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44年ぶりの同志社

44年ぶりに参加した大学のサークルの同窓会。

三宮のドトールで朝飯食ったり、京都駅八条口側のホテルに行くのに迷いまくったり、うっかり懐かしい駅前郵便局で郵趣切手買うのに並んだり、と思いのほか時間を取られ、地下鉄にたどりついたときには正午の同窓会まであと1時間。
まあ、会場にも近いし、ちょいと母校を覗いてくることくらいはできるだろう、と…。

地下鉄今出川にキャンパス口というのがあったのでそちらから出ると、立派な建物の中に出て、いきなりキャンパス内だった。
門衛さんに誰何されるのではないか、という心配がふっとんだ。

で、キャンパスに入ったのだけど…。

ここはどこ?私は誰?状態。
見知った建物がない!
図書館は改築?中だったし、なんだかレンガ造りの建物が並ぶおしゃれなキャンパスになっている。
それぞれの建物の名前に見覚えはあるのだが、記憶の中の建物と照合しようとしても、その記憶がない…。

チャペル(在学4年間、一度も足を踏み入れたことがなかった)ってこんなとこだっけ? アマースト館(くらいはわかるはず)はどこいった?

まあ、入り口すぐにあった中学校が移転してそこにいろいろ建物を建てたり、建て替えたり、移築したりもあったそうだ。

「チャペル、移築しました?」
「いえ、あれは昔からあそこです」
「アモースト館なくなりました?」
「いや、前のところにありますよ」

単に私が覚えてないだけだったのね~。
4年間、どんな生活していたんだよ…Orz。

クラーク記念館の前には等身大?の新島襄と八重のパネル置いてあったよ。大河ドラマ『八重の桜』はいい宣伝になったね~。
八重や会津藩中心の展示もあった。

ちょうど次の日がHOME COMING DAY(先輩の里帰りの日ね~)だそうで、あわただしく設営をしていて、同窓会組らしい同年配のグループもいた。

後から思ったのだけど、常に中央の大通りの中央を占拠していたタテカンと、授業の有無にかかわらずあふれていた学生たちがいないから、雰囲気がぜんぜん違ったのね。

後に仕事で地方の国立大学に行くと、授業中は人影がなく、「授業ないときはどうしてるの?」と聞いたら「自習室で自習しています」というお答えに、なんか違う学生生活があるんだ、と思ったっけ…。

ショックだったのはいつも烏丸通側から出入りしていたのでそちらが正門だと思っていたら、御所側が正門だったよ…。数えるほどしかくぐってないな…。

もう時間は押していたけれど、もう来ることはないかもしれない、と、新町キャンパスにまで足を延ばしてみた。

人の流れがあるから「ここだ」と入ったけど、入り口に見慣れぬ大きなお寺がある。昔からあったっけ?

相変わらずの住宅地を縫う細い路地だが、両側の家はきれいに建ちかわり、途中にいくつかあった中華料理店(東天紅という名前だったのを後で同窓会で話していて思い出した)や喫茶店はなくなっていた。
途中に「ちょい置き自転車置き場」というのがあって300円というので驚いた。自転車をこんなところに金はろてとめるんかい?

あまりの面変わりに、本当にこの道であっているんかい、と心配になったが、無事、新町キャンパスに到着。

こちらも玄関に面影があるかな、程度で、きれいになっている。

もう時間がなくて、そのまま地下鉄まで戻って烏丸三条の同窓会会場へ。

解散後は2次会に行くか、と三条をてろてろ東に歩いて、旧日本銀行(現京都府京都文化博物館)に。

今昔物語(日銀時代) - 京都府京都文化博物館

中庭でだべっていたのだけど、帰り、窓口の格子の窓の上げ下げがスムーズですごい、と遊んでいたら、館の方が説明してくれた。

こうした格子などの金属もみな戦時中に供出したのだ、と。

近くの喫茶店で分かれていたグループと合流し、なんとなく2次会。

お開きとなり、「河原町まで三条てろてろ歩いて行くわ~」というと帰る方向が同じ同期が二人、つきあってくれた。

「三条が今、一番おしゃれな通りらしいよ~」というが、三条通ってこんなに狭かったっけ?
そうか、河原町行くのはいつも、今出川通を出町柳まで歩いていたから、三条とか通らんかったんか…、と納得。

私は錦小路に行ってみたかったので、寺町を南に下った。
寺町はもっと今出川より上の方の本当に寺が多い当たりの宿坊を外国人学生アテンドの際の宿に浸かったりしていたから、静かな通りだと思っていたので、にぎやかな商店街にびっくり。昔からこうだったという…。

錦小路の入り口で二人と別れ、烏丸通に向けて錦小路を歩いた。


歩きながら食べる外国人観光客が多くて混んでて大変と聞いていたけど、まだ早い夕方だったからか、それほど混んでいなかった。
元々、錦市場は混むしね~。

中学生くらいの頃、幼馴染のお母さんが一緒に連れて行ってくれて、京都に通うようになってからは、河原町の方に行くことがあれば、ぶらぶら歩いていた。

なんか昔の雰囲気と違って、テイクアウトフードが増えた気がする。
しかし40数年前の昔の記憶というのもあやふやだ。

日の菜の漬物買って帰ろうと思っていたけど、お土産屋さんのようにパックしたようなのしか見当たらない感じで、何も買わなかった。

まあ、色々な国の人が楽しそうにあるいているのを見るのは楽しい。

本当は京都駅あたりで適当に飲んで帰ろうと思っていたのだけど、あまり道筋に入りたい店もなく、ちょいとホテルで休んでから出撃しようと思ったのに思いのほか疲れていて、結局一歩も出なかったよ。

まあ、同窓会でビールだ、ワインだって飲んでたからね~。



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