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お金という貸し借りの台帳

お金は、溜めても仕方ない。使うもの。

使い道が大事。

使い道に出会えるかがものすごく大事。

お金は、貸し借りの台帳だから、貸しを集めて、その貸しの力で他の人に動いてもらう。その貸し借りが直接的でなくても同じお金の中(もしくは交換可能なお金の中)で連結しているので、ものすごい広範囲で発揮できる貸しの力。

その貸しの力を結集して、何を生み出すか。

だから使い道が大事。

その使い道を考える軸の一つが倫理。つまり、どのように振る舞うことが他者と自分にとって良いものか。だとしたときに、お金の使い方が倫理的であることは、自分にとっての良い使い方になる。

溜めるというのも、別に、あるときに使うことを見越して溜めているなら、つまり、使い道を見越しているなら何も問題ない。

これを生み出すために一気に動く必要があるんだ、ということはある。

でも、使い道のないお金は、ただの数字。

そして、お金はあくまでも人と人の間での貸し借りの話だから、その貸しの力が発揮するのは、人が相手の時に限られる。

お金で天気は動かないし、お金で動物も動かないし、お金で物質も動かない。

人が動いて、何かを持ってきてくれたり、働きかけたり、人が動いている。

昨日、杉下先生が言っていた、死生観・良い死を思うこと、から始まるというのは、まさにそう思う。

死生観が自分にとっての必要を変える。

良い死を思い、この手元に溜まった貸しの力を使って、何かを生み出す。

お金というのは、デジタルがなかった時代に生まれた消えない記録の作り方。

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