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競馬の流し撮りについて
競馬を見に行くようになって、かっこいい写真を撮りたくなりました。かっこいい言ってもスポーツ新聞やnetkeiba等メディアのプロカメラマンさんには場所(ラチ下から見上げるカットかっこいいですよね)も技術も何もかなわないので、ならば流しをやってみようかと(単純な発想)。
職場近くの川崎競馬場にて。撮影例がすべて夜なのは、定時ダッシュで行っても7R,8Rぐらいになってしまうからですw 地方競馬ほぼ平日開催で寿司。
撮影例
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撮影について
といっても、小難しいことはしていないのです。
見ての通り、シャッタースピードを遅く(上の写真では1/40~1/60程度)しての流し撮りなので、腕でカメラをパンするのではなく腰の動きでパンします。
また左右パンする間に上下に動いてしまうと絵がぐちゃぐちゃになってしまうので「まっすぐ横に」、そしてファインダー視界内に狙った競走馬の「速度に合わせて」捉え続けられるよう出走の合間に実際にファインダーのぞきながら確認します。ただ本競走と流し馬ではコース取りが違うので構図には留意。
いま狙った競走馬と書きましたが、最後の直線であの馬が来るかな・・と捉えてても、上の3枚目のように外側あるいは内側からほかの馬がバーンと飛び出てくると写真内容がどうなるかはもうわかりませんw カメラのAF-C機能がんばれとしか。ただ、その場合でも焦らずパン振り切るまではカメラ下ろさないこと!(ごくごく稀におっというカットがある、こともw)
写真的にまぁマシなほうかな、というセルフ選定ラインはこんな感じかな。
構図+パンニングにおける目立った上下ぶれが無い+(騎手頭部or馬の頭orゼッケンのどれかがまぁまぁ止まってる)
ええ、ほぼ運任せ。2回通過したらうち1カットぐらいまぁまぁなのあるかな程度。(コツも何もないw)
機材と設定
流し撮りなので写真は文字通り流れてしまうので、細かい描写の高級レンズ(好みはありますが)でなくてもかまいませんが、カメラ本体の連写速度が速いのがよいと思います。(数打てば理論w)
競走馬って近くで見るとほんと速いので、古めのカメラだとNRやフィルター機能切ってでも連写速度側に振ります。
そしてオートフォーカス。AF-Cは普通としてわたしはワイドエリア設定で。最近のミラーレスには3D追尾とか動物認識機能ありますが、騎手が乗った競走馬が複数わーっと走ってきたらそんなんアテにできません(ニコンZ9でも)。そうじゃなくてもこちらが「まっすぐ横にパンしながら」撮影している一方、競走馬側は上に下に前に、そして進行方向左右にも揺れるので、上でも書いたように結局「AF-C機能頑張ってくれ」と。
本競走じゃなく直前の流し馬で軽く走ってるときは3D追尾とか動物認識機能全然いけるんですけどね。(でも騎手乗ってると動物認識微妙w)
上の写真、どれもゴール付近から焦点距離はだいたいフルサイズ計算で130-180mm程度(MC105のはAPS-Cクロップしている)です。川崎競馬場そんなにコース幅も観客フェンスからの距離もないので。ほかの競馬場、例えば大井競馬場だともう一声、府中だともう二声ぐらいいりますが。(フェンス最前の場所が確保できた前提)
シャッタースピードはシャッター優先モードで1/40-1/60ぐらい。1/30切ると(二枚目のだけ1/25sec)足がかなり消えてかつ成功率激減なのでいまのところ1/40ぐらいでいいかなーと。
ペンタックスのだとTAvモードってクッソ便利な機能があるので、シャッタースピードかつ絞りも固定(F8-9前後)しています。
他には何かな、人の多いメインレースなんかでゴール付近で流し・・は難しそうです。左右とか後ろから押されてしまうので、まっすぐ水平パンが出来ないんですね。カメラをフェンス前に突き出すとそれはそれで左右の人の視界の邪魔だしね。
それから短距離スプリント走の場合はだいたい複数馬が団子でゴールに入ってくる場合が多いので構図も絵もカオスにw
そういった場合はおとなしく高速シャッターにしています。
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