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ROOM’s Circle Vol.10「山川 知則さん/VUILD株式会社」

ミラツクのメンバーシップ「ROOM」で展開する「ROOM’s Circle」。コミュニティ内外から素敵なゲストをお招きし、緩やかにお話を伺うオンラインの場です。テーマではなく人にフォーカスし、ゲストの魅力を通じて、ネットワークや繋がりを創造しています。

本日は2021年9月3日(金)にお招きした山川 知則さんの会をご紹介します。

本編

山川 知則さん/VUILD株式会社
https://vuild.co.jp/

⼤学卒業後、オフィス関連商社の⽂祥堂に⼊社。営業企画、経営企画、新規事業などを担当。同社の100周年をきっかけに間伐材を活⽤した家具シリーズ「KINOWA」をプロデュース。その他、杉や檜など国産⽊材を多⽤した空間を多く⼿がける。ここ数年は、オフィスづくりのプロセスを分解したワークショップを設計し、ワーカーを巻き込みながらオフィス空間をつくることを得意としている。2020年よりヒトカラメディアに参画。コワーキングスペースのプロデュースやワーケーションの企画などを⼿がける。2021年よりVUILDに参画。デジタルファブリケーション×建築の領域で改めて国産⽊材の可能性を探っている。最近は相⽅の井上達哉と「⽊場の元⽊材置き場と、⻄粟倉の森の中からお届けする、ちょうどいい材⽊ラジオ」というラジオ番組を定期的に放送している。

お話を伺ってみて

今夏VUILDからローンチされたデジタル家づくりプラットフォーム「Nesting(ネスティング)β」のお話を中心に、これからの住宅のあり方や地域木材や地域コミュニティを踏まえた建築プロセスについてお話を伺いました!

Nesting(ネスティング)βは、妄想の家を描きながら、家の設計図面に落とせるアプリを使うことで、自分で理想の家を設計できます。自分で設計したものを木材加工ツールShopBotを使って木材を切りだし組み立てることができるとのこと。お話を伺いながら、地域の木材を使うことで持続可能な地域環境づくりに貢献しながら、自分の理想の家をアプリケーションで設計できる未来がもうそこに現れたんだ〜!とワクワクしました!

スクリーンショット 2021-09-11 15.34.18

(画像:https://nesting.me/)

「地域の木材を使って低コストで家を建てられるようになったら、どんな可能性があるのだろうか」

参加してくれたメンバーと一緒に、地域の木材を使って低コストで家を建てられるようになったらこんなこともできそう!こんな可能性がありそう!と色々な案を出しました。

・仲間や地域の人と一緒に家を組み上げながら、プロセスを開いていく
・完成した住宅を開く:空間を仕切って地域に開放しながら、使用料を建築費用の返済にあてるモデル
・斜めの関係性を作っていく。手軽に家を作れるので村づくりやまちづくり
・コミュニティにあるとよいという声からプロダクトを作る:サウナやピザ釜
・収入を生み出す仕組み:楽しい住宅・暮らしをシェアすることで地域で収入を作っていく
・家自体がエネルギーを生める可能性
・「みんなで作る」のが面白い。作るプロセスを複数人で取り組むことで市民性の情勢、達成感や仲間と仲良くなることにつながるのでは。
・地域の中の可能性を秘めた木材の活用。作ったあとの循環:移築など生態系のデザイン
・「自分たちの暮らしを自分たちを作る」家だけでなく、家具なども自分たちで作っていく感覚の醸成
・まちに足りないものを自分たちで作っていけそう。例えば、教会。まちを自分ごとにして考えたことを形にしていけそう。
・まちの共用部を市民と一緒につくっていく
・災害時に備えてどんなものが必要か、まちで考えておく(災害時のパーティションなど)
・サーキュラーを超えて再生するためのデザインを考えた時に、有効的に使えそう
・家をつくることをデザインし直せることで、都市の一部としての家のあり方の再検討につながりそう
・自分たちが集まりたい場所をつくりたい。例えば箱だけの自治会集会場のアップデート

この短い時間のなかでも色々な可能性が出てきました。単に「自分で家を設計できる」を超えた色々な可能性に触れて、終始とてもワクワクしてました。自分たちでまちを作っていける感覚がいろんなところで生まれ、それが当たり前になっていく未来が実現しそうです。

インタビュアー・文責:ミラツク研究員 浜田

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