未来から提案―自動運転による移動手段の研究


今回のグループの展開は主に安全性、便利性と健康性を中心に、未来の過ごしやすい街の設計を議論しました。私はデジタル面の自動運転について提案したいと思います。日本の場合では、1980年代にはすでに車線を認識し走行するシステムを試作していたが、今の技術もあまり完璧ではない。それとともに、今の人口減少、超高齢化社会を迎えるという時代背景の中で、「自動運転」の活用も期待されています。

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近年、世界的にも自動車の自動運転技術開発が飛躍的に進み、2020年代前半にも自動運転技術 の社会実装が始まることが予想されました。 自動運転車の普及は、自動運転車の公共交通への導入により公共交通軸が維持強化されることで、私たちの生活やまちづくりに多きい影響を与え、持続可能で活発な都市の形成 に寄与する可能性があると思います。


まず、自動回送により都市部の駐車場需要が大幅に減少したり、所有からシェア リングの移行により都心部や自宅の駐車場の他用途への転換、車内でのセカンダリアクティビティが可 能になります。また、交通量の減少及び専用空間化による効率的な輸送により街路空間の再編が可能になります。イメージとして、以下のようになります。

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そのほか、交通事故のうち 「運転者の違反」に起因し交通事故に対して、自動運転技術が普及することにより、運転手の操作により発生している事故が低減する可能性がある。大量輸送を支える公共交通ネットワークを強化するように自動運転技術が導入されることで、運転者が原因の交通 事故が大幅に低減する効果が期待され、安全な交通環境と持続可能で活発な都市の形成がなされます。

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しかし、自動運転の潜在的な障害もあります。制度の面(例:自動運転車の法的枠組みと政府規制の確立の不明確)ではなく、今の技術は不完備で、技術的限界があります。例えば:今のナビゲーションシステムは天候の影響を受けやすくて(2014年のグーグルのプロトタイプ車は雪や豪雨で走行できない)、警察や歩行者などのジェスチャーや合図に自動運転車が適切に対応できなくて(Badger, Emily,2015)、臨時的な交通規制(イベントや路面工事、交通事故など)への対応も不足です。


また、将来的に自動運転のロボットタクシーが普及すると、現在より利用コストが大幅に下がることが様々な機関で予測されます。利用コストが低くなることで、ロボットタクシーの利用頻度の増加や公共交通からの利用の転換などにより、特に都心部においては、交通量が増加し、混雑悪化も懸念されます。だから、その非常に高い利便性により、無秩序のまま利用機会が増加し、都心部の交通量増加、それに伴う都心部の混雑悪化という負の側面を招きやすいと言われました。

従って、技術上の方面は研究資金を多く投入し、研究を行ったほうがいいと思います。そして、実証実験と調査も行い、改善点を発見します。また、道路空間再配分による効率的な交通体系構築(公共交通の走行空間、まちなかの停車スペースの確保など)に力を入り、三次元の交通システムを構築します。自動運転は、街の重要な構成要素である「道」を、自動車主体から歩行者主体に転換するとともに、安全に楽しく歩ける「道」に変えることができるように頑張りましょう。ほぼ全ての車両が自動運転車に置き換わり、それを前提とした街へ再構成されるまでには、長い時間が必要だと思われますが、今から思考を柔軟にし、準備していくことが重要だと思います。

参考文献:
1.「自動運転がまちづくりに及ぼす影響に関する研究」平成 30(2018)年度 一般研究 名古屋都市センター調査課 研究主査 濱中将樹


2.Badger, Emily (2015年1月15日). “5 confounding questions that hold the key to the future of driverless cars”. Wonk Blog (The Washington Post)


3. 都市交通における自動運転技術の活用方策に関する検討会の資料(国土交通省 都市局 平成30年10月22日)

ソウセイ

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