経済とかに比べて、遺伝子の話って難しいけど、一般人にもわかるように書かれていてとても読みやすいです。
出来の良い両親から生まれる子供は、両親ほどには出来が良くない(それでも平均よりは出来が良い)確率が高くなるようです
3つの脳のネットワークと能力
感覚運動ネットワーク
肉体としての身体を持った生き物として、リアルに環境の中で自己を知覚する
中央実行ネットワーク
社会的な知識や一般的価値観など抽象的な概念の処理を行います。詰め込み勉強をしてでも成績を取らねばらない時など、自分のリアルな感覚を抑えてでもこの部分が賦活し、他の脳活動を抑えてしまうこともあり得ます。最も遺伝率が高い部分
デフォルトモードネットワーク
上の2つのネットワークの間をとりもち、情動を持った一貫性のある自分自身の物語を紡いでいる。これは寝ている時すら常に動き、脳のアイドリング機能とも言われる
ワーキングメモリ(衝動的に出てしまう行動を抑制して適切な行動をとるようにする抑制機能)
没頭の対象は2つの基準を考える
◆学習性のある素材であること
能力の発現につながるような何かに没頭していると言うのは、問題解決に取り組んでいる状態とみなせます。すでにできることを繰り返すのとは違い次々と新しい問題が立ち現れてきます。そのような学習性のあるかどうかは大きなポイントだと思います。一方学習性のない没頭としては、物質依存が挙げられます。
◆本物につながっていること
本物にはお金や地位にはかえられない確かな価値とそれが与えてくれる深い感動があるものです。
この本は、あんまり残酷ではないところが好きです。