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【AC6 シングル】エツジンについて、ランカー視点から
※追記
「結論から言うと~」的なフレーズが度々くどく出てきます。「本当はいろいろ間に理屈や経緯があるけど書き切れないので」という思いの表れなので温かく読み流してください。
はじめに
Xのタイムラインでエツジンが話題になっている。これについてランカーである私からいくつか意見を書いていく。
本記事ではまずそもそもエツジンは強いのか、という点を掘り下げて説明してみる。
次に、補足気味にAC6対人史の上でのエツジンの立ち位置を紹介する。
これらを読んでいただければ、「軽二専のボクは対面のエツジンが避けられなくておこってるんだ! 環境? 他のプレイヤー? 知らないよ!」という方以外は何かしらの納得感を持ってもらえるのではないかと思う。
エツジンは強いのか?
結論から言うとランクマッチの観点では、エツジンはそんなに強くないと考えている。もちろん一線級の性能はあると思うが好んで採用したい武器とは考えていない。
その理由を、エツジンが強いとされている箇所の掘り下げでもって説明していく。
エツジンが強武器とされる理由は以下になる。
・ダメージと衝撃に優れる
・射程に入ると避けるのが困難。盾受けもできない
・EN負荷/重量/反動のデメリットが軽く、アセンの制限が小さい
ダメージと衝撃に優れる
時間当たりのダメージと衝撃に優れるが、無視できない制約として射程の問題がある。
OCELLUS FCSの都合で130mまで近づく必要があるが、その距離は重ショ・LRB・バズーカ・赤青ネビュラ・キャノン・近接武器…とさまざまな単発高火力武器相手を想定しなければならない
特に過去に流行した重ショやニドガンと違い、ヒットアンドアウェイではなく張り付いて射線を通し続ける必要があるため、リスクが桁違いに高い。
どちらかと言うと相手の注文を聞いて対応する必要のある武器種であり、好んで採用したい武器ではない。
射程に入ると避けるのが困難。盾受けもできない
これは「誰が扱ってもフルパフォーマンスを発揮しやすい」と解釈すると考えやすい。そしてランカー目線だとあまりうれしくない。
つまりエツジン同士のミラーマッチだと(ほかのミラーより)差が出づらいからである。一定のパフォーマンスを期待して搭載するには良いが、勝ちをもぎとるための運用は難しい。
ランカーからするとわざわざ五分の試合を作りに行く必要がなく、自然エツジンを採用したくない理由となりうる。
EN負荷/重量/反動のデメリットが軽く、アセンの制限が小さい
よく謳われる長所だが、環境的にアセンの自由度はそこまで高くない。
両手持ちエツジンと片手持ちエツジンの両方にジレンマがあるので説明していく。
◆両手エツジンのジレンマ
両手持ちのWエツジン機体の中でさらに、二つの悩むポイントがある
1つは、ミラー戦になった場合は機体の硬い方が有利であること。軽二エツジンは中二エツジンに狩られ、中二エツジンは重二エツジンに狩られるのである。
ここまで読むと「じゃあ重二エツジン使えばいいじゃん」「でもなんであんまりいないの?」と思われると思うが、重二エツジンまで重くすると軽量機を追うのが困難になるのである。特に詳細は省くが対軽四戦はほぼ不可能というのがランカーの結論である。
そして2つ目、今しがた出た対軽四を考慮するとアセンの制約はかなり厳しくなる。結論のみ述べると、Wエツジン機は対軽四を考慮すると中二+盾までが固定である、というのがいちランカーの認識。
もちろん対軽四を薄くするために、盾を外したり重量を増したりすることはできるが、どうせ軽四戦を切るならWエツジンにする必要がない。
◆片手エツジンのジレンマ
次に、では片手エツジンはどうか。結論から言うとエツジンと相性の良いもう片手の武器がほとんど限られる。
なぜならエツジンは射線を通し続けないとパフォーマンスが発揮できないため戦法に大きく制約がかかるからである。
現状で、片手エツジンでランクマ環境で通用するアセンは二つしかなく、中二エツジンLRBと軽二ランセツorハリス+エツジン機のみである。
それ以外ではエツジン+重ショ、エツジン+レッドシフト(半ガチャ)が成立しなくはないが、正味エツジンLRBの劣化である。
(そもそもAC6において左右で異なる武器を持って有効となる組み合わせが稀有なのである。)
新しい片手エツジンの有用な機体が開発されたら界隈でニュースになるレベルである。従って実質的なアセン幅はそんなに広くない。
総合してそんなに強くない
