか、みなさん知っていますか?
この本には実物大のカカオの実の写真が載っているのですが、思ったより大きいことに私はびっくりしました。その厚くて固い実を割ると、中にカカオ豆がたくさん詰まっています。ちなみにカカオ豆と呼ばれてるのは実際はカカオの種なんだそうです。種のまわりに、白いわたのような果実もついているのですが、乾かしているうちにとれてなくなってしまうんですよね。なので、チョコレートに使っているのは種の部分だけ。
さらに、日本の工場にもってきてからは、種の皮もむき、その中身だけを取り出します。そのあとも、思った以上に手間と時間をかけて、チョコレートはできます。
工場の機械で行う工程もすべて写真が載っているので、かなりわかりやすいと思います。文章も簡単なので、幼児さんくらいから小学生低学年くらいの読むのにちょうどいいと思います。
チョコレート作りの本は、ほかにも沢山でているので、小学生高学年くらいのお子さんであれば、もっと細かく説明が載っている絵本や、チョコレートの作り方だけでなくプランテーション農業の問題点やフェアトレードについて学べるような絵本を選んで読んでみるのもいいかと思います。
昔、私が子どもの頃「学研の科学」などを購読したり、図鑑をみたりして、教科書以外の本からも身の回りの科学について学んでいたような気がするのですが、自分の子どもたちにはそんなに科学の本に触れさせていなかったかも、と思う今日この頃。
簡単にネットやYoutubeで色々なことを調べられるから、わざわざ本で見なくても、という気になっているのかもしれません。
でも、ネットやYoutubeだと、知りたいことがあったときに自分から調べて見ることが多いので、興味がないところは読み飛ばしたり、早送りしちゃったりしがちなんですよね。絵本だと、最初から順に読んでいくので、しっかり頭に入って記憶に残るような気がするのは気のせいでしょうか?
科学絵本は勉強になることだけでなく、文章が短いものも多いので、長い物語を読むのが苦手な子にもおすすめです。本を好きになるきっかけにもなると思います。