日本の子どものパソコン離れは進行
【日本は特にパソコン離れが顕著だ。47%が全く使わないと答えた。米英は約1割のみだ。
「平日、自分のデジタルコンテンツの作成にかける時間」が1日1時間以上との回答は欧米の主要国だと3~4割に上る。日本は1割どまりで、逆に「全く作らない」が7割近くと突出する。日進月歩の新しい技術との接点が普段の生活で乏しい状況になっている。】
先日の日本経済新聞の記事から抜粋です。
パソコンを日常的に使う子どもたちが先進国で日本がワーストというのは驚きでした。
逆に先進国では日常的にパソコンを「創作」に使う子どもたちがいることも素敵だな思いました。
スマホはすでにあるコンテンツ(ゲームやSNS)を消費する端末。
創作に向いているのはやはりパソコン。
プログラミングやデザイン、設計を子どもたちが自由にパソコンで「デジタルクリエイティブ」として楽しむ文化があれば、学校の教育や学びの文化も自然と発展していくのかなと思います。
先進国のプログラミング教育の文化は既に20年。
以前英会話教室でお会いした数人の外国人の方が全員scratchのプログラミング環境を使いこなしていて驚きました。
マレーシアから帰って来た中学生の話ではマレーシアの中学校の授業で3Dプリンターを使っていたそうです。
海外には小学生から高校生までのデジタルクリエイティブのコンクールが年間を通じて企業を巻き込んだかたちで開催されています。
この辺が日常的に子どもたちがパソコンに触れているプログラミングの教室を運営していると、世界と日本の違いを感じます。
日本では完成されたデジタルのコンテンツやエンターテイメントが溢れているので、わざわざ自分からクリエイトしなくても手軽に手に入ってしまうのがパソコン離れを作ってしまっている原因なのかもしれません。
またおむつ替えのときからYouTubeを観ている世代には「コンピュータはエンターテイメント」という考えが定着しているのかもしれません。
その子どもたちを育てている親もパソコンをしかたなく仕事で使っている世代なのかもしれません。
この文化が根強い間はなかなかワーストから抜け出すのは難しいでしょう。