というのが私の感覚である。
プレイヤー人気の高い軽~中量機相手に抜群に刺さりが良いので嫌われやすい武器かと想像するのだが、環境全体を鑑みると決して楽な武器ではない。
そして私個人としてはエツジンは良い武器(?)とさえ思っている。それを以降の項で、AC6対人史の上でのエツジンの立ち位置を紹介する形で説明していく。
AC6対人史の上でのエツジンの立ち位置
私自身はAC6発売の約1ヵ月後くらいから対人界隈にいる古参も古参のプレイヤーである。ランクマッチ実装前からユーザー主催大会に出場したりしていて、大会環境の機体データを集計したりなど情報に詳しいと自負している。
実弾武器の歴史
本題に入る。
そもそもエツジンやルドローなどのマシンガン連射武器は、かなりの長い間まっっっっっっっっっったく対人環境では見ることのなかった武器である。産廃と言っていいほどである。
実弾武器で対人シーンで使われていたのは、重ショ・ニドガン・ランセツくらいである。そして重ショが9割以上を占める。
マシンガン武器やアサルトライフル武器は、実弾武器にしては衝撃値が低く実用段階になかった。その時期はもはや「エツジン」や「ルドロー」と言われても私含め何の武器かわからなかっただろうくらいに視界になかった。
初回のアップデートにより重ショのナーフとバズーカのバフが行われた。バズーカもそれまであまりに遅い弾速からまず対人シーンでは見られなかったのだが一躍一線級の武器に。
ユーザーからは「これまで産廃だった武器に調整が入るなら、マシンガンやアサルトライフルもその内実用レベルになるのでは?」と声が上がることもあった。つまりむしろエツジンらのバフはユーザーが望んでいた声だったのだ。
実際当時は実弾武器において重ショに勝る武器は見つかっておらず、重ショへの回避や盾受けの技術も発展していなかった(仮に重ショに対抗できたとてタンクのバズーカを相手にしなければならなかった)ので、今より性能の低い連射武器など到底使い物にならなかったのである。
ランクマ環境①―軽四の登場
ランクマ実装直後のVer1.05にて軽四が登場。この時点ではまだエツジンの調整は入っていない。
対人上位勢による軽四の型の開拓が一気に進み、並大抵の機体では手が付けられないアセンに。二脚では中二重ショが"ギリギリ戦いになる"くらいで他の二脚はほぼ全滅。
軽四に対抗するには、軽四に載るかミサイルタンクに載るかしかなかった。多くのプレイヤーにとっては、LCBタンクやニドスラやガチャを相手にするので精一杯だったと思うが、対人上位勢においても闇の時代であった。
ランクマ環境②―中二の上方修正とエツジンの登場
ランクマシーズン2のVer1.06が配信された。(この後のセラピスト関連の微修正を除けば)これが現在のバージョンである。
中二脚の全体的な性能向上のバフ、重二脚のナーフ、そしてエツジンの大幅強化。
色々な調整意図は含まれているとは思うが、私はフロムからの「中二脚でエツジンを持って軽四を追いかけてください。ほら、ライバルの重二も弱くしといてあげましたよ」というメッセージだと捉えている。
それまで軽四に対して絶望的なまでの壁があったが開発元から正解が与えられたのである。
……結局、軽四側の方が単発高火力武器を多く積むためエツジン機側もかなり厳しいアセン制約を強いられているのであるが、ランクマ環境①に比べたら随分平和な世界になった。
AC6のプレイヤースキルにおけるゲームデザインの観点から
やや蛇足気味だが最後に、プレイヤースキル関連の私の意見も載せておく。
基本的にAC6は既存のACシリーズに比べて操作を易しくしているものと考えている。シングルプレイでももちろんだが、対人プレイでも一貫していると思う。
ハードロックの存在やABの強力さ、OCELLUS FCSの存在から、「一気に近づいて自動ロックオンで撃てば戦いになりますよ」という意図である。
なのだが発売が数ヵ月が経つとプレイヤースキルがかなり上がってきている。それ自体はすごいことなのであるが、どちらかと言うとロボが好きでそんなにアクションが得意じゃないおじさんプレイヤーでもある一定楽しめるゲームデザインに寄せたかったのだと思う。
重ショの腕上げを見てQB、LRBの銃口が光ったのを見てIG、がベースになってはやりすぎなのである。重ショの腕上げをAQBでキャンセルして盾を焼いているあなたが基準になってはプレイヤーがついて来られないのだ。
そんな対人環境に呼応するかのように、トリガー押しっぱなしでも単発武器にある程度戦えるエツジンを最後のアップデートに置いておいてくれたのではないかと私は考えている。
以上